世界の常識
   小5 みさ(misa)  2025年3月4日

 社会では、正しいものでも違うとねじ伏せられ、間違った理論が社会に認められることがある。例えば、植物性脂肪から作られるマーガリンは、動物性脂肪から作られるバターよりも健康に良いと思われていた。しかし、マーガリンに使われているトランス脂肪酸は心臓疾患や現代病の原因になる可能性が指摘され始め、定説は覆った。また、地球温暖化も嘘ではないかと囁かれている。その理由として、環境省は北極の氷が溶けているため海面上昇するのではないかと懸念しているらしいが、北極は海水が凍っているだけで、コップから水が溢れないように温暖化で海水面が上昇していることはないのだ。そのため環境省は間違いと言える。本当の説はまだ分からないが、本当にあっているのかと見定めることが今後重要になってくるだろう。今はそういった勘違いしている人が多いためあまり問題視されていないかもしれないが、よく考えてみると、間違った情報を鵜呑みにしてしまうのは世界の問題と言えるだろう。

 しかし、中には間違っていると証明された説を未だに信じている人がいる。ヨーロッパのある人は、地球が丸いと宇宙から見て証明されたのに地球は平たい円であると思っている人がいる。なぜなら、地面が平であるからというのだ。地球は実際には丸いが、私たちが普段見ている範囲が狭いため、地面は平らに感じられているだけである。地球の半径は約6,400キロメートルもあるが、私たちが目にする範囲はせいぜい数キロしかないため、地面が平らに見えるのだ。なぜそういった情報を信じてしまうのだろうか。それは恐らく、人によって「正しい」ことの基準が違うためだろう。正しいとは簡単にいうと、人はどれだけ本当のことを知ることができるのか、どのように認識ができるのかということだ。だから、自分が認めるまで正しいこととは言えないのだろう。

 私も正しいと思ったことが間違っていたことがある。焼き魚や干物として扱われるサケは身の色が赤く見えるためいままで赤身の魚だと思っていた。しかし、カニやエビなどアスタキサンチンという物質が含まれているため赤に見えるのであって、本当は白身魚らしい。これの性質はフラミンゴも同じであって、フラミンゴの本当の色は白色らしい。他にもサケとサーモンは生か焼いたかの違いだと思っていたが、サケとサーモンはまた違う種類らしい。実は、お寿司として馴染んでいたサーモンはサケではなくニジマス科で遺伝子も結構違うらしい。ニジマスというものを調べてみたが、見た目はさけに似ている独特な顔で熊に狩られてそうだった。この話を家族にするととても驚かれた。勘違いは世界共通なのだろう。

 こういう世界で生きるにあたって一番大切なのは、自分の考えも大切にしながら周りの説も取り入れていくことである。たとえば、誰かと考えを共有するときは自分にしかない個性的なことを中心に発信していくべきだ。一方相手からも個性的な考えをもらい、他の人からの普通と自分の普通を取り入れることも大事なのかもしれない。しかし、相手の意見にとらわれるのではなく他の人の意見として取り入れることが今重要なことだと私は考えている。アメリカなど、外の世界で生きていくには自分の考えを強調しなければ生きていけない。私はそんな世間の常識を変えていきたい。