はあはあ(清書)
   小4 あえひの(aehino)  2025年2月4日

 「はあはあ」

今僕が走っているのは、横浜月例マラソンという大会だ。この大会は、神奈川県横浜市神奈川区新横浜駅の近くの川沿いでやっている。このマラソンは、僕も、父も母も家族みんなで走っている。母は最近朝走るようになって、どんどんタイムが伸びている。でも、僕はいつも気になることがある。それは、父が僕にとって、尋常じゃなく速いことだ。父には、どう頑張っても勝てない。父は、全体的に運動神経がいい。卓球も、サッカーも、バスケまで全部僕の上位互換だ。父は何でも練習をしているから勝てないけど、二十年後に父がお年寄りになったら、僕は三十歳だから勝てるのではないかと思う。自分でも少しセコイと思っている。父には勝てないけど、僕にとって走ることは楽しいことだ。なぜなら、走るとどんどん景色が飛んで行って面白いし、一キロマラソンを走り終わった後は達成感があって楽しい。五十メートルや百メートル走も全力ダッシュができるので気持ちいい。僕は走るとき、まるで足が自転車になったみたいに楽に動きます。そして、まるで羽が生えたみたいで気が付くとビューンといなくなるし、走り終わった後も全く息が切れていないのが凄い、と母に言われた。



 母に聞いたところ、母は走ると胸が苦しくなるから、走るのはあまり好きではないと言った。それでも最近は健康とダイエットのために走ることにしたそうだ。走るのは「有酸素運動」と言って、筋肉を収縮させる際のエネルギーに、酸素を使う運動のことを言うそうだ。有酸素運動をすると、ダイエットになるだけではなく、ストレスがなくなったり、血流が良くなったりするらしい。母は最初、一キロ十分かかっていたけど、半年走り続けて今は一キロ六分四十秒まで縮まった。母は半年で三分二十秒も伸びていて凄いと思う。やっぱり、努力は人を裏切らない。父は、努力すれば速くなると言っていた。



 月例マラソンは子供の部があって、その部は小学六年生までが参加できる。普段一人で走るときは誰にも見られていないので緊張感がないが、マラソン大会は緊張感があるので「もっと早く走ろう」という気持ちになり、タイムが伸びる。前に走っている人を追い抜かそうとすると自然とペースがあがり、抜かした後も、抜かし返されないようにペースを上げて、結果どんどん速くなる。僕が抜かされた場合も、抜かし返したいと思うから、この場合も速くなる。これが競争の醍醐味だと思う。ゴール間際に川の風がそよそよと吹いてきて、とても気持ちいい。最後は応援してくれる人も増えてきて、係の人も、がんばれと声をかけてくれるから、俺ならできる!と思い、ラストスパートをかける。その時はラストスパートができても、ゴールした後は疲れる。

「はあはあ」