愛情いっぱいの手作り弁当
小4 あかたよ(akatayo)
2025年3月2日
愛情いっぱいのお弁当
「今日のおかずは、大好きなカレーだ!」
ニタニタしながら、ぼくはお弁当のふたを開けました。僕の学校では毎日お弁当を持参しています。幼稚園の時からお母さんが作ってくれた手作り弁当を食べ続けて今年で8年目になりました。ですので、今までに一度も給食を食べたことがありません。給食は一度くらいは食べてみたいと思うけど、やっぱりお弁当が好きです。お母さんの手作り弁当はおいしいし安心して食べれるからです。
お弁当のメニューで一番好きなのはカレーです。
どうして好きかというと、一晩おいたカレーは味がなじんでより一層おいしくなるからです。それに苦手なニンジンもカレーなら食べることができるし、野菜の栄養も取れるからです。食べながらお母さんの顔を思い出すこともあります。どんなときかというと、嫌なことがあった時です。でもお母さんの顔を思い出すと嫌だったことをスーッと忘れられます。そして愛情でいっぱいに満たされると午後からもうひと踏ん張り頑張ることができます。それから、僕は好き嫌いが割と多いので、お母さんが僕の為に栄養を考えながら、食べれるように工夫をしてくれから、残さず食べることが出来ます。他の学校の給食では残さず食べないと休み時間になれないということを聞いたことがありますが、もし僕が毎日給食だったら、好き嫌いが多いので食べることが出来なくてお昼休みが無かったかもしれません。でもお母さんのアイディア弁当のおかげでいつも一番に食べ終わって楽しい昼休みを迎えることが出来ています。手作り弁当は携帯の充電器のようで、すごいパワーで僕の心と体を支えてくれていると思います。
「お母さんは子供の頃、給食がとっても楽しみだったわよ。どうしてかというと、3時間目あたりから学校中に料理のにおいが漂ってきて待ち遠しくてソワソワしていたの。香りに誘われてお腹はグーグーなるし、いつもヨダレがたれそうになっていたわ。頭の中は給食でいっぱいね。」
ニコニコしながら楽しそうに教えてくれました。ぼくはそれを聞いて、勉強に集中できないから困ると思いました。ふたを開けるまで香りが漂わないお弁当でよかったのかもしれないなと思いました。
幼稚園から8年目の手作り弁当は、まだまだこれからも続くので楽しみでいっぱいです。ですので、このまま一度も給食を食べないのかもしれません。だから、一度くらいは給食の配膳を体験してみたいし、給食おばさんっていう人を見てみたいと思います。でもぼくは、やっぱりお母さんの笑顔を思い出せる愛情いっぱいのお弁当が好きです。毎日作ってくれるお母さんに感謝の気持ちでいっぱいです。ごちそうさまと手をあわせながら、ぼくはそっとお弁当のふたを閉じました。