いちくん、こんにちは。泣き声(なきごえ)でお母さんとお話ししていたようですね。家族(かぞく)になったすてきな日の作文ができました。
 4年生の課題(かだい)もいっしょにがんばりましょう。
<<え2010/47み>>



いちさん、素敵(すてき)な作文をありがとう。
あなたが生まれた日やその瞬間(しゅんかん)家族(かぞく)気持ち(きもち)がとても生き生きと描か(えがか)れていて、読んでいるこちらも感動(かんどう)しました。
特に(とくに)お父さんやお母さんの感情(かんじょう)丁寧(ていねい)表現(ひょうげん)されていて、家族(かぞく)(あい)感じる(かんじる)ことができましたね。

お母さんが陣痛(じんつう)耐える(たえる)様子(ようす)や、お父さんがあなたを見て感じ(かんじ)たことなど、具体(ぐたい)(てき)なエピソードが多く含ま(ふくま)れており、とても興味深く(きょうみぶかく)読むことができました。
また、あなたが「唯一(ゆいいつ)無二(むに)」という名前の意味(いみ)調べ(しらべ)、それに感動(かんどう)する部分(ぶぶん)は、自分自身(じしん)存在(そんざい)を大切に思う気持ち(きもち)伝わっ(つたわっ)てきます。
最後(さいご)家族(かぞく)への感謝(かんしゃ)とこれからの願い(ねがい)を書いたことで、感動(かんどう)(てき)締めくくり(しめくくり)になっています。

これからもあなたの感じ(かんじ)たこと、考えたことを素直(すなお)表現(ひょうげん)する力を大切にしてくださいね。

項目(こうもく)評価(ひょうか):
-感情(かんじょう)表現(ひょうげん):非常(ひじょう)によい
-家族(かぞく)のエピソードの具体(ぐたい)(せい):よい
-文章(ぶんしょう)構成(こうせい):よい

「まるで地獄(じごく)にいるような時間なのかな」と「まるで鯉みたいな動き(うごき)をしていた」◎たとえがうまく使わ(つかわ)れています。

内容(ないよう)◎ 構成(こうせい)◎ 題材(だいざい)◎ 表現(ひょうげん)◎ 主題(しゅだい)◎ 表記(ひょうき)

字数/基準(きじゅん)字数:1303字/600字
思考点:52点
知識(ちしき)点:49点
表現(ひょうげん)点:49点
総合(そうごう)点:52点
(新しい森リンで(かり)の点数を出しています)

 


■思考語彙 11個
。何故,「なぜ,おくと,たから,だと,と思う,なので,に思う,ません,聞くと,言うと,

■知識語彙 23種
名前,呼吸,唯一,大事,大人,大変,家族,察知,意味,愛情,感動,感謝,授乳,探偵,新生児,時間,最初,母親,無二,瞬時,翌日,言葉,記憶,

■表現語彙 63種
いち,お母さん,お父さん,くん,こと,これ,そう,それ,たくさん,とき,みたい,よう,ん,中,今,他,付き,代わり,何,便,僕,動き,口,名前,呼吸,唯一,器,大事,大人,大変,室,家族,察知,幸せ,度,思い,意味,愛,愛情,感動,感謝,手,指,授乳,探偵,新生児,時,時間,最初,母親,気持ち,泣き声,無二,生まれたて,瞬時,翌日,言葉,記憶,赤ちゃん,達,頃,鯉,1つ,

■文化語彙 33種
おく,おる,くれる,しまう,せる,できる,と思う,に思う,ふる,わかる,入る,出る,分かる,名付ける,吸う,差し伸べる,愛す,感じる,戸惑う,握りしめる,泣く,注ぐ,浮かぶ,生まれる,知る,答える,終える,繰り返す,聞く,触る,話す,調べる,踏ん張る,

 

ずれた奇跡の日
   小3 いち(itiiti)  2025年3月4日

 僕は、2015年7月7日七夕の日に生まれました。

元々は、7月3日に産まれる予定でした。でも産まれる気配がなく、お母さんは、産まれるためのおまじないと言われている焼肉とオロナミンCを試しました。するとその夜、産まれそうな気がすると急にそわそわして眠れなかったそうです。その数時間後、本当に陣痛が来ました。

お母さんは朝まで眠れなかったこともあり、陣痛が来るたび、睡魔と痛みとの戦いを繰り返していました。痛みがこない時、眠くて意識が飛びそうになっていました。陣痛がどれぐらい痛いのかお母さんに聞いたところ、お腹を下したときの100倍の痛みと言っておりました。それを聞いた僕は、まるで地獄にいるような時間なのかなと思いました。夢の中で、間違えて力を入れてしまったら、あっという間に僕が生まれたと笑いながら言っていました。

 生まれる瞬間、お父さんが立ち会ってくれました。生まれる瞬間を目の前で見ていたお父さんは、今までに感じたことのない感動を味わったそうです。お父さんは僕が生まれる前まで、子供があまり好きではなかったそうですが、僕が生まれた瞬間、「この子だけは必ず守りたい。」と思ったことを話してくれました。

 僕の名前はお父さんが名付けてくれました。唯一無二と言う意味から、いちと名付けたそうです。僕は、言葉の意味を調べてみました。唯一無二とは、他に代わりがなくただ1つしかないと言う意味でした。その言葉の意味を知った時、そんなに僕を大事に思ってくれているんだなぁと思ったら、嬉しくなりました。

 お母さんは、生まれた感動よりも、踏ん張ることを終えたことに、「あーすっきりした。」と言う思いが、まず最初に思わず口に出ていたそうです。お母さんの言葉を聞いた僕は、戸惑っている気持ちがありました。何故かと言うと、僕は便なのかと思ってしまったからです。でもそれだけ大変な時間だったのだと、感謝の気持ちも浮かびました。

 「ふぇーん、ふぇーん」

 新生児室で他の赤ちゃん達がたくさん泣いている中で、お母さんは僕の泣き声を瞬時に察知したそうです。

「なぜ僕の泣き声だとすぐ分かったの?」とお母さんに聞くと、

「なぜかよくわからないけれど、これはいちくんの泣き声だと思ったんだよね。」と答えており、まるで名探偵のようだなと思いました。

僕は生まれてすぐ呼吸器に入ったそうで、お母さんは呼吸器の中に手を差し伸べて僕を触ったそうです。生まれたての僕はお母さんの手に吸い付き、口をパクパクさせ、まるで鯉みたいな動きをしていたと言っていました。生まれた翌日には呼吸器から出ることができ、お母さんは初めて僕に授乳をしたとき、「本当に母親になったのだな。」と感じたと話してくれました。僕の小さな手にお母さんが指をおくと、僕はぎゅーっと握りしめたそうで、お母さんはそれが愛おしくて何度も繰り返したそうです。

 赤ちゃんの頃の記憶はありませんが、お父さんとお母さんは、今でも僕を愛してくれて僕はとても幸せなので、僕も大人になったら同じように家族に愛情を注ぎたいです。