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AI森リン「森リー」
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★4月18日から新しい森リン点になっています。
AI森リン「森リー」
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一般に欧米人は、質問に対して「いいえ」という時に、とても強い調子で答えることが多い。それは、私たちが、日頃「いいえ」をやや控えめに言う習慣が身についているため、この欧米人の発言が強すぎると感じるのだ。この違いには、否定している対象の違いに基づいているようだ。英語の場合には、お互いが客観的に「事実」を見て、その「事実」について語る。しかし、日本語の場合には答え手は、その質問の話し手の視線に合わせて、質問文と自分の行為との間に一致点を見出して、「はい」と答える。だから、英語では「ノー」トはっきり言うことができるのだ。 私は、欧米人のように「いいえ」をはっきり言うことは大切だと思う。グループに分かれでプレゼンの資料をつくるときのことだった。枕草子の口語訳をネットや辞書で単語の意味を調べて、パワーポイントにまとめて発表する、というものだった。まずは自分で考えてみて、できたら同じグループの人と自分が訳したものを見せて、まとめていく作業をした。そこで、パワーポイントにまとめるときに、まとめ方で自分の意見と友達の意見が違っていた。友達は文章を全部打てばいいんじゃない、と言っていた。しかし、私は写真や絵を貼り付けるだけで、時間があったら重要な言葉を書いていけばいいのではないかと思っていた。短い時間のなかでやらなくてはいけなかったからだ。しかし、私は友達に「違うんじゃない?」「もっとこうしたらいいと思う」って言いきれなかった。そこで、文章を打つのに時間がかかってしまい、私たちのグループは時間内に作り終えることができなかった。「いいえ」とはっきり言うことが出来ず、失敗してしまったのだ。 しかし、日本人が「いいえ」をはっきり言わないのは相手に対する思いやりの気持ちが働くからだと思う。昔話から引用する。例えば、桃太郎だ。桃太郎は、最終的にはきじ、さる、いぬという味方とともに鬼に勝つことができた。しかし、私は本当はもっと強そうな味方がいたほうが桃太郎は心強かったのではないか、と思う。きじ、さる、いぬの頼みを桃太郎は断りきれなかったのではないか。熊や狼など、もっと大きくて、強い動物の方がもっと早く決着を付けられたのではないか。また、かぐや姫では、かぐや姫が求婚者へ難しい課題を出す、というシーンがある。私は、かぐや姫が求婚を断りきれなかったのは日本人特有の思いやりなのではないかと思う。求婚者たちが傷つくのが苦しくて、わざと難しい課題を出して、かぐや姫との婚約は無理だと察させたのではないか。このように、日本人が「いいえ」をはっきり言わないのは相手への思いやりがあるからだ。 確かに、はっきり自分の意思を伝えることも、相手を思いやってはっきり言わないこと、どちらも大切だ。しかし、1番大切なことは「自分の考えを主張するのは大切だが、周囲の意見にも耳を傾けなければならない。」という名言があるように、周囲の意見も同時に耳を傾けることである。
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