進級試験合格です。おめでとう!

<<え2005/54み>>

 とても深い内容の意見文で、論理的な構成がしっかりしており、説得力のある文章でした。「狂気(きょうき)」という言葉を単なる異常な行動として捉える(とらえる)のではなく、成長や集中力を生み出す原動力として肯定(こうてい)的に捉え(とらえ)ている点がとても興味深かったです。

 まず、「狂気(きょうき)とは何か」長文の内容を簡潔にまとめることができています。続けて「ときには狂気(きょうき)に見える行動が大切だ」という主題を掲げ(かかげ)てくれました。

 次に、理由の説明が具体的で説得力がありました。
 第一の理由として、自身の受験経験を取り上げ、「狂気(きょうき)=変化を求める心」と捉え(とらえ)た点が非常に面白かったです。普通(ふつう)なら「挑戦(ちょうせん)」と表現されることを「狂気(きょうき)」と結びつけることで、主題が強調されていました。また、実際に苦労しながらも英語力を伸ばし(のばし)たという経験があることで、読者も納得しやすくなっています。

 第二の理由では、「狂気(きょうき)=極度の集中」と捉え(とらえ)、お母さんの言葉や科学的データを引用して補強していた点が素晴らしかったです。「心理的限界と生理的限界」の話を入れることで、単なる感覚的な話ではなく、科学的な裏付けを持たせた点がとても良かったですね。このような客観的なデータを交えることで、信頼(しんらい)性が高まり、より説得力のある文章になります。

 最後に、反対意見にも触れ(ふれ)た上で、アインシュタインの名言を引用してまとめることができました。「狂気(きょうき)」と「変化を求める心」を結びつけ、成長や進歩のために必要不可欠なものとして結論付けたことで、主張に一貫(いっかん)性が生まれています。また、「私はこれからも狂気(きょうき)を持って恐れ(おそれ)ず次々と自分のやりたいことに挑戦(ちょうせん)していきたい。」という終わり方も、強い印象を残しました。

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
 


■思考語彙 42個
かかわらざる,。しかし,いくため,。しかし,みると,と思う,と考える,だろう,。しかし,はもしも,と考える,だから,」によって,n第,狂気によって,できるから,て考える,みると,だろう,よると,、つまり,いるから,からこそ,と言える,が思う,思うざる,。もしも,あれば,だろう,よると,限界によって,、つまり,あれば,狂気によって,n確か,なくなれば,も考える,。しかし,ません,」によって,恐れざる,は考える,

■知識語彙 67種
一種,上昇,京都工芸繊維大学,人生,位置,体験,充実,入学,入試,内容,冷静,判断,制限,前半,単語,危険,原動力,友達,受験,名言,向上,困難,変化,大切,学習,帰国,年間,心理,想像,成長,技能,挑戦,授業,教材,方法,最近,格段,極度,機会,正反対,活用,状態,状況,狂気,生体,生活,生理,発揮,科学,程度,立場,筋力,経験,継続,自分,自身,興奮,苦労,英語,行動,表現,通常,進歩,限界,集中,頻繁,高度,

■表現語彙 106種
きっかけ,こと,これ,さ,そう,ため,とき,ほど,よう,アインシュタイン,ステップ,リーディング,レベル,レポート,一,一つ,一種,上昇,二,京都工芸繊維大学,人,人生,今,他,位置,体験,充実,入学,入試,内容,冷静,判断,制限,前半,力,単語,危険,原動力,友達,受験,名言,向上,周り,困難,声,変化,大切,奥,学習,差,帰国,年間,後,心,心理,想像,成長,技能,挑戦,授業,教材,方法,最近,枠,格段,極度,機会,次,正反対,母,活用,状態,状況,狂気,生,生体,生活,生理,発揮,的,確か,私,科学,程度,立場,筋力,経験,継続,自分,自身,興奮,苦労,英語,行動,表,表現,話,通常,進歩,道,達,限界,集中,頻繁,高度,%,

■文化語彙 47種
いける,かかわる,かける,くれる,つく,できる,なくなる,もたらす,やる,よる,られる,れる,与える,働かせる,出す,分かる,受ける,受け入れる,増える,当てはまる,恐れる,感じる,慣れ親しむ,手放す,押し上げる,持つ,指す,振り返る,支える,書く,楽しむ,求める,経る,繋がる,考える,聞く,見える,触れる,言える,読む,踏み外す,近付く,追い付く,送る,進む,関連付ける,驚く,

 

狂気がもたらす効果
   中1 あかるら(akarura)  2025年3月1日

 恐らく「狂気」とは、原罪の意識に悩んで心に痛みを感じるという自覚を持たない人間のことだろう。私達の心で動いているものが行動を起こす際に一定の方向に向き大きな力を生む。これが続くと人間は興奮していき歪み方を示すため、狂気となる。しかし狂気は永続しない。人間は狂気でない状態を平和と呼ぶがこれが続くと憂鬱を催したりする。人間の生活は狂気の起伏の連続であり狂気なくしては生活が展開しないことがある。私は、時には狂気に見える行動が大切だと考える。この理由は二つある。       



第一に成長することができるからだ。狂気は変化を求める心と捉えることができるが日常の慣れた環境から抜け出ることが大きな成長に繋がることがある。私の受験がまさに当てはまる。私は帰国生でないにもかかわらず帰国入試の枠に挑戦するという珍しい受験方法を経験し、入学した今でも周りの友達に驚かれるほどだ。しかし入学後に受ける苦労は人一倍であった。特に英語の授業では内容が難しく次々と進んでいくため追い付くことでさえも困難な状況にあった。しかし振り返ってみるとこの一つの挑戦が英語力の向上を大きく支えてくれたと思う。今では他の友達と同じく高いレベルの読む・書く・聞く力を活用する教材でしっかりと学習し楽しむことができている。中でもこの苦労の一年間を経て大きな成長を感じる技能はリーディングだ。今までは少なかった高度な英語に触れる機会が格段に増え、分かる単語や表現が次第に増えていった。このきっかけとなった私の受験での経験を狂気的だと考える人もいるだろう。しかしこの経験が、想像がつかなかったほどの成長を与えてくれたのだ。これはもしも今までのように英語に頻繁に触れないという生活を継続していては体験することができなかったことだと考える。変化を求めて慣れ親しんだからを手放す「狂気」によって自分自身を一段と高いステップへ押し上げることができるのだ。



第二に、狂気によって私達は大きな力を発揮することができるからだ。狂気を集中と関連付けて考えてみるとこのことが分かりやすくなるだろう。最近私の母は、私の集中力に関して次のような話をする。私の母によると私には極度に、つまり狂気的に集中しているときとしていないときの差が激しく、極度な集中状態にある私は声をかけにくいと感じるほど集中しているそうだ。これは狂気的になっているからこそ周りが驚くほどの集中力を働かせられると言える。狂気は一種の興奮状態のことであるが、これが思わぬ力を出す原動力となっている。もしも狂気とは正反対の立場に位置する冷静さのみであれば、このような力を発揮することは少ないだろう。京都工芸繊維大学の生体行動科学前半レポートによると、通常、私達の筋力は心理的限界によって制限されるが極度の興奮状態、つまり狂気的であればこの限界が生理的限界に近付くことがあるそうだ。心理的限界は生理的限界の約70%程度とされるが、極度の興奮状態ではこれが上昇してより大きな力が発揮されると分かっている。狂気によって自分の奥にある力を表へ出すことができるのだ。



確かに冷静な判断がなくなれば道を踏み外す危険も考えられる。しかし「変化を恐れてはいけません。変化を受け入れることで、成長と進歩がもたらされます。」というアインシュタインの名言がある。このように興奮状態と変化を求める心を指す「狂気」によって充実した人生を送ることができるのだ。私はこれからも狂気を持って恐れず次々と自分のやりたいことに挑戦していきたい。このことから時には狂気に見える行動が大切だと私は考える。