すりりんごさん、作文の提出ありがとうございます。中学入試の日の思い出を詳細(しょうさい)描写(びょうしゃ)しており、読み手にその緊張(きんちょう)感や寒さ、試験会場の雰囲気(ふんいき)が伝わるようにしっかりと書かれていますね。

特に、「まるで、寒さと受験生の熱気の寒暖(かんだん)差で白い息でもでそうな雰囲気(ふんいき)だった」という表現は、その場の緊迫(きんぱく)感をうまく表しており、読んでいるこちらまでその場にいるような感覚を覚えます。また、試験の各科目に対する感情や、その後の体育試験の経験など、自己(じこ)の内面も丁寧(ていねい)描か(えがか)れており、感情移入しやすいです。

項目(こうもく)評価:
-描写(びょうしゃ)が具体的であり、場面場面の雰囲気(ふんいき)がよく表れています。
-感情の動きがリアルで、読み手に強い印象を与え(あたえ)ます。
-試験という特定の状況(じょうきょう)における心理描写(びょうしゃ)が細かく、感情の起伏(きふく)が感じられます。

語彙(ごい)力評価:
-字数が1200字以上書けています。
-表現豊かな言葉がよく使われています。

◎たとえがうまく使われています。「まるで、寒さと受験生の熱気の寒暖(かんだん)差で白い息でもでそうな雰囲気(ふんいき)だった。」
一般(いっぱん)化の主題がよく書けています。「人間にとって緊張(きんちょう)感とは最後に福が来るものである。」

この作文から、すりりんごさんの感受性の豊かさや表現力の高さが感じられます。今後もその才能を存分(ぞんぶん)発揮(はっき)してください。
作文字数1213字
目標字数1200字
総合点 90 点
思考語彙 86 点
 





94

知識語彙 89 点
 


■思考語彙 20個
たので,だから,からこそ,あるまい,と思う,終わると,。しかし,と思う,。しかし,あきらめざる,するから,ことらしい,見ざる,たらしい,人間にとって,の場合,と思う,思うと,だろう,なるかも,

■知識語彙 71種
一番,三種,不安,中学,中学校,人間,会場,体育,何事,入学,入試,公立,努力,反復,受験,受験生,各自,合図,合格,問題,国語,場合,完了,寒暖,幸福,廊下,徒歩,得意,挑戦,採点,教室,文字,時間,最初,最後,最近,椅子,残念,毎日,満点,準備,熱気,物語,状況,理科,監督,真白,瞬間,社会,神様,科目,空気,算数,結局,結果,緊張,自分,自己,苦手,補充,記述,試験,退出,途中,連絡,運命,鉛筆,雰囲気,面接,項目,高校,

■表現語彙 135種
いま,おかげ,お客,お昼,かた,こと,ことわざ,これ,ご飯,さ,さん,しかた,そう,たくさん,たち,だめ,はじめ,まり,もの,よう,イベント,ステージ,ソフトボール,テンポ,ペース,一,一番,三種,上,不安,中学,中学校,二,人,人間,代わり,会場,体育,何,何事,入学,入試,公立,分の,前,努力,反復,受験,受験生,各自,合図,合格,吉,問,問題,国語,場合,塞翁が馬,声,完了,寒暖,差,幅跳び,幸福,廊下,後,徒歩,得意,思い,思い出,息,感,手ごたえ,挑戦,採点,教室,文字,日,春,時,時間,最初,最後,最近,机,椅子,横,次,残念,母,毎日,満点,準備,熱気,物語,状況,理科,百,監督,真白,瞬間,社会,神様,福,私,科目,空気,窓,立ち,算数,紙,結局,結果,緊張,者,自分,自己,苦手,補充,記述,試験,誰,退出,途中,連絡,運命,鉛筆,雪,雰囲気,面接,音,項目,頭,風,高校,

■文化語彙 44種
あきらめる,かける,かたまる,くれる,しまう,しれる,すれる,ちがう,つく,つける,できる,でる,とおる,のれる,はさむ,もらえる,やわらげる,られる,れる,与える,入る,助ける,励む,受ける,回る,始まる,座る,当てる,待たす,待つ,投げる,持つ,書く,燃える,終わる,続ける,置く,聞く,見える,語る,跳ぶ,違う,間違える,降る,

 

緊張したこと
   小6 すりりんご(akimano)  2025年2月1日

 「よーい、はじめ。」

試験監督が「はじめ」の合図をかけた。この日は、中学入試の日だ。いつもよりも寒く風も強かった。試験途中から大きな雪のかたまりがたくさん降ってきたので試験監督の声もよくとおる。私は、中学入試の記述問題が一番緊張した思い出だ。

 最初の問題が記述問題だった。科目は国語と社会。国語と社会は自分の得意科目でもある。得意科目だからこそ緊張することはあるまいと思ったが、実際は、寒さと緊張でいつもより頭が回らなくなっていた。いままで受けてきた試験会場とは空気がちがっている。教室ではあつく燃えている受験者たちがたくさんいた。まるで、寒さと受験生の熱気の寒暖差で白い息でもでそうな雰囲気だった。最初はとても緊張して頭が真白になったが、徐々にペースにのれてきた。自己採点では満点の国語と社会が終わると、次は算数と理科の記述問題だった。記述問題が各自の机の上に準備が完了するまで受験者たちは、いったん退出し廊下で待たされて教室へ入ることはできない。その時間があったおかげで廊下の窓から見える大きな雪のかたまりを見て、緊張や不安をやわらげることができた。しかし、寒さだけはやわらげることができなかった。算数と理科は、国語と社会と違って私の苦手科目だ。結局、算数と理科は、一問ずつ間違えてしまった。とても悔しかった。お昼ご飯をはさんで、次は体育の試験が始まった。私が受けた中学校は、面接の代わりに体育という試験がある。体育の試験では、ソフトボール投げ、立ち幅跳び、反復横跳びの三種の項目があった。体育は自分なりに結構できたと思う。しかし、結果は残念ながら不合格だった。補充合格の連絡も最後まであきらめずに待ったが、だめだった。手ごたえがあった分悔しくてしかたなかった。私は春から徒歩二分の公立中学校へ入学することになった。その中学校では、人一倍の努力をし、高校受験では、中学受験のような苦い思いをしないように毎日励みたい。

 母にも一番緊張したことは何かを聞いてみた。いつも緊張するから一番はつけられないとのことだが、最近で緊張したことは、ストーリーテリングのイベントでのことらしい。百人のお客さんの前でステージに置かれた椅子に一人でぽつんと座り、8分の物語を何も見ずに語る。誰にも助けてもらえない状況で、椅子に座った瞬間スッポトライトが当てられ緊張したらしい。

 人間にとって緊張感とは最後に福が来るものである。緊張感の後には、嬉しいことがついてくる。私の場合は、不合格と残念な結果ではあったが、これは神様が与えてくれた運命だと思うととても幸福なことではないだろうか。塞翁が馬ということわざがあるように不合格が吉になるかもしれない。これからも緊張感を持ち続け、何事にも挑戦していきたい。

「カリカリカリカリ・・・」

文字を書く時の鉛筆と紙がすれる音のテンポがだんだんとはやくなっていく。