さきさん、今回の作文のご提出ありがとうございます。

作文のテーマに対する取り組み方が非常に深く、日本と欧米(おうべい)のりんごの取り扱い(とりあつかい)方の違い(ちがい)から、見た目と中身の価値(かち)に関する考察へと発展(はってん)させている点が素晴らしいです。
具体的な例として、サンリオピューロランドでの個人的な経験や、お父さんの魚の選び方を取り入れたことが、説得力を増しています。
また、比較的(ひかくてき)難易(なんい)度の高い表現や言葉を適切に使い分けており、小学6年生の作文としては非常に高いレベルです。

項目(こうもく)評価】
-テーマの理解:非常によく理解しており、適切な例を用いて説明しています。
-構成:論理(ろんり)的でわかりやすい構成です。
-表現力:比喩(ひゆ)や具体例を用いた表現が豊かです。
-説得力:具体的な例に基づいており、説得力があります。
「中身というものを大切にすることは人間にとって自然な生き方だ。」◎一般(いっぱん)化の主題がよく書けています。

語彙(ごい)力評価】
-字数が1200字以上書けています。
-表現豊かな言葉がよく使われています。

今後もこのような深い思考と表現を大切にして、さらに多くの読者を引き込む(ひきこむ)作文を目指してください。
作文字数1376字
目標字数1200字
総合点 69 点
思考語彙 68 点
 





72

知識語彙 62 点
 


■思考語彙 28個
良ければ,。一方,。しかし,するため,せざる,終えると,すると,。だから,すると,と思う,を考える,。第,にくいから,行くと,見えるから,。しかし,するため,人間にとって,。しかし,と思う,もらうため,と考える,は思う,すると,する可能,及ばざる,に思う,だろう,

■知識語彙 59種
一切,中身,人間,以外,修正,優先,判断,刺身,加工,反省,可能,土産,外観,多彩,大事,大切,大衆,失敗,家族,容量,小玉,幼少,弁当,当初,当時,必要,提供,料理,方法,日本,日本人,栽培,現代,理由,生活,生食,用途,発達,目的,相手,経験,美意識,翌日,自分,行動,被害,複雑,要求,購入,軌道,農薬,酸化,重要,重視,防止,食器,駆除,高級,鮮度,

■表現語彙 126種
あれ,ここ,こと,ことわざ,これ,さん,そう,それ,たくさん,たち,ため,だめ,ところ,ひとつひとつ,もの,よう,りんご,アトラクション,グッズ,コストパフォーマンス,テンション,ポテト,マイ,メロディー,リンゴ,一切,上がり,中,中身,二,人間,今,以外,何,保,修正,優先,判断,別,刺身,加工,勢い,化,反省,可能,味,土産,外観,多彩,大事,大切,大好き,大衆,失敗,奥,家族,容量,小玉,屋,幼少,弁当,当初,当時,形,必要,性,掛け,提供,料理,方法,日本,日本人,時,期,柵,栽培,棚,楽しみ,母,気,法,父,犬,現代,理由,生活,生食,用,用途,発達,目,目的,相手,私,箱,経験,美意識,翌日,考え方,自分,臭み,色,行動,袋,被害,複雑,要求,見た目,話,購入,軌道,農薬,道,酸化,重要,重視,防止,類,食べ物,食器,駆除,高級,魚,魚釣り,鮮やか,鮮度,

■文化語彙 40種
おる,くれる,こだわる,させる,さておく,さばく,しまう,すぎる,たれる,ねだる,もらう,られる,れる,わく,作る,入る,切る,及ぶ,取る,奪う,急ぐ,推す,歩む,残る,気付く,決めつける,用いる,眺める,知る,終える,考える,聞く,育つ,行う,見える,詰める,買う,過ぎる,選ぶ,食べる,

 

見た目と中身
   小6 さき(auraru)  2025年2月3日

 欧米のりんごは大衆の中で育ち、生食用、加工用、料理用と多彩な用途にわかれ小玉でも外観が悪くても味が良ければよしとしている。一方で、日本のりんごは外観重視の「高級化」の道を歩んできた。日本のリンゴ栽培の方法として袋掛けというものがある。袋掛けというものは当初シンクリムシ類の被害防止が目的であった。しかし、農薬などで別の駆除法が発達した今でもりんごの袋掛けは残っており、これは外観をよくするために用いられているところがある。味よりも見た目優先する日本人の美意識には軌道修正が必要である。

 私も外観重視で中身を気にせず失敗した経験がある。それは幼少期にサンリオピューロランドに行った時のことである。私はアトラクションを終えると楽しみにしていたお土産屋へ急いだ。たくさんの可愛いグッズをひとつひとつ見てはウキウキしていた。すると、あるお弁当箱に目を奪われてしまった。それはマイメロディーのお弁当箱だった。当時、私はマイメロを推していた。だからお弁当箱が欲しいというよりマイメロの何かが欲しかったのだ。テンションが爆上がりし、このマイメロ弁当箱で食べたいと母にねだった。まるで犬が食べ物を要求するかのような勢いだった。翌日、早速母はお弁当を作り、マイメロ弁当箱に詰めていった。それをじっと私は眺めていた。すると、大好きなポテトが入らなくなり、私はがっかりした。大きく見えたその弁当箱は、中の形が複雑で容量が小さかったのだ。あれだけほしいと思って買った弁当箱は食器棚の奥に奥にとしまわれた。ここで私は、中身を考えないで購入するのはだめだと気付き、外観ばかりに気を取られた自分を反省した。

 父に外観と中身についての話を聞いてみた。父は魚をさばいて私たち家族に魚料理を時々食べさせてくれる。父が買ってくる魚は鮮やかな色をしていて臭みが一切ない。刺身を食べる時、魚釣り以外では必ず柵を買ってくる。その理由は、まずコストパフォーマンスが良いことである。第二の理由は、切ってある刺身より酸化しにくいから鮮度が保たれやすいとのことだ。私は、魚屋さんに行くともう切られたお刺身に目が行ってしまう。私にはおいしそうに見えるからだ。しかし、父は、実際に美味しいものを提供するために、柵を選んでいたのだと知った。「美味しい」にこだわるのなら、見た目の判断だけで買わないことが重要だと気付いた。

 人間にとって外観よりも中身を重視することが大切だ。しかし、現代日本人は、外観を重視してしまう。これは、現代の日本人の相手によいと思ってもらうための行動ではないかと考える。その考え方も大事ではあるとは思うが、外観だけで判断すると、中身はさておきになったり、中身はこうだと決めつけてしまったりする可能性がある。過ぎたるは猶及ばざるが如しということわざのように外観を重視しすぎることなく中身を大切に思う生活がいいのではないだろうか。