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言葉の森新聞2019年7月2週号 通算第1570号 枝 0 / 節 1 / ID 印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
  ■1.読書感想文の宿題をサマーキャンプで仕上げる
  ■2.寺子屋オンライン案内を作り直しました――7月からは父母面談や父母懇談会もしやすくなりま
  ■3.暗唱は毎日欠かさずやるのが最も続けやすい――できるようにさせて褒めるのが教育、できるようにさせないで叱るのは自分勝手(笑)
  ■4.読解検定裏話――7月の読解検定はサマーキャンプでも
  ■5.国語の成績が悪いだけなら大丈夫
 
言葉の森新聞
2019年7月2週号 通算第1570号

https://www.mori7.com/mori

森新聞
枝 1 / 節 2 / ID
1.読書感想文の宿題をサマーキャンプで仕上げる 枝 4 / 節 3 / ID 28907
 今年の言葉の森のサマーキャンプは。これまでの作文と読書以外に、読書感想文、国語、算数・数学、公立中高一貫校問題集の勉強もできるようにしました。

 読書感想文については、2泊3日で1200字の感想文を書いていく予定です。
 対象学年は、小学3年生以上ですが、読む力のある生徒の場合は小学2年生でも書けます。

 感想文のもとになる本は、次の3冊の中から選んでもらうことにしました。

「宇宙人のいる教室」(フォア文庫)……小学3、4年生向け
「川は生きている」(講談社青い鳥文庫)……小学4,5年生向け
「モモ」(岩波少年文庫)……小学5、6年生、中学生向け

 学年はあくまでも目安ですから、小学6年生が「宇宙人のいる教室」の感想文を書いてももちろかまいません。
 むしろ、読み取りやすい内容の本の方が、実例なども具体的に入れられるので、いい作品に仕上がる可能性があります。
 また、「川は生きている」は、ちょうど那須の川の様子を見ながら似た例を見つけられるので、どの学年の生徒にとっても書きやすいと思います。

 事前に、どれか1冊の本を家庭で読んで、予習シートを書いてくるようにします。
 予習シートは、言葉の森からあらかじめ各家庭にお送りします。

 その予習シートをもとに、2泊3日の日程で1200字の読書感想文を書きます。
 まず、1日目の夕方に最初の400字、2日目の朝に次の400字、2目の夕方に最後の400字、そして3日目の朝に1200字の清書をするという形です。

 読書感想文の書き方を実際に経験を通して知りたいという方は、サマーキャンプで読書感想文の勉強に参加されるといいと思います。

 言葉の森が紹介する本は、品切れになってしまうことが多いので、本の注文はお早めにお願いします。
 3冊のうちどの本もいい本ですから、全部用意してその中から自分に合った1冊を選ぶようにするとよいと思います。
枝 6 / 節 4 / ID 28908
作者コード:
2.寺子屋オンライン案内を作り直しました――7月からは父母面談や父母懇談会もしやすくなりま 枝 4 / 節 5 / ID 28909
 寺オン作文クラス、発表学習クラス、自主学習クラスのこれまでの説明は、必要以上に詳しいところもあり、読みにくい麺がありました。

 そこで、全体をひとつの寺子屋オンライン案内として、わかりやすく作り直しました。
https://www.mori7.com/teraon/

 ただし、文字情報だけではわかりにくい面はどうしても残るので、個別に説明する機会を作るようにしました。
 7月から、Zoom会議室のシステムを一部変更し、保護者と講師の面談や懇談会がやりやすい形にします。

 また、生徒がそれぞれレコーディングをしなくても、全体の記録が一定期間残るようにします。

 あとで、言葉の森のホームページに、曜日・時間ごとの会議室の一覧を載せる予定です。

 寺子屋オンラインの作文クラス、発表学習クラス、自主学習クラスなどの参加を検討されている方は、この機会に見学をされるとよいと思います。
 見学についてのお問い合わせは、お電話でお願いします。
○電話 0120-22-3987(平日9:00~20:00)
枝 6 / 節 6 / ID 28910
作者コード:
3.暗唱は毎日欠かさずやるのが最も続けやすい――できるようにさせて褒めるのが教育、できるようにさせないで叱るのは自分勝手(笑) 枝 4 / 節 7 / ID 28911
 この話は、タイトルのとおりの話です。
 お母さん方の中に、子供といつも楽しく過ごしているのに、子供はしっかりしているという人がいます。
 その反対に、子供をいつも叱っているのに、子供が言うことを聞かないという人もいます。

 優しく褒めて育てるのと、厳しく叱って育てるのとどちらがいいかという話ではありません。
 どんなにいい子でも、叱る場面はありますし、どんなに言うことを聞かない子でも、褒めたくなる場面はあります。

 褒めるにしても、叱るにしても、そのこと自体はそのときの状況に応じてですから、いいことでも悪いことでもありません。
 大事なことは、それ以前の生活の仕組みの中で、子供がうまくできるように準備してあげているかどうかということなのです。

 暗唱の例は、わかりやすい例です。
 暗唱は毎日やっていれば、必ず誰でもできるようになります。
 毎日やると言っても、時間はわずか10分程度です。
 これは、能力や努力の問題ではなく、やれば自然にできるようになることです。
 だから、毎日やる習慣さえつければ、「よくできたね」と、いつも褒めることができます。

 しかし、1日おきにやったり、週に5回やってあとの2回は休みというようなやり方をしていると、スムーズにやることは難しくなり、途中でつっかえたり間違って言ったりするようになります。
 その結果、子供を叱るとまではいかなくても、注意をしたり小言を言ったりしてしまうお母さんが多いのです。
 「もっとちゃんとやらなきゃね」などという言葉です。

 このときのお母さんの注意は全く正しいように思えるので、子供はしゅんとなります。
 悪いのは子供で、それを注意しているお母さんは正しい、というような関係になります。
 しかし、本当は、子供をできるようにさせて、それを褒めるというのがお母さんの役割だったのです。

 では、暗唱を毎日欠かさずにやる時間が取れないという場合は、どうしたらいいのでしょうか。
 そうしたら、それはやらないと決めるのです。

 中途半端にやってあとから小言を言うのではなく、しっかりやって褒めるか、全くやらないでおくかのどちらかです。
 そして、そのかわり、子供を褒めてあげることができるようなことを見つけて、それをやるようにするのです。

 もし、毎日はできないが、暗唱は続けさせたいとしたら、先に進むことは遅くなってもいいので、確実にできるところを何度も繰り返して少しずつやっていくことです。
 そのやり方であれば、無理がないので、どの子も褒めながら続けさせることができます。

 しかし本当は、暗唱はやれば誰でもできることなので、小2までの生徒は特に、毎日やることを習慣にしていくといいのです。
 小3以降になると、暗唱するときに、覚えようという意識が出てくるので、かえって暗唱が難しくなります。
 暗唱は、覚えようという気持ちでやるのではなく、回数を決めて繰り返し音読しているうちに、いつの間にか覚えていたというやり方でやるものです。

 ところで、齋藤孝さんが最近、暗唱に似ているもので、速音読ということを言っています。
 この速音読の方が簡単に取り組みやすいように見えるせいか、暗唱のかわりに速音読をやらせようという人もいると思います。
 しかし、これは暗唱とは、効果が全く違います。
 そして、まず長続きしません(笑)。
 たぶん1回やったら終わりですから、結局何も残りません。
 子供の力を育てるものは、ずっと続けられるものなのです。

 暗唱は、次の動画のような感じで楽しくやっている子もいます。
https://youtu.be/ea0TKJSULIg
(読んでいるのは、言葉の森の読解マラソンの長文です。)

※暗唱の練習を自宅でひとりでは続けにくいという人は、寺子屋オンラインの発表学習クラスや自主学習クラスに参加して、毎週暗唱の発表をしていくといいと思います。
枝 6 / 節 8 / ID 28912
作者コード:
4.読解検定裏話――7月の読解検定はサマーキャンプでも 枝 4 / 節 9 / ID 28913
 読解検定に取り組んだ生徒が、自分の答えたところが間違っていた場合、納得できずに質問してくることがあります。
 読解問題は、非常に厳密に作ってあるので、微妙なところで正解と不正解が分かれてきます。

 問題を作成したこちらの方も、何度も読み返して誤解なく正解が一義的に決められるように作っていますが、文章全体が関連してくるので、たまにその厳密性からもれるところが出てきます。

 だから、生徒から質問があると、こちらも何かおかしいところがあったかなと心配する面があるのです。
 もちろん、ほとんどの場合、正しい答えのままで正しいのですが、中には生徒の考え方も合っているという場合があります。
 だから、問題を作成する人は、問題を解く人よりもずっと長い時間をかけて問題を作っているのです。

 ところで、そのように毎回よく質問してくる生徒は、みんな優秀です。
 昔、読解問題の週に、毎月のように質問してくる生徒が2人いました。
 一人は慶應高校に入り、一人は東大に入りました。

 百点を取って当然という考えで読解問題に取り組んでいますから、8割や9割できたからいいということではなく、できなかったところは納得できるまで聞いてくるのです。
 このように厳密にものを考える習慣のついた生徒は、勉強のすべての分野にわたって学力がつきます。

 だから、読解検定では、いい点数を取ることは目標ですが、目的ではありません。
 目的は、×だったところの理由を考えて、自分なりに厳密に文章を読む習慣をつけることです。

 厳密に読む読み方の例は、「読解・作文力が身につく本」に書いてあります。
 しかし、子供がひとりで読むには、内容はかなり難しいので、お父さんお母さんがまず読んで、子供に説明するときに使うようにするといいと思います。

 読解検定試験は、毎月やっていますが、7月はサマーキャンプと重なるので、現在日程を調整しているところです。
 サマーキャンプの参加者も取り組むようにすれば、ちょうといいと思うので、7月4週あたりの参加者は全員読解検定をやるかもしれません(笑)。
枝 6 / 節 10 / ID 28914
作者コード:
5.国語の成績が悪いだけなら大丈夫 枝 4 / 節 11 / ID 28915
 先日、私立中学校に通っているという生徒の保護者から問い合わせがありました。
 他の教科はよくできるのに、国語だけができないというのです。

 そういう子は、心配要りません。
 すぐに、国語の成績は上がります。
 ほとんどの子は、教えた翌日から上がります(笑)。

 これまで、いろいろな子の相談を受けてきた中で、「他の勉強はよくできているのに、国語の成績だけがよくない」という生徒は、教えてすぐに国語の成績が上がりました。
 同じく、「読書はよくしているのに、作文だけがうまく書けない」という生徒は、教えてすぐに作文もうまく書けるようになりました。
 いずれの場合も、実力はあるのに、方法を知らなかっただけだからです。

 教科の成績がよいというのは、基本的には読む力があるということです。
 だから、あとは、国語の問題を解く力だけを身につければ、国語の成績はよくなるのです。

 ただし、そのための条件が一つあります。
 それは、生徒本人が、国語の成績を上げたいという明確な意思を持っていることです。

 だから、中学生や高校生は、国語の成績を上げやすいのです。
 最も成績が早く上がるのは、受験前の高校3年生です。

 逆に、小学生は、親に国語の成績を上げないとダメだと言われるだけで、本人が切実には国語の成績をあげたいという気持ちを持っていないことが多いものです。
 そういう子は、やはり成績が上がるのに時間がかかります。

 なぜ本人の意思が大事かというと、問題集読書で毎日5分から10分の音読を続けられるかどうかの境目が、この本人の意思にあるからです。


 言葉の森の国語指導は、これまで作文の授業を受けていることが条件となっていました。
 作文の勉強をしながら、自主学習で国語の問題集読書をするという形でした。

 しかし、今後は、作文クラスも自主学習クラスも、オンラインスクールの中の一つの講座になりますから、自主学習クラスだけを単独で受けることもできます。
 週に1回自主学習クラスで問題集読書を行い、そのやり方で毎日10分問題集読書の勉強を続けていきます。
 そして、月に1回、読解検定試験を受けます。

 読解検定試験で満点が取れるようになるころには、国語の実力は本物になっています。
 中学生で、国語の成績を真剣にあげたいと思っている人は、言葉の森の自主学習クラスに参加されるとよいと思います。

枝 6 / 節 12 / ID 28916
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枝 6 / 節 13 / ID 28917
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枝 6 / 節 14 / ID 28918
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枝 6 / 節 19 / ID 28923
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枝 6 / 節 20 / ID 28924
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枝 9 / 節 24 / ID 28927
 
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