あかれりさん、今回の小論文についての講評を書かせていただきます。
まず、文全体を通して論点が明確で、その論点に対して様々な角度から考察を加えている点が非常に良いです。
特に、「外国人が日本の文化を体験すること」に関して、グローバル化と伝統の重要性のバランスを考慮(こうりょ)しながら、互い(たがい)の文化を尊重することの重要性を訴え(うったえ)ている点が素晴らしいと感じました。

さらに、個人の意見を絶対視しないことの大切さを、歴史的な観点や日常生活の例を通じて説明している部分は、説得力があります。
また、自分の内面を深く掘り下げる(ほりさげる)ことの重要性についても触れ(ふれ)ており、バランスの取れた考え方が示されていると思います。

引用を交えた表現も見受けられ、「われわれは多くの点で違っ(ちがっ)ている。しかし、その違い(ちがい)こそが、互い(たがい)を尊重し、学びあう理由となる。」という部分は、論文の主旨(しゅし)を非常によく表しており、印象的です。

項目(こうもく)評価:
-論点の明確さ:良い
-考察の深さ:良い
-引用の使用:良い
-表現の豊かさ:良い

◎名言がよく書けています。
「われわれは多くの点で違っ(ちがっ)ている。しかし、その違い(ちがい)こそが、互い(たがい)を尊重し、学びあう理由となる。」 森リン評価　広大な世界　yube 03月2週　あかれり

字数/基準字数： 1235字/1200字 思考点：118点 知識点：87点 表現点：84点 文化点：83点 総合点：92点

●語彙学年表 　 小1 小2 小3 小4 小5 小6 中1 中2 中3 高1 高2 高3 　　 思考点 知識点 表現点 文化点 総合点

●語彙の説明

語彙	種類	個数	種類率	点数	説明
思考語彙		54個		118点	考える言葉です。 理由、方法、原因などの説明の語彙。 多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙	66種	109個	61%	87点	難しい言葉です。 社会的な例や調べた例の語彙。 多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙	116種	195個	59%	84点	豊かな言葉です。 話題の幅が広い語彙。 多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
文化語彙	40種	65個	62%	83点	詳しい言葉です。 身近な例や経験した例の語彙。 多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60％以上が目標。70％以上の場合は多様な語彙が使われています。

1235字		118点		87点		84点		83点
字数		思考語彙		知識語彙		表現語彙		文化語彙

　

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■思考語彙　54個
と思う,と思う,違うと,と思う,。しかし,のため,ないと,すべき,といえ,と考える,考えるざる,と考える,に考える,。なぜ,と考える,しまうと,られざる,しまうから,あれば,てると,影響により,と思う,結果によって,まで考える,られるから,。つまり,で言える,。例えば,いるべき,。しかし,と考える,に考える,いうと,太るから,避けるべき,はむしろ,と考える,　しかし,れざる,しまうと,だから,どう考える,て考える,考えるざる,ざるば,だから,あるから,と考える,きかざる,　たしかに,。しかし,。しかし,違いこそ,なるはず,

■知識語彙　66種
一方,一番,世界,中心,事案,他人,伝統,信念,健康,内側,内容,勉強,友達,各国,名言,周囲,唯一,問題,場面,大切,女性,奴隷,姿勢,孤立,完全,家庭,対立,尊重,少数,平和,影響,必要,悪意,意見,成功,日本人,時間,桃太郎,機会,正当,流行,無駄,現代,理由,理解,発見,相互,相手,相違,研究,立場,筆者,結果,絶対,脂肪,自分,自問自答,自己,自身,興味,視野,討伐,議論,身近,適度,選択,

■表現語彙　116種
おじいさん,おばあさん,こと,これ,それ,たち,ため,つまり,ところ,どちら,はず,ほう,もの,よう,わたし,われわれ,アメリカ,グローバル,ダイエット,テスト,テーマ,一方,一番,世界,中心,事案,互い,人,他人,伝統,例,信念,健康,内側,内容,勉強,化,友達,各国,名言,周り,周囲,唯一,問題,場面,声,多く,大切,女性,奴隷,好き,姿勢,孤立,完全,家庭,対立,尊重,少数,尾,平和,度,影響,必要,悪,悪意,意見,成功,方,日本人,昔,時間,桃太郎,様々,機会,正当,気,派,流行,点,無駄,物,現代,理由,理解,発見,的,相互,相手,相違,研究,私,税,立場,筆者,結果,絶対,考え,考え方,脂肪,自ら,自分,自問自答,自己,自身,興味,視野,討伐,誤り,議論,身近,逆,違い,適度,選択,鬼,鮮やか,

■文化語彙　40種
あう,いえる,がる,きく,しまう,すぎる,つながる,てる,できる,とおす,とめる,やる,られる,れる,付く,優れる,出る,分かる,勝ち取る,取り入れる,受け入れる,喜ぶ,太る,失う,学ぶ,広げる,持つ,掘り下げる,流す,深める,煩わす,考える,言える,貫く,述べる,進む,違う,避ける,間違う,限る,

　

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広大な世界
　　外国人が日本の着物を着るとか草履をはくとか、そういうことがあったら、日本人は何となくおかしいと思うがアメリカ人はまさに逆である。日本人もアメリカ人も全く同じものを喜ぶのだと思いたがり日本人がアメリカ人と違うと気が付いたら、時間の問題にすぎない、いずれそのうち全く同じになるに違いない、と思う。日本人の立場にもアメリカ人の立場にも、全く悪意がない。しかし、悪意がなくても相互理解のためによくないと筆者は述べている。グローバル化が進んでいる一方で各国の伝統を大切にすべきという声尾も多いこの現代で相互理解を深めることは難しいといえる。

　わたしは自分の意見だけが正しい、唯一の選択だと考えずに広い視野を持つことは大切だと考える。つまりは自己中心的に考えるのではなく、周りの意見を取り入れる必要があるということだ。なぜなら自分の意見が正しく唯一の物であると考えてしまうと他人の意見を受け入れられず新しいことを学ぶ機会を失ってしまうからだ。周囲の人と意見の相違があれば相手が間違ってると自分自身を正当化し他人との無駄な対立、そしてその影響により「この人とは議論できない」と思われる結果によって孤立することまで考えられるからだ。つまりどんなに優れている考えでも絶対に正しいとは限らないということだ。　　これは様々な場面で言えることである。例えば、昔は「女性は家庭にいるべき」や「奴隷税度は必要悪」といった考えが優れているとされていた。しかし、現代ではどちらの考え方も誤りだと考えられている。そのように考えている人の方が少数派になっている。また、身近な例でいうとダイエットに関する事案である。「脂肪は太るから完全に避けるべき」という考えが多く言われていたが実際のところ「適度な脂肪はむしろ健康に良い」とされている。自らの意見を絶対と考えないことが大切なのだ。

　しかし他人に煩わされず自分の世界を深く掘り下げていくことも大切だ。周囲の人の意見や流行に流されてしまうと自分が本当にやりたいことが分からなくなってしまう。友達が好きだからと言って自分もそれを好きになるのではなく、自分自身がどう考えているのかを自問自答して考えねばならない。勉強や研究などもそうだ。テストに出ることだからと言って勉強するのではなくこのテーマ、内容について興味があるから、と考える姿勢のほうが大きな発見につながることもある。桃太郎でもおじいさんやおばあさんがとめるのをきかず鬼討伐に行くことにした。自分の意見を尊重して信念を貫きとおした結果鬼討伐に成功し平和を勝ち取ったのだ。

　たしかに広い視野を持つことも内側の世界を広げていくこともどちらも大切だ。しかし一番大切なことは「われわれは多くの点で違っている。しかし、その違いこそが、互いを尊重し、学びあう理由となる。」という名言があるように互いに尊重しあうことである。そうすることで私たちが見る世界は一段と広く、鮮やかになるはずである。