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AI森リン「森リー」
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AI森リン「森リー」
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島に住む動物と大陸に住む動物とでは体の大きさが違う。島のものは、大陸のものより体が小さくなる傾向がある。小さな島でものが小さくなっていくのはもっともな話のようだが、事態はそう単純ではない。日本よりさらに小さな島にいて、大思想を持たないしあわせと、いくばくかの劣等感とをあじわっている。というような事が書いてある本を以前読んだ事がある。 狭い井戸の中にいると、小さなカエルでも自分が一番大きくて偉い生き物のように思ってしまう。「井の中の蛙大海を知らず」「鳥なき里のこうもり」そんなことわざがぴったりだ。実は私にもそんな苦い経験がある。それは、ピアノのコンクールの時の事だ。自分は他の人よりも上手い方だったし、人の何倍もの練習を積み重ねていた。「いけるな。」と思っていたのだが、出だし調子に乗りすぎて速く弾いたら間違えた。もちろん入賞しなかった。ショックだった。今までいっぱい賞をもらって、天狗・ピノキオのように鼻が長くなってしまっていた私。しかし、その鼻は見事に折れた。 そんな私に心から尊敬している六年生の女の先輩がいる。頭が良く、運動神経抜群、人望も厚く、まさしく容姿端麗、才色兼備と言う言葉がぴったりの人だ。でもその先輩は自分を自慢している様子を見せた事がない。むしろ卑下している。まさしく「能あるタカはツメを隠す」そのものだ。私も見習わなければならないものだ。 たまには調子に乗るのも良いかもしれないが、小さな所で競争するよりも大きなところで競争するべきだ。自分の狭い視野の中でだけ見ていては駄目だ。大切なのは広い世界を見つめる事だ。私は、大陸の象がなぜ大きいか、ネズミはなぜ小さいか、それが必要性に応じて体の大きさを変えているからという事が分かった。日本は島なのであまり身長の大きな人は多くないが、外国では大陸の為大きな人が多い。それもその必要性があるからであろう。私は、 「井の中の蛙大海を知らず」 ではなく、先輩のように 「能あるタカはツメを隠す」 それが出来るような人間になりたいと思う。くじを引いて当たるような人間じゃなく、ちゃんと確信を持ってめげずに、くじけずに前に踏み出す事が出来る人間に…。自分の心がけで出来るようになるはずだと思うから。
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