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AI森リン「森リー」
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AI森リン「森リー」
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「リーチ」 というお父さんの声で千点棒が場にほうり投げられた。 日曜日の昼下がりに、一家で麻雀をするのが僕のひそかな楽しみである。アマだから、あまり上手くないので、何回もやって強さを磨いている。三年生のころ、お父さんがパソコンで麻雀をやっていたので、とても興味を持った。お父さんは考えることもなく、精密なコンピューターのようにパイを捨てていく あっという間もないほどリーチをかけて勝っていく。僕もこれならできる、と思ってやり始めた。だけど、これがめちゃめちゃむずかしい。パイの読み方から始め、国士無双や対対和、四暗刻ほか何十とある役を1つ1つ覚えていかなくてはならない。役を覚えることで、ごちゃごちゃになり、頭がまるで、フードプロセッサ―でかき混ぜたようになる 僕が、イーソーを捨てたら、 「ロン」 とお父さんが、宝を掘り当てたように、一番やられたくない清一色、対対和、ドラ2発という怒涛の攻撃で1万8千点を取られた。あげく、僕の財布がからになってしまった。 僕はあごをはずした馬のように口を開けてから、涙が出て来るまで、さほど時間がかからなかった。へそを曲げてべそをかく。 僕だって、3暗刻、混1清、対対和、白、チユンで、親の倍満で2万4千点をお母さんから、ごっそりいただいたことがある。今、思い出しても薄笑いをうかべてしまうほどうれしかった。 「泣かなくてもいいじゃない。お金をかけているわけではないんだから。」 となだめるようにお母さんが言った。 お母さんは、勝っても負けても僕みたいに表情を出さないポーカーフェイスである。なぜなら、アガがり方は知っているけど、役がわからないからだ。教えても頭に入らないらしい。習うより慣れろ、である。 僕は、負けて悔し泣きをすることもあるけれど、やっぱり麻雀は好きだ。麻雀をやることで家族3人の時間も共有できる。 下手な横好きが、好きこそものの上手なれになり、やがて雨だれいしをうがつ、となっていきたい。連続リーチをかけてあがり、いつか、お父さんの財布を叩いても誇りしか出てこないようにしてやりたい。
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