日本人が淡白であるかわりに(清書)
中2 あえもま(aemoma)
2025年3月4日
私は、理屈よりも直感の方が大事だと思う。それには二つの理由がある。
第一に、創造力やひらめきは直感から生まれるからである。私の実体験では美術の授業のことが挙げられる。その時間は自分を象徴する色と形を決めるという課題だった。最初は何色にしたらいいのか、何を描けばいいのか分からず迷ってしまった。しかし、パレットを見て一番最初に目が止まった色を選んだり、たまたま頭の中にあった恐竜など、深く考えずに手を動かしているうちに、思いがけず面白い形や色の組み合わせが生まれたことがある。この直感的なひらめきは、歴史上の偉大な発見にも共通している。例えば、古代ギリシャの数学者アルキメデスは、王の王冠が純金で作られているかどうかを調べる方法を考えていた。ある日、彼が浴槽に入ったとき、水があふれる様子を見て「これだ!」と直感的にひらめいた。そして、水の量を測ることで、王冠の密度を計算し、純金かどうかを判断できる「アルキメデスの原理」を発見したのだ。この発見は、机に向かって考え続けた結果ではなく、何気ない日常の中で直感が生んだものである。このように、創造力やひらめきは理屈ではなく直感によって生まれることが多い。そのため、考えすぎずに直感を大切にすることが、新しいアイデアや表現につながるのではないだろうか。
第二に、直感は人を救うことがあるからである。人間には危機を回避する本能的な直感が備わっており、命の危険に限らず、日常の様々な場面で役立つ。例えば、私自身も「なんとなくこの人とは距離を置いた方がいい」と感じた相手とは、無理に付き合っても仲良くなれなかった経験があったことがある。キャリア転職サイトのtypeの記事によると、「イスラエルのある大学の研究によると、人間の直観の的中率は90%というから驚異的だ。」と述べられている。これは、直感が単なる勘ではなく、脳が過去の経験や学習をもとに高速で判断を下していることを示している。実際、「なんとなくこの人とは気が合いそう」と感じた第一印象が、のちの面接評価とほぼ一致するという研究結果もある。このように、直感は経験の積み重ねによって磨かれ、日常の意思決定にも大きな影響を与える。直感を信じることで、危険を回避したり、人間関係で後悔しない選択をしたりすることができる。だからこそ、直感を軽視せず、大切にするべきなのだ。
確かに、理屈で考えることも時には大切だ。しかし「直感力と想像力を、抑え込んではならない。」という名言もあるように、直感を信じることができれば、想像力や可能性を生み出し、本質を捉えることができる。例えば、作曲家のモーツァルトは「作曲は突然、ひらめきが降りてくる」と語っている。彼は理論ではなく、頭に浮かんだメロディをそのまま楽譜に書き起こしていた。これも直感による創造力の賜物である。また、スポーツの世界でも直感は重要だ。バスケットボール選手が試合中に「ここだ!」と感じてパスを出し、見事にゴールが決まる場面がある。これは経験と直感が合わさった瞬間的な判断であり、理屈では説明できないが的確なプレーとなる。このように、直感は瞬時に本質を見抜き、新しいアイデアや成果を生み出す力を持つ。実際、多くの発明や芸術作品も直感から生まれたものが多い。だからこそ、直感を大切にし、それを活かすことが重要なのだ。