進級試験合格です。おめでとう!
<<え2005/54み>>
法と道徳の違いを踏まえた上で、法を守る生き方について深く考察しており、論理的な構成がしっかりとしています。特に、法的社会と道徳的共同体の違いを明確にした上で、法を順守するための方法を具体的に提示している点が評価できます。
第一段落では、長文の内容を簡潔に要約しつつ、「私は法や規則を守って生きていきたい」という主題を明確に打ち出しており、意見文の方向性が分かりやすくなっています。
第二段落では、法を守る第一の方法として、「自分事として認識すること」を挙げ、実体験を交えて説明しています。特に、プールの授業での例は、身近な経験を用いることで説得力を高めており、「どうせ自分は転ばないだろう」という心理的な側面にも言及している点が優れています。
第三段落では、歴史的な実例として秦の恐怖政治を挙げ、「抑えつけると逆効果になる」という主張を裏付けています。このように、歴史上の出来事を用いて論を補強する手法は、説得力を増すための優れた工夫です。また、「先生や警察の目がないところではルール違反が散見される」という現代社会への適用も的確です。
第四段落では、反対意見を取り上げつつ、「法をもって治を行い、刑をもって乱を正す」という言葉を引用し、結論を導いています。単なる個人の意見ではなく、名言を用いることで主張の正当性を高めている点が優れています。また、「一生刑務所とは縁のない生活を続けたい」という締めくくりは、意見文の内容と自身の生き方を結びつけ、読者に強い印象を与えています。
全体的に、論理の展開が明確で、実体験・歴史的事例・名言をバランスよく活用しており、説得力のある意見文になっています。
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
■思考語彙 37個
。しかし,。仮に,。一方, 第,ことによって,などなぜ,と思う,上がると,なければ,。しかし,たいので,だろう,あるから,。つまり,として考える,。しかし,だ場合,なので, 第,れると,顧みざる,反乱によって,しまうと,なる場合,多いので,、何故,自ら考える,言えば,言えば,れるので, 確か,なければ,しまう可能,よると,あると,与える可能,。しかし,
■知識語彙 84種
一生,不信,不可欠,不満,事故,人格,人間,他人,体制,体温,停止,先生,共同,刑務所,効果,危険,反乱,反発,古代,可能,国家,国民,場合,大事,大切,子供,孔子,存在,学校,安定,寛容,弁償,形成,思考,恐怖,悪影響,意義,意識,打倒,指導,指導原理,授業,政治,政策,散見,方法,日本,時代,普通,条件,根幹,水中,水分,法的,無意識,犯罪,状態,現代,生活,疑心暗鬼,疲弊,登場,社会,禁止,秩序,組織,結果,統制,肝要,能力,自信,自分,自発,規則,言葉,認識,課題,警察,負担,迷惑,道徳,違反,重要,順守,
■表現語彙 137種
けが,こと,さ,そう,たち,ところ,よう,アメリカ,サイド,ダメージ,プール,リード,ルール,一,一生,万が一,不信,不可欠,不満,乱,事,事故,二,人,人格,人間,今,他人,体,体制,体温,何,停止,先生,共同,分,刑,刑務所,効果,危険,反乱,反発,古代,可能,周り,国家,国民,場合,変,大事,大切,子供,孔子,存在,学校,安定,寛容,度,弁償,形成,彼,思考,性,恐怖,悪影響,意義,意識,感,感じ,打倒,指導,指導原理,授業,政治,政策,散見,方法,日,日本,時代,普通,条件,根幹,気,水,水中,水分,治,法,法的,点,無意識,犯罪,状態,現代,生活,疑心暗鬼,疲弊,登場,的,目,確か,社会,禁止,私,秦,秩序,組織,結果,統制,縁,罰,者,肝要,能力,自ら,自信,自分,自発,規則,親,言葉,認識,課題,警察,負担,身,迷惑,逆,道徳,違反,重要,間,限り,際,順守,風,
■文化語彙 44種
かける,しまう,せる,たまる,つける,つぶす,もつ,やる,よる,られる,れる,上がる,与える,付ける,保つ,信じる,受ける,回る,奪う,始める,守る,巻き込む,引き起こす,引き返す,戻る,抑える,植え付ける,正す,歩く,決める,生きる,生じる,破る,続ける,考える,背く,行う,訴える,走る,起こす,起こる,転ぶ,陥る,顧みる,
遵法
中3 あうては(auteha)
2025年3月1日
現代では、道徳的共同体をつぶしてきた法的社会が普通の社会となり国家となっている。しかし、孔子の時代はそうではなかった。彼が生きていた時代は法が登場し始めたことであり、体制の根幹は共同体であった。仮に犯罪が起こっても、その罰を決めるのは共同体をリードする道徳にどのように背いているかという点においてである。一方で、法的社会は指導原理が法であり、指導者はその条件として法を守りかつ政策能力を身につけなくてはならない。私は法や規則を守って生きていきたい。
第一の方法は、その法を破ったことによって引き起こされる結果を自分事として認識することだ。組織が上手く回らなくなる、他人に迷惑をかける、けがをする危険がある、などなぜその法は存在するのかを意識することが大切だと思う。私も、学校のプールの授業では無意識にルールを破ってしまったことが何度もある。水から上がると水分が風に当たって体温を奪っていき、よっぽど暑い日でもない限り、とてつもなく寒くなる。その状態でプールサイドを引き返さなければならないのだが、その際に歩くプールサイドには走ってはならないという規則がある。しかし、私は寒さで思考が停止し、早く水中に戻りたいのでつい走ってしまう。どうせ自分は転ばないだろうという変な自信があるからだ。つまり、自分事として考えていない。しかし、万が一転んだ場合、自分一人でダメージを受ける分にはまだよいが、周りを巻き込んでしまっては一大事なので気を付けたい。
第二の方法は、法を守らせるのではなく自発的に守るような社会を形成することだ。人間は抑えつけられると反発する。禁止されると逆にやりたくなるのと同じような感じにだ。現に古代の秦は国民を恐怖政治で統制し、疲弊を顧みずに負担をかけた結果、国民の間で不満がたまり、反乱によって打倒された。抑えつけてしまうと逆効果になる場合が多いので、何故そのルールは存在するのかということを自ら考えて、自分からルールを守ることが肝要だ。学校で言えば先生、社会で言えば警察といった人たちの目がないところではルール違反が散見されるので、今の日本の社会でも、一人一人が法の重要性、存在意義を再認識することが大切だ。
確かに、時には寛容にならなければ不信感を植え付け他人を信じられなくなってしまう可能性がある。課題フォルダーによると、アメリカでは、子供が起こした事故で親が弁償したものの、その子供を親が訴えるということがあったそうだ。こういうことがあると疑心暗鬼に陥ってしまい、人格形成に悪影響を与える可能性が生じる。しかし、「法をもって治を行い、刑をもって乱を正す」という言葉があるように、法を順守することは社会の秩序と安定を保つには不可欠である。私は一生刑務所とは縁のない生活を続けたい。