いちくん、こんにちは。予定(よてい)の日ではなかったけれど、会いたい人に会えるすてきな日に生まれてきたのですね。
 お母さんはおまじないをして、お父さんもずっとまっていてくれました。痛み(いたみ)をこらえて、子どもは苦手(にがて)だなという気持ち(きもち)かき消す(かきけす)ように、いちくんの誕生(たんじょう)感動(かんどう)だったのですね。
 名前の意味(いみ)も、泣き声(なきごえ)ですぐにわかってくれることも、大切に思われているあかしです。家族(かぞく)愛情(あいじょう)はすばらしいですね。
<<え2005/36jみ>>



いちさん、あなたの作文を読ませてもらいましたよ。七夕の日に生まれたという特別(とくべつ)な日と、それを迎える(むかえる)までの家族(かぞく)のエピソードがとても印象(いんしょう)(てき)ですね。

お母さんが陣痛(じんつう)迎える(むかえる)までのおまじないや、その感覚(かんかく)焼肉(やきにく)とオロナミンCで試し(ためし)た話は、読んでいてわくわくしました。そして、お母さんが経験(けいけん)した陣痛(じんつう)大変(たいへん)さを、「お腹(おなか)を下したときの100(ばい)痛み(いたみ)」と表現(ひょうげん)されている部分(ぶぶん)は、お母さんの苦労(くろう)伝わっ(つたわっ)てきて、とても心に残り(のこり)ます。お父さんが子供(こども)があまり好き(すき)ではなかったけれども、あなたが生まれた瞬間(しゅんかん)心変わり(こころがわり)したという話は、人生の転機(てんき)感じ(かんじ)させる素敵(すてき)瞬間(しゅんかん)ですね。

また、あなたの名前の由来(ゆらい)について考えを深め(ふかめ)たり、お母さんの最初(さいしょ)言葉(ことば)について深く(ふかく)感じ(かんじ)たりする部分(ぶぶん)からは、家族(かぞく)への深い(ふかい)愛情(あいじょう)感謝(かんしゃ)感じ(かんじ)られます。とても温かい(あたたかい)気持ち(きもち)になりました。

最後(さいご)に、家族(かぞく)への愛情(あいじょう)をこれからも大切にしていきたいというあなたの決意(けつい)伝わっ(つたわっ)て、心強く感じ(かんじ)ました。これからも、あなたの周り(まわり)の人々への思いやりや感謝(かんしゃ)気持ち(きもち)を大切にしてくださいね。

◎たとえがうまく使わ(つかわ)れています。「まるで地獄(じごく)にいるような時間なのかな」「まるで名探偵(たんてい)のようだな」「まるで鯉みたいな動き(うごき)をしていた」

内容(ないよう)◎ 構成(こうせい)◎ 題材(だいざい)◎ 表現(ひょうげん)◎ 主題(しゅだい)◎ 表記(ひょうき)

字数/基準(きじゅん)字数:1160字/600字
思考点:52点
知識(ちしき)点:50点
表現(ひょうげん)点:48点
総合(そうごう)点:52点
(新しい森リンで(かり)の点数を出しています)

 


■思考語彙 14個
に思う,と思う,。何故,言うと,と思う,たから,だと,「なぜ,だと,聞くと,「なぜ,と思う,と思う,なので,

■知識語彙 18種
呼吸,唯一,大事,大人,大変,家族,察知,意味,愛情,感動,感謝,探偵,新生児,時間,最初,無二,瞬時,言葉,

■表現語彙 52種
いち,お母さん,お父さん,くん,こと,これ,す,そう,たくさん,みたい,よう,ん,中,今,他,付き,代わり,便,僕,動き,口,呼吸,唯一,器,大事,大人,大変,室,家族,察知,幸せ,思い,意味,愛情,感動,感謝,手,探偵,新生児,時,時間,最初,気持ち,泣き声,無二,生まれたて,瞬時,言葉,赤ちゃん,達,鯉,1つ,

■文化語彙 24種
おる,くれる,しまう,せる,ふる,わかる,入る,出る,分かる,吸う,差し伸べる,愛す,戸惑う,泣く,注ぐ,浮かぶ,生まれる,知る,答える,終える,聞く,触る,調べる,踏ん張る,

 

ズレた奇跡の日
   小3 いち(itiiti)  2025年3月1日

 僕は、2015年7月7日七夕の日に生まれました。

元々は、7月3日に産まれる予定でした。でも産まれる気配がなく、お母さんは、産まれるためのおまじないと言われている焼肉とオロナミンCを試しました。するとその夜、産まれそうな気がすると急にそわそわして眠れなかったそうです。その数時間後、本当に陣痛が来ました。

お母さんは朝まで眠れなかったこともあり、陣痛が来るたび、睡魔と痛みとの戦いを繰り返していました。痛みがこない時、眠くて意識が飛びそうになっていました。陣痛がどれぐらい痛いのかお母さんに聞いたところ、お腹を下したときの100倍の痛みと言っておりました。それを聞いた僕は、まるで地獄にいるような時間なのかなと思いました。夢の中で、間違えて力を入れてしまったら、あっという間に僕が生まれたと笑いながら言っていました。

 生まれる瞬間、お父さんが立ち会ってくれました。生まれる瞬間を目の前で見ていたお父さんは、今までに感じたことのない感動を味わったそうです。お父さんは僕が生まれる前まで、子供があまり好きではなかったそうですが、僕が生まれた瞬間、「この子だけは必ず守りたい。」と思ったことを話してくれました。

 僕の名前はお父さんが名付けてくれました。唯一無二と言う意味から、いちと名付けたそうです。僕は、言葉の意味を調べてみました。唯一無二とは、他に代わりがなくただ1つしかないと言う意味でした。その言葉の意味を知った時、そんなに僕を大事に思ってくれているんだなぁと思ったら、嬉しくなりました。

 お母さんは、生まれた感動よりも、踏ん張ることを終えたことに、「あーすっきりした。」と言う思いが、まず最初に思わず口に出ていたそうです。お母さんの言葉を聞いた僕は、戸惑っている気持ちがありました。何故かと言うと、僕は便なのかと思ってしまったからです。でもそれだけ大変な時間だったのだと、感謝の気持ちも浮かびました。

 「ふぇーん、ふぇーん」

 新生児室で他の赤ちゃん達がたくさん泣いている中で、お母さんは僕の泣き声を瞬時に察知したそうです。

「なぜすぐ僕の泣き声だとすぐ分かったの?」とお母さんに聞くと、

「なぜかよくわからないけれど、これはいちくんの泣き声だと思ったんだよね。」と答えており、まるで名探偵のようだなと思いました。

僕は生まれてすぐ呼吸器に入ったそうで、お母さんは呼吸器の中に手を差し伸べて僕を触ったそうです。生まれたての僕はお母さんの手に吸い付き、口をパクパクさせ、まるで鯉みたいな動きをしていたと言っていました。

 お父さんとお母さんは、今でも僕を愛してくれて僕はとても幸せなので、僕も大人になったら同じように家族に愛情を注ぎたいです。