みんな一生懸命
小4 あかね(akaneya)
2025年3月3日
寿命はヒトを、平均六十五年とすれば、イエバエはわずか二週間です。そうとうな速さで飛んできたハエは、そのままスピードを変えずに、ぴたりと壁にとまります。もし、これをヒトにあてはめると、百メートル、全力疾走してきたヒトが、壁の前で速度をゆるめず、ぴたりと止まることになるでしょう。
私がこの長文を読んで一番驚いたところは、ハエがすぐに飛んでいるスピードを調節できるところです。どうしてかというと、すぐに自分のスピードを調節できて壁にぶつかってしまうことを防ぐことができるからです。
私は小学三年生の時に理科の授業で家にカイコを持って帰って育てていました。五匹くらいいたので、毎日公園にあるくわのはっぱを取ってカイコにあげていました。まゆのさなぎになってガになるところまでは順調でした。ところが、卵からすぐに生まれてこないように卵がついた貴重な紙を本当は冷蔵なのに、お母さんが間違えて冷凍庫に入れてしまい、卵はかえらなくなってしまいました。でも、私は全然苦には思っていません。なぜかというと、それは私がちゃんと自分で調べて冷蔵庫に入れれば良かっただけだからです。しかも、もし卵がかえったとしても、家の中がカイコだらけになってしまうだけだからです。
私の妹たちは、夜、寝室で仲良く走り回っていて、止まりたくても止まれなくて最終的に壁にぶつかって泣いてしまいます。それを見て私は、ハエみたいな体があったらいいのにそもそも、走り回るのが悪いと思ってしまいます。私は運動会の徒競走の時に、先生に
「ゴールラインまで全力疾走した後は、少しずつ止まりなさい。」
と言われます。先生がそんなに少しずつ止まりなさいと言われるのは、私たち人間は全力疾走した後、急に止まることは不可能だからだなとおもいました。私は、ハエは素早く動くので、まるで陸上選手みたいだなと思いました。
私は、ハエも一生懸命生きているのだから、見ても見ぬふりしてあげようと思いました。
「あっハエ。」
だめだめ。見ても見ぬふり。