あおかちゃん、こんにちは。「文化のコード」という言葉が出てきました。現代社会では、日用品といった実際に役に立つもののみならず、生活のスタイルや主張、こだわり、個性といったものを商品として評価していく動きがあるようです。私たちは文化のコードの支配下にあるのですね。
だから、自分らしい価値観で生きていくのは簡単ではありません。あおかちゃんは中学進学にあたって自分らしい学習方法を
模索しました。友達の多くが
選択する通
塾が果たして本当に必要かと考えたのですね。少数派になることは勇気が必要です。このことで自分の決断に自信が持てたのですね。
時代の価値観がどっしりと生活に密着していたのが、昔話の時代だったのかもしれませんね。鏡の中の美人も然りです。時代ならではの価値観を認めることも必要ですね。
時代の価値観は多様化しています。社会の篩にかけられるのではなく、自分らしい生き方をして行きたいね。その先に、よりよい未来があるのです。
<<え2017/129pみ>>
あおらはさん、作文の提出ありがとうございます。この作文の中で、文化の
影響について深く考える姿勢がよく表れていて、非常に興味深い内容となっています。
まず、文化が個人に
与える影響についての
洞察が印象的でした。文化のコードがどのように私たちの日常生活に
影響を
与えているのか、具体的な例を挙げて説明している点が理解しやすく、考察の深さを感じさせます。特に、「スリムな美人になりますように!」という
世俗の欲望が文化のコードとして機能している部分の
分析は、社会的な価値観が個人の意識や行動にどう
影響するかをよく示しています。
また、自分自身の経験を取り入れた部分では、
塾への通学がどのようにして自己成長につながるか、そしてそれが周囲の期待とどのように関連しているかを考察しており、個人的な体験と社会的な文化との関連を見事に
描写しています。
この作文で、データや具体的な事例を引用することで、主張に説得力を持たせている部分があります。例えば、「○○大学に入学しますように!」等
尽きることのないこの
世俗の欲望は常識となった文化のコードとして「より大きな
交換価値」を無意識のうちに私的コードの
取り込みそれに身を任せることによって生じているという側面が強いようだ。
◎データがよく書けています。
語彙力評価:
-字数が1200字以上書けています。
-考える言葉がよく使われています。
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1891字/1200字
思考点:82点
知識点:79点
表現点:78点
総合点:83点
(新しい森リンで仮の点数を出しています)
作文字数1891字 |
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目標字数1200字 |
総合点 83 点 |
思考語彙 82 点 |
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| 表 現 語 彙 78 点
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知識語彙 79 点 |
■思考語彙 31個
だろう,の場合,少ないため,そこで考える,と思う,済ませるため,。もちろん,と思う,と思う,合わせざる,と思う, しかし,聞くと,殺そう,。しかし,時代によって,なので,すぎざる,、単なる,と思う,だろう,は思う,だろう,と思う,。しかし,に思う,と思う,時代によって,と思う,。しかし,と思う,
■知識語彙 59種
一番,不安,不思議,両立,中学校,主張,今度,他人,以前,価値,個人,個性,勉強,友達,名言,唐突,場合,場所,場面,大事,大切,女王,学園,学校,家族,宿題,尊重,小学生,意志,意見,提出,教師,時代,時間,普通,未来,毎日,決断,生徒,生活,男子,疑問,発見,白雪姫,相談,睡眠,精力,経験,自信,自分,自身,苦手,行動,課題,負担,過去,選択,風呂,魔法,
■表現語彙 106種
あまり,おかげ,お話,こと,ご飯,さまざま,そもそも,それ,ため,とき,ところ,もの,よう,ん,コミュニケーション,ショック,ドラマ,リズム,レポート,一,一つ,一番,下,不安,不思議,両立,中,中学校,主張,人,今,今度,他人,以前,価値,個人,個性,勉強,友達,名言,周り,唐突,国,場合,場所,場面,塾,夜,大事,大切,女王,学園,学校,家族,宿題,尊重,小学生,心,思い,意志,意見,提出,教師,方,日々,昔,時,時代,時間,普通,未来,毎日,気持ち,決断,物,生徒,生活,男子,疑問,発見,白雪姫,的,相談,睡眠,私,精力,経験,考え方,自ら,自信,自分,自身,苦手,行動,親,観,話,誰,課題,負担,過去,選択,鏡,風呂,髪,魔法,
■文化語彙 45種
おる,したう,しまう,すぎる,ついていける,できる,とく,とらわれる,とる,もつ,やめる,られる,れる,伸ばす,信じる,剃る,受ける,合わせる,向かう,向ける,増える,変える,変わる,寝る,帰る,持つ,持てる,楽しむ,殺す,流す,浮かぶ,消える,済ませる,狂う,生きる,答える,考える,聞く,迫る,通う,通る,進める,遊べる,過ごす,選ぶ,
自分の価値と他人の価値
中2 あおらは(aoraha)
2025年2月2日
文化もパーソナリティも多くの場合少しずつ変化し、そして時には大きく急速に変化しうるものである。文化のコードは長年の間に一人一人の人間の安全と満足を求める欲望が集まって、暗黙の合意のうちに作られてきたと考えられがちである。文化のコードという無名の支配者は朝から晩まで私たち一人ひとりの全存在を直接、間接に支配し続けているようだ。ほかならぬこの私自身がほしていると思うこともそれは幻想であるにすぎない。「○○大学に入学しますように!」「スリムな美人になりますように!」等尽きることのないこの世俗の欲望は常識となった文化のコードとして「より大きな交換価値」を無意識のうちに私的コードの取り込みそれに身を任せることによって生じているという側面が強いようだ。人気のある学校や学部、美人のタイプなどが時代とともに移り変わるのはその証である。これらの欲望から解放されればどんなに心が休まるだろうかと思うことにもなる。そんな時、私たちは人の手の加わらない自然の中に逃れて少しでも身を守ろうとするのかもしれない。しかし、逃げ切ったように思えても流行の登山装備や水着、様々な人との出会いがまた文化のコードにしっかりとからめとられていることになる。文化的なものを完全に拒んでしまうことは完全に不可能であるといってよいだろう。
自分自身の価値に従って生きることは大切である。塾でみんなとお互いを高めあうことはすごく楽しかったし、頑張れば頑張るほど努力が報われていくのを見るのもとてもうれしかった。私の友達もほとんどが塾に通っており、みな夜遅くまで勉強に励んでいた。しかし、あともう少しで中学生というとき私の心の中に一つの疑問が浮かんだ。「中学校の課題と両立できるだろうか」と。塾の宿題は小学生の場合、学校での宿題がそもそも少ないためあまり負担にならなかったが、中学校では勉強がさらに難しくなったり、レポートなどの提出物も増えると聞いていた私は唐突に不安になった。そこで考えたのが塾をやめ自分で中学校の勉強を進めることだったが、友達のほとんどが塾に通っており、コミュニケーションをとる大事な場所ともなっていた。そんな中自分だけやめると話についていけないのではないか、友達と生活リズムが狂い遊べなくなってしまうのではないかなどの思いがあった。この気持ちを親に相談したところ、「周りに流されないで自分がよいと思うものを選んだ方がいいんじゃない?」と言われ私は塾をやめる決断ができた。やめてから不安だった話についていけなくなるのでは、遊べなくなるのではという不安はすぐに消えた。また、塾に行っているときは夜遅くに帰ってきて夜ご飯や風呂などを済ませるため寝るのが遅くなってしまっていたが睡眠時間をしっかりとることができ毎日をさらに楽しむことができるようになった。あの時、私が私自身の決断を尊重したおかげで私は日々をさらに精力的に過ごすことができるようになった。もちろん、塾に通った方が勉強できるという人もいると思うしそれは個人の価値観、考え方でよいと思うが周りの価値観に合わせず、自分を信じて行動したおかげで新しい発見ができた。この経験から自分の意志を主張することが苦手な私は少し自信を持てたし、今度自らの選択を迫られた時にも自信をもって決断できると思う。
しかし、その時代の価値観に合わせて生きることも大切である。白雪姫というお話がある。この話は、女王が魔法の鏡に向かって「この国で一番美しいものは誰?」と聞くと鏡は「白雪姫」と答えた。ショックを受けた女王は白雪姫を殺そうとする話である。しかし、美しいの価値は国や人、時代によってさまざまなので価値観にとらわれすぎず、単なるその時代の価値観だと思って合わせて生きることも大切ではないだろうかと私は思う。以前、家族で昔の学園ドラマを見ていた時教師が髪を伸ばしている男子生徒に向けて無理やり髪を剃っている場面を見たことがある。私はこの場面を見て「なんてひどいことをするのだろう」と思った。しかし、そのドラマの時代ではそれが普通であり、今のように一人一人の個性を尊重するという方が不思議に思われる時代もあった。あのとき「ひどい」と思いながらも時代によって価値観は変わるのだなと思ったことがある。
自分自身の価値に従って生きることも、その時代の価値にしたっがて生きることも大切である。しかし「過去と他人は変えられないが自分と未来は変えられる」という名言があるようにどの時代のどの価値観の下にあっても自分の意見はしっかりと持つことが大切であると思う。