失敗したいたずら
   小4 しょう(akitaha)  2025年4月1日

「どうせお前だろ」

とお兄ちゃんが騒ぎもせずに、いつも通りにトイレから出てきました。なぜ騒ぎもせずに出てきたんだろうと。僕は心の中で思いました。なぜ僕がこう思ったかというと、お兄ちゃんがトイレに入っているときにトイレの電気を消したのです。ですが、お兄ちゃんはいつも通りに出てきたのです。まるで何事もなかったかのような顔でトイレから出てきました。電気を消したはずなのにと僕は心の中で思いました。僕は暗いところが苦手です。お兄ちゃんのいたずらは失敗してしまいました。もし僕がトイレに入っているときに同じことをされたら叫んでしまうと思いました。

 すっかりお兄ちゃんにしたいたずらを僕が忘れた頃、お風呂に入っているときにお兄ちゃんにお風呂の電気を消されました。僕は

「ぎゃー」

と悲鳴をあげました。笑ってのぞいてきたお兄ちゃんにシャワーの水をかけました。びしょ濡れになったお兄ちゃんはお母さんに怒られると思いましたけれど、笑っていたのでほっとしました。

 お兄ちゃんから聞いた話は、友達と映画を見ているときに内緒で食べたそうです。お父さんとお母さんから聞いた話は、椅子を座る瞬間に引いたり、友達の家のピンポンをしてダッシュしたり、ポケットの中にゴムの虫を入れておいたりしたそうです。お父さんとお母さんのいたずらは僕のいたずらよりひどいなぁと思いました。いたずらをする人は楽しいけれど、いたずらをされる人は笑えるくらいじゃないとかわいそうだなと思いました。