文を書くのが苦手な子に、文章を書く力をつけるためにはどうしたらよいのでしょうか。実は、楽しく簡単にできる勉強法があるのです。
●作文を褒めて、音読を続ける
作文が苦手な子に、その作文をいくら直しても、上手にさせることはできません。上手になるどころか、ますます作文が苦手になることが多いのです。
では、上手な作文を手本にして書き写すというのはどうでしょうか。それは、自分の文章がだめだからほかの文章を真似しなさいということですから、やはり楽しいはずがありません。
いい方法は、その子の書いた作文の中身をまず褒めてあげることです。しかし、その際に、「でも、もっと漢字を使わなきゃね」とか、「もう少していねいに書かないと」とか、「この表現がおかしい」とかいうことは言わないことです。誤字は直しておきますが、誤字を直すことが勉強の中心ではありません。
そして、作文を褒めてあげる一方で、長文の音読を毎日数分続けるのです。子供が音読に飽きて、ふざけて読んでも気にしません。音読についても、読み方を注意する必要はないのです。
音読を続けて半年もすると、子供の書く文章が違ってきます。褒めて続けているだけで、自然に褒められるような実態があとからついてくるのです。簡単(笑)。
●「漢字を使う」「ていねいに書く」は書いたあとではなく、書く前に言うこと
書く前の心構えとして、習った漢字を使う、ていねいに書くというのはいいのです。でも、それも大体できていればいいことです。
よくないのは、書いたあと、作文の中身よりもすぐ目につくところで、漢字を使う、ていねいに書くということを言ってしまうことです。
普段の作文は、中身のいいところを褒めていて、清書して作文を投稿するときなどに、漢字を使うことと、ていねいに書くことを目標にしていくといいと思います。
●事前の指導があると褒めやすい
書いた作文の中身を褒めるのもいいことですが、事前指導がそれに加われば、更に褒め方が具体的になります。
その事前指導のひとつが構成指導です。例えば中学生だったら、意見→理由1→理由2→意見、というふうに事前に書き方を指示すると、方向が決まるので書きやすくなります。
小学生の場合は、構成よりも表現の事前指導で、会話・たとえ・思ったことを入れて書く、というふうに事前に指示をすると書きやすくなります。
事前指導のいいところは、その指導をもとに合理的に褒めることができる点にあります。
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枝 6 / 節 18 / ID 20158 作者コード:
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