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AI森リン「森リー」
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★4月18日から新しい森リン点になっています。
AI森リン「森リー」
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「やったー」 私は去年の冬、刈谷市で行われているバイオリンのコンクールに初めてでた。なんと、結果は金賞だった。 私はそのコンクールに向けて、毎日2時間以上は練習をした。本番当日はとても寒く、手がかたまってあまり素早く動かなくなりそうだったから、手袋、カイロと最善の準備をしていった。私の演奏の順番が来たので急いで舞台そでに立った。コンクールの前日からひどく緊張していたが、いざ本番となるとなぜか落ち着いてきてしまう。私の名前が呼ばれ、舞台に立った。普段弾いているテンポよりも速いテンポで弾いてしまったが、私の中ではナンバー1の演奏ができたと思う。演奏が終わって舞台から下がったとき思わず安堵のため息が出た。いよいよ結果発表のときが来た。 「金賞」 その場がしずまりかえった。 「八野井のどか」 その声は聞こえていたはずなのに、自分が呼ばれたのだとすぐには理解できなかった。母に急かされながら、かいだんを下りて舞台に上がった。舞台に上がるとしんさ員の先生がいて、その前にはマイクがあった。どうやって賞状を受け取ればよいのかということで頭がいっぱいだったが、何も問題なく受け取れた。自分の名前を呼ばれたときはとてもきんちょうしていて、喜びを感じるひまもなかったのだが、舞台を下りてようやくその喜びを感じることができた。 母も、一番になったことがある。しかも、ようち園から中学校三年生のときまで。それは何かと言うと、背の順だ。そのせいで意地悪な子はちび、ちびと言い、その意地悪な子がちびと言わなくても、毎日だれかにはちびと言われていたそうだ。母はその度に、激怒していたそうだ。やがてそんな母にも成長期が来て、なんと、中学校一年生のときに、初めて前から二番目になれたのだ。とても嬉しかったらしい。これで喜べるのは母ぐらいだろう。でも、それも数か月だけで終わってしまって、また一番目になってしまった。ちなみに、母は今でも小さいし、私も小さい。 このようなことから、一番には、努力をして勝ち取る一番と、何もしなくてもなれる一番があるということがわかった。前者は、たくさんの苦労やがんばりがあったからこそ、そのぶん良い結果が出たときの喜びが大きいのだ。今月、バイオリンの発表会があるので、私は練習にはげんでいる。きっとまた大きな喜びがあるはずだ。
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