AI森リン「森リー」

★4月18日から新しい森リン点になっています。

題名：名前：

視覚系は、物が本来、形を持ち、光を介して、見えなくても、触ってみれば、あるていど物の形を承認できる。そしてわれわれの頭が、形と称するものを、相手に押し付けている。しかし目はたいへん有効な感覚器だが、その中に絶対座標を持ち込むようには、進化してこなかったため、大きさを知るという、はなはだ単純なことが出来なかったので、人の世ではモノサシという便利なものができ、比例や相似を考えることができるのだ。
　確かに、「他のいろんな物と価値を比べるのは大切だ」という意見もある。他の物と価値を比べることで、自分の価値との差がよりわかりやすく理解することができ、刺激になることがある。例えば、学校のテストがあったとき、周りの人と比べて自分の点数がとても低い。と感じたことがあるだろう。学校のテストは数字で自分の点数が記載されている為、とても自分と相手の努力の差があからさまに出る。だが、人と点数を比べることで、自分の努力の無さを感じることができ、“もっと努力をしなければ”と逆に勇気づけられるのだ。他にもスポーツや美しさ・格好よさなどなど、人はより良い自分になるなめ、お互い比較しあうのだ。この世の中は、比較の塊なのだ。
　しかし、「自分だけの価値も大切だ」という意見もある。例えば、ダンスや芸術などは人それぞれの価値がある。それは他人と比べるような価値ではない。それぞれの個性をいかした価値なのだ。私は学校でもうすぐ文化祭がある。私たちの学校の文化祭はダンスのコンテストがあり、私のクラスではそのコンテストに向けて猛特訓中だ。ダンスを踊っているとき、一人一人ダンスに個性や特徴があり、みんな同じダンスをしているのだが、それぞれところどころ違う。バレエを習っている子は、手ののばし方きれいだったり、ストリートダンスを習っている子は、ステップがうまかったりなど、それぞれの個性をいかしより良い価値を生み出しているのだ。見ている側もそれぞれのうまさがあり、面白く魅了される。このように、個性が生み出す価値は人と比べより良いものにするのではなく、すでにより良い価値を自分の特技にして使うのだ。
　確かに「他のいろんなものと価値を比べるのは大切だ」という意見も、「自分だけの価値も大切だ」という意見も、両方ともいい面がある。しかし、「未来には、ひとりでにできる未来と、自分で作る未来との二つがある。」という名言があるように、自分が持っている価値と、相手と比べそれを上手に使い自分でより良い価値を作るというのを、バランスよく使い分けていくべきだ。

山年月週
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