身近にある昔話
   小6 あえわた(aewata)  2025年3月2日

 お話のことを私たちは、声によって伝達される文学と考えている。文学的に価値のある作品と言うのは、ここでは「私たちの心を楽しませ、人間についての私たちの理解を助けてくれるもの」と表現しよう。では、どの様な作品を求めれば良いのだろうか。語ると言う点から言えば、特に昔話が重要になってくる。昔話は、一般大衆の文学でしたから、取り扱うテーマは、普遍的、根源的で、その表現形式は、簡潔で素朴な心の持ち主にもよく分かる様になっている。昔話に親しむことによって、「物語」やそれを「語る」ことの意味が少しずつ分かってくる様に思えるだろう。この文から、昔話は一般大衆の文学なのでどんな人にでも分かりやすい表現方法が使われていて、親しみやすいと思った。

 僕が昔話というものの存在を知ったのは保育園に通っていたときぐらいだろう。初めて読んだ昔話は桃太郎だ。これは大体みんな共通していると思う。桃太郎の話を簡潔に話すと、川に流れていた桃をおばあさんに拾われ、その桃から生まれた桃太郎は、すくすくおばあさんとおじいさんの元で逞しく育つ。そして、鬼ヶ島の悪い鬼の噂を聞き、犬、猿、キジの助けを借り、鬼を倒すという話だ。この昔話をお母さんに読んでもらったのはしっかりと思い出に残っている。お母さんには昔話は桃太郎以外に読んでもらったことが無いと思う。しかし、寝る前に絵本をたくさん読んでもらったのは覚えている。だが、小学生になると学校の図書館で本を借りられる様になる。そして、文字の読み方も先生に教えてもらった。なので、僕は図書館で昔話の本を手に取り、借りて自分で読んでみた。自分一人で読める様になると読むということが楽しくなる。小学生に入って一年生のときでも、分かりやすい表現が使われていて、読みやすかった。例えば、桃太郎の話に中に、どんぶらこどんぶらこと言う表現が使われている場面がある。そう言うのも、揺れているなどと想像が付くだろう。まるで、昔話は文学の命とも言える存在だと僕は思う。このことから、昔話を読むことで色々な表現を知ることが出来ると思った。

 ではここで、昔話について詳しく説明しよう。昔話とは、一般大衆の生活の中で文字によらず代々語り継がれてきたもので、口承文芸である。口承文芸の代表的なものが民話であり、民話には昔話と伝説がある。昔話は時代も作者も分からない「昔々の遠い昔のあるところの、ある人」の物語である。昔話には、昔の人の知恵や実例が入っているから面白いと思う。僕がまだ小さかった頃、祖父から日本昔話のDVDを誕生日プレゼントを貰った。貰ったときは嬉しくてずっと見ていた。今になっては見ないが面白い話や不思議な話、怖い話、悲しい話など昔話は日本人の心そのものだと思う。灯台下暗しという諺がある様に身近にあるが中々気づかない。しかし、昔話の良さに気づくと世界が広がるに違いない。

 確かに、昔話はただの昔の話だ。しかし、短にある昔話から相当学ぶことはあるだろう。人間にとって昔話とは、心を成長させてくれるものだ。

「DVDもう一度見てみるか。」