いちくん、こんにちは。春は始まり(はじまり)終わり(おわり)季節(きせつ)と見つけたのですね。保育園(ほいくえん)はたくさんの日々を先生や友達(ともだち)過ごし(すごし)て、まるでタイムマシンのように思い返さ(おもいかえさ)れたのですね。けれども「卒業(そつぎょう)終わり(おわり)ではなく、また新しい生活の始まり(はじまり)だ」から、うれしいことがわかりました。お母さんの誕生(たんじょう)日を祝う(いわう)のも春。やはり春は明るく楽しい季節(きせつ)ですね。
<<え2016/115pみ>>

いちさん、(そつ)(しき)の作文を読ませていただきました。
とても感動(かんどう)(てき)出来事(できごと)丁寧(ていねい)に書かれており、読んでいるこちらもその場にいるような気持ち(きもち)になりました。
特に(とくに)保育園(ほいくえん)過ごし(すごし)た日々を振り返り(ふりかえり)ながらも、新しいスタートに対する(にたいする)前向き(まえむき)気持ち(きもち)持っ(もっ)ているところが素晴らしい(すばらしい)です。

みさき先生が名前を呼ぶ(よぶ)シーンでは、その緊張(きんちょう)(かん)感動(かんどう)伝わっ(つたわっ)てきて、とても印象(いんしょう)(てき)でした。
また、(そつ)(しき)での友達(ともだち)との会話も、子ども特有(とくゆう)純粋(じゅんすい)さと温かみ(あたたかみ)感じ(かんじ)られ、心に残り(のこり)ます。

保育園(ほいくえん)の思い出や、お母さんとのエピソードを織り(おり)交ぜながら、成長(せいちょう)過程(かてい)を見せてくれたのも良かっ(よかっ)たです。
これから小学校での新しい生活が始まる(はじまる)わくわく(かん)も、よく表現(ひょうげん)されていました。

「みんなと一緒(いっしょ)にいた時間は、まるでタイムマシンで未来(みらい)飛ん(とん)だようにあっという間だったよね。」という表現(ひょうげん)は、とても印象(いんしょう)(てき)でした。
これからも、いちさんの感じ(かんじ)たことや思ったことを、このように素敵(すてき)言葉(ことば)表現(ひょうげん)していってくださいね。

###項目(こうもく)評価(ひょうか)
-**表現(ひょうげん)力:**◎感情(かんじょう)場面(ばめん)が生き生きと描か(えがか)れています。
-**内容(ないよう)充実(じゅうじつ):**◎保育園(ほいくえん)生活の思い出と感情(かんじょう)豊か(ゆたか)に綴られています。
-**文の構成(こうせい):**◎始め(はじめ)から終わり(おわり)まで、流れ(ながれ)自然(しぜん)でわかりやすいです。
-**感情(かんじょう)表現(ひょうげん):**◎悲しみ(かなしみ)喜び(よろこび)、わくわくする気持ち(きもち)適切(てきせつ)表現(ひょうげん)されています。

◎たとえがうまく使わ(つかわ)れています。

内容(ないよう)◎ 構成(こうせい)◎ 題材(だいざい)◎ 表現(ひょうげん)◎ 主題(しゅだい)◎ 表記(ひょうき)

字数/基準(きじゅん)字数:850字/600字
思考点:62点
知識(ちしき)点:52点
表現(ひょうげん)点:50点
総合(そうごう)点:53点
(新しい森リンで(かり)の点数を出しています)

 


■思考語彙 20個
たので,と思う,思うと,ません,、きっと,と思う,と思う,思うと,止まれば,と思う,と思う,僕にとって,言うと,僕にとって,はなぜ,だろう,に思う,付けるため,あげよう,と思う,

■知識語彙 20種
一緒,今年,保育園,元気,入園,卒業,友達,大切,小学校,年間,手紙,明日,時間,未来,毎日,生活,疑問,自分,記憶,誕生,

■表現語彙 55種
あっという間,お母さん,お祝い,こと,そう,そこ,それ,たくさん,ため,みんな,よう,ん,タイム,マシン,ヶ月,一緒,中,事,今,今年,他,保育園,僕,元気,入園,別れ,卒,卒業,友達,園,大切,始まり,嫌,小学校,年間,式,心,手紙,日,明日,春,時,時間,未来,歳,毎日,気持ち,泣き,生活,疑問,自分,記憶,誕生,間,顔,

■文化語彙 20種
あげる,とる,れる,付ける,作る,向ける,感じる,書く,止まる,決まる,笑う,終わる,話す,通う,過ごす,違う,離れる,頷く,願う,飛ぶ,

 

始まりと終わりの季節
   小3 いち(itiiti)  2025年3月2日

 「卒業証書、高瀬いちくん、ご卒業おめでとうございます。」

担任のみさき先生が涙を浮かばせながら、震える声で僕の名前を呼びました。

「はい!ありがとうございます。」そう僕はお腹から声を出して、先生の顔をまっすぐ見て返事をしました。

これは、僕の保育園の卒園式の出来事です。僕は0歳の時からこの保育園に通っていました。お母さんは土、日も仕事だったので、僕は他の子よりも多く通っていました。色々な先生達に可愛がられて友達もたくさんできて、6年間という時間があっという間に過ぎ去りました。

お母さんは僕を0歳で入園することが決まった時、それまで毎日24時間ずっと一緒にいたので、明日から離れるのかと思うととても切なかったそうです。僕は保育園に通って1ヶ月間はギャン泣きだったそうです。僕の記憶にはありませんが、今の僕でも、きっと寂しく感じると思います。

保育園の卒園式の時、6年間過ごしてきたみんなとお別れだと思うと、すごく悲しい気持ちになりました。寂しく感じ、「時間が止まればいいのに。」と心の中で強く願いました。でも違う気持ちの自分もいました。それは小学校に向けてのワクワクする気持ちです。そこでの友達もたくさん作りたいと思いました。

「みんなと一緒にいた時間は、まるでタイムマシンで未来に飛んだようにあっという間だったよね。」

卒園式の日、友達とそう笑いながら話しました。

卒業は終わりではなく、また新しい生活の始まりだと思いました。

春は、僕にとって他にも大切な日があります。それは、お母さんの誕生日です。

「もうすぐお母さんの誕生日だね。」

僕がそう言うと、お母さんは嬉しそうな顔で頷きました。

「歳をとるのは嬉しくないけれど、いっちゃんにお祝いされるのは嬉しいな。」

僕にとって歳をとる事はなぜ嫌なのだろうと疑問に思いました。そんなお母さんを元気付けるために、今年のお母さんの誕生日に手紙を書いてあげようと思います。