タカアシガニ
小5 よしたか(yositaka)
2025年2月1日
タカアシガニ
駿河湾はチョウチンアンコウのような発光生物の宝庫なのだ。ところが、そのことごとくがまだ水族館では飼えないでいる。深海魚が水族館で飼えないのは環境の変化に弱いという理由が大きい。
僕は、小さいころ金魚すくいを良くしていた。初めて金魚を取ったとき、知識がなかったので水に慣らしてあげたりをせずにそのまま金魚を入水槽の中に入れてしまった。ので、だんだん弱っていく金魚をただじっと見つめることしかできなかったのだ。金魚はその翌日の朝に死んでいた。この出来事があってから、水にちゃんとならすことにしている。水圧とは、水や液体などが物体や水自体に及ぼす圧力を指す。水の重さによる圧力とも呼ばれる。
水圧は、静止している水では深さに比例して大きくなります。
水圧は、開放水面をもつ水中では水深10mごとに約1気圧増加する。
水圧の単位はPaかN/㎡です。
水圧にも種類がある。
静水圧:静止した水中で水の重量によって受ける圧力。
動水圧:流水が持つ運動エネルギーに基づく圧力。
水圧とはこのようなものだ。ではなぜ深海魚は水圧に耐えられるのだろうか?
深海魚は浅い場所に棲む魚は浮き袋に気体が入っているため、もし深海に行けば、水圧で潰れてしまう。 ところが深海魚は浮き袋や内臓に気体の代わりに脂を入れている。 だから深海の高い水圧にも耐えられるのだ。では人間はどうだろうか。人間は水圧によって肺がぺちゃんこになったり、鼓膜が破れたりして、深刻な影響を受ける。
肺がぺちゃんこになる:水深30メートルを超えると肺がぺちゃんこになりますが、その水圧から体を守ろうとする反射反応が同時に起
鼓膜が破れる:深く潜るにつれて水圧が強くなるため、耳の奥の鼓膜が内側へこむ。
酸素中毒を起こす:高分圧の酸素を摂取し続けることで起こる体の異常で、水深57メートルを超えるとほとんどの人が酸素中毒になってしまうといわれている。
深海魚も、深海から出してしまうと水圧の変化に耐えきれず破裂してしまう。そして環境の変化にとても弱い。だから水族館で深海魚を飼ったりすることは困難なのだ。
だが、陸に出しても死なない最強の深海生物がいる。それは、タカアシガニは気体の入っている浮き袋や肺などの器官を持たないので水圧の変化をほぼ受けないからである。この環境の変化を受けない、つまり環境に適応できるタカアシガニを、僕は尊敬したい。
このように、生物はそれぞれの環境の中で適応できるように進化を遂げている。深海魚がグロテスクなのは生きものを丸呑みするとなったら口は大きくないといけないし、捕獲のために手が長くなったり、どこかの部分がすごく大きくなったり、発光してエサをおびきよせたり。つまり“過酷な世界で生きるため”じゃないのかなと思った。