あおさみさん、作文の提出ありがとうございます。

まず、作文全体を通して、子供時代の遊びと勉強の重要性を丁寧(ていねい)に織り交ぜつつ、それぞれの価値を深く掘り下げ(ほりさげ)ている点が非常に素晴らしいです。
特に、「遊びは自由であると同時に、自由だからこそ、それに伴う(ともなう)責任や処理、改善が必要になってくる」という部分では、遊びの楽しさだけでなく、それに伴う(ともなう)責任感についても考察しており、考えの深さが感じられます。
また、「子供は大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値を持っている」という引用は、子供の独自性とその価値をしっかりと認識していることを示しており、非常に印象的です。

文章からは、あおさみさん自身の体験も交えながら、具体的な例を挙げて説明しているため、リアリティがあり読みやすいです。
文体も整っており、適切な比喩(ひゆ)や例えを用いているため、内容が頭に入りやすくなっています。
また、自分の経験を生かしたエピソードが感情移入しやすく、親しみやすい文章となっています。

◎名言がよく書けています。
「子供は大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値を持っている」という言葉があるように、一番大切なのは、自分の(じく)を持ち、そこに付け加えながら自分を構成していくことだと思う。 森リン評価 私のなかの yube 03月1週 あおさみ
字数/基準字数:
1418字/1200字
思考点:58点
知識点:95点
表現点:101点
文化点:103点
総合点:87点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
文化点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙 18個 58点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙76種103個74%95点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙146種223個65%101点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
文化語彙52種62個84%103点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1418字
 58点
 95点
 101点
 103点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 文化語彙

 


■思考語彙 16個
 しかし, 確か,おかげかも,かかわらざる,からこそ,くるっと,しよう,するため,そのため,だから,てこそ,と思う,なければ,に思う,帰ると,成らざる,

■知識語彙 76種
一番,一緒,不安,世界,人生,会話,価値,公式,処理,創造,努力,効率,勉強,単語,友達,問題,団地,大人,大切,姉妹,子供,存在,小学,小学生,工夫,年生,得体,心身,必要,忍耐,成果,挨拶,改善,数学,文字,方法,昔話,時代,時間,暗記,根性,検定,構成,模索,毎日,水筒,無駄,独自,玄関,理科,理解,発見,相手,礼儀,社会,種子島,終業,経験,結果,継続,習得,肯定,能力,自分,自己,自由,視野,言葉,語学,責任,途中,過程,達成,部屋,重要,風呂,

■表現語彙 147種
 確か,いま,うさぎ,おかげ,お湯,かめ,こと,ごはん,さ,するため,そこ,そのため,それ,たち,ときめき,どれ,みんな,もの,よう,わけ,コミュニケーション,ゴール,サッカー,ヒント,ブロック,ルール,ローマ,一,一番,一緒,不安,世界,中,人,人生,今,会話,価値,先,公式,冬,処理,創造,力,努力,効率,勉強,匂い,十,単語,友達,問題,団地,壁,夏,夜,夢,大人,大切,妹,姉,姉妹,子供,存在,家,小学,小学生,工夫,年,年生,後戻り,得体,心,心身,必要,忍耐,性,感,成果,挨拶,改善,数学,文字,方法,日,昔話,時,時代,時間,暗記,机,根性,検定,構成,様々,模索,歳,毎日,気,水筒,無駄,独自,玄関,球,理科,理解,発見,目,相手,礼儀,社会,私,種子島,笑み,終業,経験,結果,絵,絵の具,継続,縄,習得,肯定,能力,自分,自己,自由,色,色とりどり,視野,言葉,誇り,語学,責任,踵,身,軸,途中,遊び,過程,達成,部屋,重要,限り,頃,顔,風呂,

■文化語彙 54種
かかわる,かける,くるう,しまう,しれる,つく,つながる,づける,できる,と思う,に思う,れる,乗り越える,付け加える,伴う,使う,冷える,出る,切る,合わせる,向かい合う,向ける,寝る,帰る,広げる,待つ,得る,感じる,成る,持つ,描く,揺らす,書く,止まる,歩く,比べる,浮かべる,漂う,着く,知れる,立つ,芽生える,解く,詰まる,負ける,走る,辿る,返す,遊ぶ,遊べる,過ごす,重ねる,飛び出す,養う,

 

私のなかの
   中2 あおさみ(aosami)  2025年3月1日

 児童のあそびはきわめて多彩なものになる。同じこころの世界で遊んだことは、のちの対人関係の基盤をつくる力になる。ゲームなどのあそび活動を通して社会的ルールを守り、協力することなど倫理の基本的訓練が行われる。さらに想像性が発揮されると創造的活動につながる。子供の多くが詩人的素質を示すのも、感受性と想像力が発達するからだ。大人はなるべくこの芽をつまず、むしろ子どもから学ぶように心したいものだ。



子供時代の遊びから得るものは多い。私は小学1、2年生を種子島で過ごした。姉の終業を待ち、一緒に家に帰ると、水筒を揺らしながら玄関から再び飛び出す。夏は部屋から夜ごはんの匂いが漂ってくるまで、冬はからだが冷え切りお風呂のお湯が恋しくなるまでひたすら遊んだ。同じ団地の友達と3人姉妹の私たちでサッカーをよくしたものだ。小学生の私と姉と友達と比べて、妹はまだ小さかった。そのためみんなで遊べるようにルールを工夫した。妹はいまでもあの時のサッカーは楽しかったという。そしてその時にブロックできた球のことをまだ誇りに思っているようだった。子供の時に遊ぶことで、心身ともに良さがあると思う。自己肯定や社会性、創造性、コミュニケーション能力など様々なこと得ることができる。また、遊びの世界は限りなく存在する。遊びは自由であると同時に、自由だからこそ、それに伴う責任や処理、改善が必要になってくると思う。遊びは、心の中で文字を使って書くものではない。色とりどりの絵の具で描かれた絵なのだ。そしてその絵が十人十色でいいと気づけたことも、遊びのおかげかもしれない。



 しかし、勉強しなければ身につかないものもある。数学や理科などのに出てくる公式、語学や社会などの暗記などは、ローマは一日にして成らずという言葉があるように、習得するためには努力が必要である。机と向かい合う時間が常に楽しいわけではない。だが、そのような時を乗り越えてこそ結果が出る。私も今、数学や語学検定に向けて勉強をしている。得体の知れない問題や公式、単語などと顔を合わせてしまったら、後戻りできない。目があったからには挨拶をし、会話を通して相手のことを理解しようと努力をすることが礼儀である。少しずつ縄を解いていく中で、忍耐力や根性、理解力などが養われていくと感じる。昔話の「うさぎとかめ」では、かめはゆっくりと止まることなく歩いていて先にゴールし、うさぎは走ったにもかかわらず途中で寝て負けてしまった。毎日コツコツと継続をすることの大切さ、そしてその努力は無駄ではないことにつながる。勉強は、成果が重要なのではない。そこに辿り着くまでの過程の中で、どれだけ自分が壁を乗り越えてきたのか。効率よく勉強する方法を模索し、達成感を得る。勉強の過程の中には、人生のヒントが詰まっている。



 確かに、子供時代には遊ぶことも勉強することも大切だ。だが、「子供は大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値を持っている」という言葉があるように、一番大切なのは、自分の軸を持ち、そこに付け加えながら自分を構成していくことだと思う。子供には、子供のときめきがあり、発見がある。様々なことを経験し、視野を広げることが大切だ。歳を重ねることへの不安が芽生える年になっても、小さい頃の自分が微笑みを浮かべて立っている。そしてくるっと踵を返し、夢の中へとかけていくのであった。