長所と短所と客観視
中2 あきかは(akikaha)
2025年4月1日
長所しかない、短所しかないという人間はいない。誰にでも、その両方が存在する。私にも、スポーツの試合をする際に感じる点がある。例えば、負けてもすぐに切り替えができるところは長所だが、勝とうとする粘り強さがないというところは短所だと思う。長所と短所は対になっているため、どちらを伸ばしたり直したりすれば良いのか、毎回考えなければならないのは悩みどころだ。長所を伸ばせば、得意技が増え、何事にも有利になりやすいかもしれない。しかし、短所を直せば、痛いところを突かれる心配もなくなるだろう。
確かに、長所を伸ばすことは大切だ。私は小学生の頃のお楽しみ会で、クラスメイトに自分の特技を発表するという経験をしたことがある。本番は、ルービックキューブの六面を短時間で揃え、なんとか乗り切った。しかし、本番までの道のりは、とても苦悩が多かった。そもそも私には、「特技」と呼べるようなものがなかった。得意だと思うことも、特技として皆に発表するものとしては劣っているように感じていた。そこで私は、当時まだ特訓中であったルービックキューブを、「得意」から「特技」へと進化させようと、短期間で努力をした。私のクラスには、ルービックキューブの全ての面を揃えられる人がいなかったため、少し時間がかかったとしても、それは特技として認められると確信したからだ。このように、いざ、自分の長所は何かと聞かれたときの場合に、何か一つでも、長所を「持ちネタ」として持っておけば良い。そして、答えなければならない機会がなかったとしても、自分の長所を知っておくことは自信にも繋がることだろう。
しかし、短所を直すことが大事だという考えもある。例えば、知らない人はいないであろう、発明家のエジソンは、自身の短所をなくすことで大成功を収めた人物だ。エジソンは、電球や蓄音機、映画の発明などで有名だが、それらは数多くの失敗を重ねた末にあったものだという。つまり、幾度と立ちはだかる壁を乗り越えようとする根気強さが必要だったのだ。では、彼はどのようにして、その根気強さを手に入れたのか。実は、エジソンは少年時代、学習障害があり、教師からも「あなたは馬鹿だ」と言われてしまうほどだったそうだ。しかし、勉強が苦手という短所を克服するために、エジソンは独学をした。そこには様々な制約もあったが、それらを乗り越えることができた。そしてこの、自身の学び方を見直し、試行錯誤をした経験が、その後の大発明の約だったのだ。このように、短所を直すということは、相当な気力が必要である。しかし、それを克服したという経験には、決して裏切られることはないのだ。
以下のように、長所を伸ばすこと、短所を直すことは、どちらもとても大切だ。しかし、最も大切なことは、自分を客観的に見ることだ。その方法としては、自分の頭だけで思考するのではなく、他人からの意見も参考にして自分磨きをしていくということが挙げられる。よく言われるように、自分が考える「自分」と、他人が考える「自分」は違っているのだ。だからこそ、主観的な見方をベースにしつつ、客観的に自分を見つめ直すということを大切にしなければならない。「短所をなくすいちばんよい方法は、今ある長所を伸ばすことである」という言葉があるように、長所と短所は、対になっているように見えるが繋がっている。そこに客観的な視点を取り込むことで、長所と短所のどちらをどのように改善すれば良いのかが見えてくるのだ。