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言葉の森新聞2019年6月3週号 通算第1567号 枝 0 / 節 1 / ID 印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
  ■1.公立中高一貫校受験に向けての勉強は無駄にならない
  ■2.普通の国語のテストと読解検定は違う――国語の過去問対策はなぜ必要か
  ■3.勉強の基本は読み書き算盤だが、実はそれを続けることがいちばん難しい――それをカバーするのが自主学習クラス
  ■4.発表学習クラスで創造的な勉強が好きになる
 
言葉の森新聞
2019年6月3週号 通算第1567号

https://www.mori7.com/mori

森新聞
枝 1 / 節 2 / ID
1.公立中高一貫校受験に向けての勉強は無駄にならない 枝 4 / 節 3 / ID 28830
 お子様に公立中高一貫校を受験させるかどうか、迷っている保護者の方は少なくないのではないでしょうか。

 「小学生の貴重な時期を塾漬けにしたくない。」

 「倍率の高い試験なので、受験勉強をさせて、不合格だったときの子供の反応が心配。」

 「私立とは違い、対策の立てにくい内容の試験なので、受験勉強の仕方がわからない。」

 公立中高一貫校は魅力的な面も多いものの、いざ受験を考えるとなると、さまざまな不安要因があるようです。

 言葉の森では、公立中高一貫校の受験について、次のように考えています。

1.塾に行かずに、家庭学習のみで、十分に合格できる力をつけることができる。
 その結果、家族や友達と過ごす時間を犠牲にすることがない。家にいながら受けられるオンライン学習なら、時間の無駄がなく、一人一人に必要な勉強を自分のペースですることができる。

2.公立中高一貫校向けの受験勉強は、私立中学向けの勉強とは違い、合否に関係なく、中学生以上の勉強に大いに役に立つものである。
 高校入試や大学入試はもちろん、その後社会に出てからも必要とされる考える力を身につけることができるという意味で、公立中高一貫校向けの受験勉強は有益である。

3.言葉の森がこれまでに蓄積した過去問の分析と読解作文のノウハウがあれば、志望校別にしっかりとした対策を立てることができ、合格するために必要な勉強法がわかる。
 父母懇談会を定期的に開催することで、個人面談もオンラインで希望の時間に受けられるため、親も子供も不安なく受験期を送ることができる。

 言葉の森では、公立中高一貫校受験者のための全教科オンラインクラスを開講しています。
 ご参加くださったみなさまには、記述力、国語力についてはもちろん、全受験科目について志望校に合わせた親身なアドバイスをいたします。

 これまでに、言葉の森の受験作文コースの生徒が、東京、神奈川、千葉の作文試験のある学校で合格したところは次のとおりです。(県別五十音順)

渋谷教育学園渋谷中
千代田区立九段中
東京学芸大学付属国際中
東京大学附属中
東京都立桜修館中
東京都立小石川中
東京都立白鴎高附属中
枝 6 / 節 4 / ID 28831
作者コード:
 
枝 61 / 節 5 / ID 28832
東京都立富士中
東京都立三鷹中
東京都立南多摩中
東京都立武蔵高附属中
川崎市立川崎高附属中
横浜市立南高附属中
千葉県立千葉中

 そのほかの道府県、私立中学、高校、大学の合格実績はこちらをご覧ください。
https://www.mori7.com/beb_category.php?id=19

 本格的な受験勉強は小学校5年生からですが、受験するかどうか未定でも小学校低学年のうちから、勉強の習慣をつけること、考える力をつけることは、将来、必ず役に立ちます。
 本当の意味での勉強とは、教科書を覚えることでも、塾の宿題をこなすことでもなく、自ら進んで広く深く考える力を養うことです。

 全教科オンラインクラスの無料体験学習を希望される方は、下記申込みページ、またはメールかお電話でご連絡ください。
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=tkg201906
(このリンクの有効期間は2019年6月末までです)

メール:mori@mori7.com
電話:0120-22-3987(平日9:00~20:00)

▽自主学習クラスの勉強風景


 それぞれの生徒が自分のペースで勉強し、途中で先生が一人ひとりの生徒を別のブレークアウトルームに呼び、その日にやった勉強の問題を出したり、質問に答えたりします。

 互いの勉強の雰囲気がわかるせいか、遅くまで一緒に勉強している生徒もいます。
 今後、退出するときは、チャットでその日の簡単な感想を送ってもらうようにしたいと思っています。(チャットの記録は自動保存されるようになっています。)
 自主学習クラスに参加している生徒は、授業のない日も、Zoom会場を自習室として利用することができます。(寺オンクラス、発表学習クラスの生徒も同じ)

 言葉の森は、将来、オンラインの新しい学校(フリースクール)を作る予定です。
 現在行っている「寺オン作文クラス」「発表学習クラス」「自主学習クラス」は、その学校の中の授業の一コマになる予定です。
 Zoomを使った少人数のクラスは、生徒どうしの交流も自然に生まれるので、親しくなった友達と遠足や合宿の企画に参加するなどということも多くなると思います。
枝 6 / 節 6 / ID 28833
作者コード:
 
枝 61 / 節 7 / ID 28834
2.普通の国語のテストと読解検定は違う――国語の過去問対策はなぜ必要か 枝 4 / 節 8 / ID 28835
 先日行った読解検定で、普通によくできる生徒が、かなりひどい点数を取っていました。
 これは、その子が普通の国語の試験のようなつもりで問題を解いたからです。

 学校で行われる国語の試験では、普通に解けば国語力のある子がいい点数が取れます。
 しかし、点数に差をつけることを目的とした試験では、普通に解くと間違えるようになっているものがあるのです。

 難度の高い入試の国語の場合は、問題文を深く厳密に読み取らなければなりません。
 読解検定は、その厳密に読み取ることの必要性を理解するための試験です。
 だから、読解検定で満点を目指して解いていると、国語の成績は必ず上がります。

 普通に解く国語問題と、厳密に解く国語問題の差はかなり大きいので、その子の国語の実力以上に解き方によって点数が大きく変わってきます。

 つまり、志望校の国語の過去問対策が必要なのは、そうした「解き方によって点数が変わる」という事情があるからです。
 その学校がどのくらい難しい国語の問題を出しているかということによって、解き方の深さが変わってきます。
 難しい問題を出してくるところで、浅い読み方をしていては点数はとれません。逆に、普通の易しい国語問題を出しているところで、深く読んで答えると、深読みのしすぎで×になってしまうということもあるのです。

 それぞれの学校ごとの国語問題の難易度は、例年ほとんど変わりません。
 普通の国語問題を出しているところでは普通に解き、難しい国語問題を出しているところでは厳密に解くということが必要になってきます。

 将来、そういう国語試験のようなものはなくなっていくと思います。
 紙の○×試験で厳密性を問うような試験ではなく、作文や口頭試問でその生徒の考える力の深さや可能性を見るというものになるだろうからです。
 しかし、今のところは、国語の過去問対策をすることで、志望校がどういうレベルの国語問題を出しているかを知っておくことは重要です。
 過去問対策を秋からやる人がほとんどのようですが、本当は夏休み前にやっておくといいのです。

 今度始めた全教科自主学習クラスでは、中学生は定期試験対策、受験生は過去問対策をしています。
 これは、定期試験の計画を立てることと、過去問に取り組んで自分で分析をすることが中心ですから、こちらでいろいろなことを教えるわけではありません。
 しかし、ほとんどの子が漠然と勉強している中で、焦点を絞った勉強に取り組む姿勢を持つだけで、その後の勉強の進み方が大きく変わってくるのです。

 日常の勉強と試験のための勉強は、性格がかなり違います。
 日常の勉強の基本は、毎日同じことを同じように続けることですが、試験のための勉強は、その試験に合った勉強をすることです。
 これが逆になって、日常の勉強に変化を求めたり、試験のための勉強で同じことをこつこつと続けたりする人も多いのです。それでは、能率が悪いのです。

 読解検定は、満点を目指す試験ですが、×になった方がいい試験です。
 ×になれば、その問題をもとに、親子で考える機会を作ることができるからです。
 過去問も同じです。
 過去問は最後の仕上げのためにあるのではなく、親子で傾向を分析するためにあるのです。
枝 6 / 節 9 / ID 28836
作者コード:
 
枝 61 / 節 10 / ID 28837
3.勉強の基本は読み書き算盤だが、実はそれを続けることがいちばん難しい――それをカバーするのが自主学習クラス 枝 4 / 節 11 / ID 28838
 昔の寺子屋の基本は、読み書き算盤でした。
「なんだ。簡単だ。毎日、読み書き算盤をしていればいいなら家でもできる」と思った人は、人間の心理をわかっていません。

 人間は、ロバではありません。ロバの耳になることはありますが。違うか。
 家庭で毎日同じことを続けるのは、人間にとってはきわめて難しいのです。

 湯川秀樹は、6歳のときから、祖父に四書五経の素読を教わりました。
 それは、きわめて退屈で苦痛の多いものでした。
 話によると、テキストには、同じように素読をさせられた兄たちの涙の跡も残っていたそうです。

 では、なぜその退屈で苦痛の多い素読が、江戸時代の寺子屋では日常の学習として行われていたのでしょうか。
 それは、子供たちがみんなで一緒に勉強していたからです。

 勉強の基本は独学です。
 一斉に教えてもらうことができるのは、みんなの年齢や、知識のレベルが同じように低いときだけです。
 学年が上がり、それぞれの個性と得手不得手が出てきたら、ひとりで勉強する形でなければ能率のよい勉強はできません。
 その、「ひとりで勉強することをみんなと一緒にやる」のが寺子屋であり、言葉の森の自主学習クラスです。

 この自主学習クラスは、広がれば広がるほど、同じ学年やレベルの人どうしで一緒に勉強できるようになります。
 しかし、そのためには、一緒に勉強できる人数を、全員の対話が可能な5、6人にとどめておく必要があります。
 ここで、インターネットテクノロジーが必要になります。
 古きよき日本の伝統を復活させるためには、新しい科学技術が必要なのです。

 自主学習クラスの体験を行い、いろいろなことがわかりました。
 やはり、家庭で親子で勉強しているだけでは、勘違いしたやり方を続けていることも多いのです。

 そのやり方が習慣になると、あとからの軌道修正は、できなくはありませんが難しくなります。
 また、子供自身が成長し、人間としての自我が発達してくると、本人の自主性を尊重しながらでなければ話は進みません。
 だから、子供がまだ小さくて、お母さんの言うことを素直に聞くような時期から、自主性の基盤となるよい習慣や、家庭での勉強の仕方を作っておく必要があるのです。
枝 6 / 節 12 / ID 28839
作者コード:
4.発表学習クラスで創造的な勉強が好きになる 枝 4 / 節 13 / ID 28852
 これからの勉強は、与えられた知識を詰め込んで、テストで再現できればよい、というものではなくなります。
 自分で考えて、新しいものを作り出す力をつけることが勉強の目的になってきます。

 そのための学習のひとつが、発表学習です。
 言葉の森のオンラインで行っている発表学習クラスでは、毎回子供たちが、個性的で創造的な自由研究を発表しています。
 こういう子供たちは、勉強というものに肯定的な感情を持って成長していくと思います。

▽参考動画――発表学習クラスから「海苔(ノリ)の一生」
https://youtu.be/GrIJS5e6lFw
枝 6 / 節 14 / ID 28853
作者コード:
枝 9 / 節 15 / ID 28853
 
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