因数分解の練習は、なぜするかというと、それが将来仕事に役立つからではありません。因数分解は、論理の世界は美しくできているということを感動するために勉強するのだと思います。(ただの計算練習としてやっているところがほとんどですが。)
同様に、ニュートン力学は、世界はものの見方によっていかに異なる理解ができるかということを感動するための学問だとも言えます。しかし、現実には、物理の勉強のほとんどは、哲学としてではなく計算の仕方として学ばれています。
人間には、もともと知的好奇心があります。点数で煽らなくても、感動さえあれば、本当は自分から進んで学んでいくものなのです。
だから、将来、先生という職業は、そういう感動を教える仕事になると思います。そのためには、最初から勉強が得意な人よりも、途中から得意になった人の方が向いているのかもしれません。
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枝 6 / 節 14 / ID 20463 作者コード:
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