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AI森リン「森リー」
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★4月18日から新しい森リン点になっています。
AI森リン「森リー」
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「起きらんねー。」 ぼんやりと母の声が聞こえてきた。その言葉が自分にむけられていることは分かっているのだが、ぼくは起きない。 「起きらんねって言ったやろ!いつまで寝てるの!さっさと起きて!毎日毎日同じこと言わせないで!。」 母は毎朝、飽きもせず同じセリフを言っている。 ぼくは、朝が苦手だ。毎朝、六時十分に母の声が聞こえてくる。すると、ぼくの体は無意識に、まるで、まゆに包まれた蚕のように深く深くふとんにもぐり込んでしまうのだ。しかし、いつまでも起きないわけにはいかない。母からふとんをはぎとれ強制的に起こされて、ぼんやりとした頭の中を母の説教らしき言葉が通過しながら洗面所へむかうのである。 早起きをすると、時間に余裕ができて何事にも慌てなくて済む。しかし、一分でも長く寝ていたいぼくは母が起こしてくれるという安心感からギリギリまで寝ていようということになってしまう。だが、母が朝寝坊したときは悲惨だ。 「あ〜〜〜!六時半過ぎてる!ごめん起きて〜〜〜。」 そう言うと、母は慌てて朝食を作り、父は朝食が出来るまでに身支度をテンポよくやっていた。父のえらいところは、前日に会社へ行く準備を自分できちんとやっているところだ。だから、少々寝坊をしてしまってもあまり困らない。けれど、ぼくは困る。何も準備していないから慌てふためくことになってしまうのである。いつも、母から 「寝る前までに、明日の準備をしときなさいよー。」 と、「耳にたこができる」ほど言われているが、どうやらぼくの耳は「ちくわ耳」らしい。右から左にそのまま言葉が通過してしまう。ちくわ耳という言葉は、母からいつも言われている。「馬の耳に念仏」「ぬかにくぎ」「のれんに腕押し」母からなんと言われても寝坊したときは、ますます聞こえなくなってしまうのである。しかし、自分に都合のいい話はしっかり聞こえるし忘れないのにな〜。 とにかく、早起きすることには損はないが朝寝坊で得をすることはないと身をもって思う。一番は忘れ物が多いということだ。忘れ物をしていると学校で肩身のせまいおもいをしなければなない。、友達に頭を下げて借りたり先生から叱られたり、そうなると一日が最悪な日になってしまうのである。早起きは、一日を決める大事なスタートである。「早起きは三文の得」であり「遅起きは一日の損」早起きすれば何かいいことが起こるかもしれない。 また、朝がやってくる。母の声が聞こえてきたら、まゆのふとんををおもいっきりはねのけてバシッと起きてやろうじゃないか!となるかは、明日の朝にならなければ分からないのであった。
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