みおさん、作文を拝読しました。昔話がどのように人間の心を豊かにし、教訓を与えるかというテーマを、個人的な経験と結びつけて丁寧に書かれていて、読んでいて非常に興味深かったです。特に、自分自身がどのように昔話から学んだかという具体例を通じて、昔話の価値を伝える方法が効果的でした。
「みにくいアヒルの子」や「金のおの銀のおの」といった具体的な昔話を引用しながら、そこから得た教訓を自身の成長にどう活かしているかを述べることで、読者にもその教訓が自然と理解できるようになっています。
また、昔話を通じて得た教訓を、現代の生活、特にスマホゲームの課金問題などにも応用している点が、非常に現実的で説得力があります。このように、古典的な話を現代の問題に結びつけることで、昔話の普遍性と時代を超えた価値をよく表現しています。
最後に、自らがこれからも昔話から学び続けたいという前向きな姿勢を示したのは、作文の締めくくりとしても非常に効果的でした。全体を通じて、昔話の教訓がみおさんの人生観にどのように影響を与えているかがよく伝わってきます。
◎一般化の主題がよく書けています。「人間にとって昔話とは心を大きく、強くしてくれるものである。」
構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1396字/1200字
思考点:93点
知識点:65点
表現点:78点
総合点:81点
(新しい森リンで仮の点数を出しています)
■思考語彙 39個
者にとって,なければ,と思う,たため,落ちると,とらわれざる,得するため,。しかし,のため,人によって,また場合,場合によって,。だから,いこう,と思う,はなぜ,だろう,を考える,あるから,と思う,。だから,読み取ろう,と思う,いるため,思い出せば,と思える,と思う,すると,すぎると,。だから,すぎざる,合おう,と思う,人間にとって,いる場合,多いため,。だからこそ,人間にとって,と思う,
■知識語彙 38種
一言,世界,人間,保育園,兄弟,先入観,具体,内容,友達,場合,外観,大人,大切,大変,大金,子供,学校,定期,差別,情景,意地悪,日本,昔話,本当,熱心,理由,疑問,白鳥,相手,真実,種類,童話,自分,設定,許可,詐欺,課金,請求,
■表現語彙 105種
いじわる,いや,えな,おの,こと,ことわざ,さまざま,す,すずめ,そう,そこ,それ,たくさん,たち,ため,だめ,とき,ばなし,もの,よう,アヒル,アンデルセン,ウソ,ゲーム,スマ,プラス,ホ,ボランティア,マイナス,メッセージ,一,一言,三つ子,世界,人,人間,今,他,会,保育園,兄弟,先入観,具体,内容,切り,友達,場合,外,外観,大人,大切,大変,大金,子,子供,学校,定期,差別,心,急,情景,意地悪,手,方々,日本,昔話,春,本当,欲張り,母,毛,泉,熱心,物,理由,疑問,白鳥,百,的,目,相手,真実,私,種類,童話,羽,者,自分,舌,見た目,親,設定,許可,詐欺,話,語り手,誰,課金,請求,身,金,銀,頃,頭,魂,
■文化語彙 45種
いける,いじめる,うるおす,くれる,しまう,すぎる,だます,つく,とらわれる,ぼやかす,まとまる,もらう,られる,れる,わかる,伝える,使い分ける,入る,分かる,合う,含む,奪う,学ぶ,得する,忘れる,思い出す,思える,感じる,抜ける,持つ,接する,欲張る,決めつける,続く,考える,聞く,落ちる,覚える,読み取る,読む,込める,返る,通う,違う,関わる,
昔話に込める思い
小6 みお(aemio)
2025年3月2日
文学的に価値のある作品とは私たちの心を楽しませ、人間についての私たちの理解を助けるものである。そして、「心を楽しませる」ことは、内容だけでなく、表現の形式からくる美しさによって成り立つものであるのだ。そのような作品の代表例は昔話と創作だ。特に昔話は一般大衆の文学であるため、取り扱うテーマは普遍的、根源的である。しかしそれ以外にも昔話にはもっと大きな力があるのではないかと感じる。お話に興味を持つ者にとっては、昔話は絶えずそこに自分をうるおしにいかなければならない泉のようなものだと思うのだ。
私は保育園に通っていた頃、アンデルセン童話の「みにくいアヒルの子」を読んで学んだことがある。「みにくいアヒルの子」は、一羽だけ毛が黒く、外観が違っていたため他の兄弟や友達からいじめられていたが、春になり毛が抜けて落ちると、実は美しい白鳥の子供だった、という話だ。私はこの昔話を読んで、人や物を見た目で決めつけたり差別してはいけないということがわかった。また先入観にとらわれず、さまざまな人と接するようになった。私は、「金のおの銀のおの」を読んで、自分が得するためにウソをつくのは良くないのだと学んだ。ウソと一言でいってもいろんな種類がある。だまして人から物を奪ったり、詐欺をしたりするのはいけないことだ。しかし相手のために真実をぼやかして伝えるのは人によって、また場合によっていいときとだめなときがある。だから私は、本当のことをいうときと言わないときで上手く使い分けていこうと思う。
私の学校には、「すばなしの会」という会があり、学校の外から定期的にボランティアの方々が来てくれて日本だけでなく世界の昔話をしてくれる。私はそのとき、ボランティアの方々はなぜ私たちに昔話をしてくれるのだろう、という疑問を持った。そして自分でその理由を考えてみたら、昔話を通して、伝えたいことがあるからではないかと思うようになった。だから私は今までよりも熱心に話を聞き、語り手が昔話に込めたメッセージを読み取ろうと思ったのだった。
私の母は「舌切りすずめ」の話を読んで、欲張りをしたり、意地悪をしたりするのは良くないと感じたそうだ。昔話には具体的な話や情景が設定されたいるため、もし子供が誰かにいじわるをしてしまっても昔話を思い出せば、自分があんな目にあったらいやだな、と思えるようになると思う。また、いじわるをするとそれは後で自分に返ってくるし、欲張りしすぎると自分の手に負えなになってしまう。スマホのゲームだってそうだ。欲張って課金をたくさんしたり、親に許可をもらっていないゲームをしたり。そうしたら急に大金を請求されて大変なことになってしまう。だから私は欲張りすぎず、人と楽しく関わり合おうと思った。
人間にとって昔話とは心を大きく、強くしてくれるものである。昔話は内容が分かりやすく、すっきりとまとまっている場合が多いため、覚えやすい。だからこそ、昔話に含まれている、人間にとって大切なことも頭に入りやすく、忘れづらい。三つ子の魂百までということわざがあるように、小さい頃に身についたことは大人になっても続いている。それがマイナスなことではなく、プラスのことになるように、私はこれからも昔話を読み、昔話からたくさんのことを学んでいきたいと思う。