わてひさん、作文の提出ありがとうございます。

本文を拝読し、わてひさんが物との関わりや手間をかけた行動の重要性をしっかりと理解し、それを表現できている点が非常に印象的でした。
主題に対する深い洞察(どうさつ)と論理的な展開が見られ、読み手を引き込む(ひきこむ)力があります。
特に、「手作りの料理とコンビニのお弁当を比べてみると、その違い(ちがい)は明らかだ」という例示は、具体的かつ説得力があり、論点を明確にしています。
また、トーマス・エジソンの例を引き合いに出し、実験や体験学習の重要性を説く部分も、効果的でした。

教育の現場での体験的な学びの必要性を訴える(うったえる)内容は、現代の教育課題にも通じるものがあり、読む人に考えるきっかけを与える(あたえる)ことでしょう。

「人間とは、知識ではなく、知恵(ちえ)で生き残っている」という名言を引用している点も、テーマに沿っており、印象的です。
これにより、情報の取り扱い(とりあつかい)方や、その背後にある意義についても読者に考えさせることができています。

全体を通して、わてひさんの作文は内容が豊かで、読み手に多くの示唆(しさ)与える(あたえる)ものとなっています。
今後もこのような深い思考を持って、様々なテーマに挑戦(ちょうせん)していただければと思います。

◎名言がよく書けています。
「人間とは、知識ではなく、知恵(ちえ)で生き残っている」 森リン評価 物との関わり wape 03月1週 わてひ
字数/基準字数:
1341字/1200字
思考点:73点
知識点:92点
表現点:91点
文化点:93点
総合点:87点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
文化点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙 27個 73点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙72種106個68%92点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙129種216個60%91点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
文化語彙46種66個70%93点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1341字
 73点
 92点
 91点
 93点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 文化語彙

 


■思考語彙 27種
を可能,だろう,持つべき,は考える,。しかし,だろう,みると,ないため,。一方,、つまり,だろう,を考える,作るため,だろう,たかも, しかし,自ら考える,れるはず,育てるため,いくべき,だろう, 確か,。しかし,なければ,あるから,いるから,するべき,

■知識語彙 72種
不足,中心,人材,人間,今日,体験,価値,便利,優先,創造,可能,名言,問題,基本,大切,学校,実体,実験,幼少,弁当,必要,思考,情報,情報処理,意味,成功,手紙,手軽,手間,才能,持参,授業,教育,整理,文化,料理,日常,時折,時間,根底,機会,消費,満足,特別,独学,現代,理論,発想,発明,相手,真似,知恵,知識,練習,背後,能力,若者,蓄音機,行為,表現,衰退,視覚,解決,言葉,試行錯誤,調査,過程,重要,開発,関係,電球,食材,

■表現語彙 129種
こと,これ,さ,そこ,そのもの,ため,はず,もの,よう,カラス,コミュニケーション,コンビニ,センス,デジタル,トーマス,プレゼント,上,不足,中,中心,人,人々,人材,人間,今日,体験,作り,価値,便利,優先,分,創造,力,化,可能,名言,問題,基本,多く,大切,学,学び,学校,実体,実験,幼少,度合い,弁当,形,彼,必要,思い,思い出,思考,性,情報,情報処理,意味,感,成功,手,手作り,手書き,手紙,手軽,手間,才能,持参,授業,教育,整理,文化,料理,日常,明らか,時折,時間,期,本,根底,様々,機会,気持ち,水,消費,満足,烏,物,特別,独学,現代,理論,発想,発明,的,相手,真似,知恵,知識,確か,私,練習,考え,背後,能力,自ら,若者,蓄音機,行為,表現,衰退,視覚,解決,言葉,試行錯誤,調査,豊か,身,過程,違い,重要,開発,間,関わり,関係,電球,食,食材,鵜,

■経験語彙 46種
おく,かける,からす,しれる,つける,つながる,ぼる,られる,れる,伝える,伝わる,作る,入れる,切る,動かす,占める,向き合う,味わう,増やす,学ぶ,得る,持つ,書く,残る,比べる,泳ぐ,浮かび上がる,煮る,生き残る,生まれる,磨く,示す,築く,結びつく,繰り返す,考える,育てる,育む,薄れる,見直す,試す,込める,通じる,選ぶ,関わる,食べる,

 

物との関わり
   高1 わてひ(watehi)  2025年3月1日

 手紙を書く文化が急速に衰退し、郵政省の調査では、国民の七割が年賀状を除き一年間に一通も手紙を書かないという。特に中高生は、電話での会話が中心となり、リテラシーから離れた生活を送っている。その結果、「私はこう思う」という主体的な表現が失われ、「あいつがこう言っている」というゴシップが日常を占めるようになっている。手紙を書くことは、言葉を選び、考えを整理し、相手に伝える行為であり、物を通じた豊かな表現を可能にする。手紙のような形あるものと関わることが、人々の思考力や表現力を育む上で重要なのではないだろうか。もっと物との関わりを持つべきだと私は考える。

 現代では、便利さが優先され、物との関わりが薄れている。特に、若者の間では手紙を書く文化が衰退し、コミュニケーションの多くがデジタル化している。しかし、もっと物と関わりを持ち、手作りの価値を見直すことが必要ではないだろうか。私の学校は学食がなく、基本的にお弁当を持参するのだが、時折コンビニのお弁当になることがある。手作りの料理とコンビニのお弁当を比べてみると、その違いは明らかだ。コンビニのお弁当は手軽で美味しいが、食材を選ぶ手間も、作る時間も視覚化されないため、深く味わうことが少ない。一方、手作りの料理は、食材を選び、切り、煮るという過程が、視覚化され、作り手の思いが込められ、食べる人、つまり私にもその気持ちが伝わる。手間をかけた分、満足感や思い出に残る度合いも大きくなる。これは様々なもの、ことに通じるだろう。手書きの手紙や手作りのプレゼントは、相手のことを考えながら作るため、そこに特別な価値が生まれる。ただ便利なものを消費するだけでなく、物を通じて気持ちを伝えることが、人間らしい豊かな関係を築くことにつながるのではないだろうか。

 学校教育において実験や調査などの体験的な学びに力を入れることの重要性が浮かび上がる。 トーマス・エジソンは幼少期から実験を繰り返し、試行錯誤の中で発明の才能を磨いていった。彼は独学で学びながら、実際に手を動かして電球や蓄音機を開発した。もしエジソンが本や理論だけで学び、実際に実験をしなかったとしたら、彼の発明は生まれなかったかもしれない。彼の成功は、知識だけでなく、物と向き合い、試行錯誤することの重要性を示している。 しかし、現代の学校教育では、理論中心の授業が多く、実験や調査などの体験的な学びが不足している。知識を得るだけでなく、実際に手を動かし、自ら考えて試す機会を増やすことで、創造力や問題解決能力が育まれるはずだ。エジソンのような発想力を持つ人材を育てるためにも、物と関わる学びにもっと力を入れていくべきではないだろうか。

 確かに、今日では情報処理のセンスを身につけておくことも大切だ。しかし、「人間とは、知識ではなく、知恵で生き残っている」という名言がある。その根底には物や人との関わりがなければならない。情報に意味があるのは、情報そのものに価値があるからではなく、その情報が背後の実体に結びついているからである。鵜(う)の真似をする烏(からす)は、水に溺(おぼ)れる。カラスは、真似をするのではなく、実際に泳ぐ練習をするべきだったのである。