こんにちは〜
 今回の課題は、別れの悲しみと新しい出会いへの希望をテーマにしたものです。感情(かんじょう)豊か(ゆたか)で、自分自身の思いをしっかりと表現(ひょうげん)していて、読んでいる人にもその気持ちが伝わってくるいい作文です。
 お母さんの経験(けいけん)や話を通して、別れに対する考え方や向き合い方が学べたということが素晴らしい(すばらしい)ですね。
「遠足が中止になった時のようだ」という比喩(ひゆ)は、感情(かんじょう)を具体的に伝える表現(ひょうげん)効果(こうか)抜群(ばつぐん)ですよ。
<<え2010/240み>>


あけののさん、感想文の書き方がとても上手ですね。特に、町田先生への感謝(かんしゃ)の思いや、別れたときの悲しみを丁寧(ていねい)表現(ひょうげん)している点が印象的でした。
また、お母さんの引っ越し(ひっこし)経験(けいけん)を取り入れることで、自分の体験だけでなく、家族の話も織り(おり)交ぜて文章を立体的に仕上げています。
さらに、別れというテーマを深く掘り下げ(ほりさげ)ており、その過程(かてい)で得た教訓や感じた感情(かんじょう)を自然に反映(はんえい)させているのが素晴らしい(すばらしい)です。

文章中のたとえを使う技術(ぎじゅつ)も見事で、「遠足が中止になった時のようだった」という表現(ひょうげん)は、その場の雰囲気(ふんいき)をリアルに伝えています。
ことわざや成句(せいく)直接(ちょくせつ)使われていませんが、その他の表現(ひょうげん)技法(ぎほう)で文章を豊か(ゆたか)にしています。
最後に、書き出しのキーワードを結びに再度(さいど)取り入れることで、文章に一貫(いっかん)(せい)と完成度をもたらしています。
これからも多様な表現(ひょうげん)を用いて、さらに多くの読者を引き込む(ひきこむ)文章を書いていってくださいね。

項目(こうもく)評価(ひょうか)
-たとえがうまく使われています。
-前に聞いた話がよく書けています。
-書き出しの結びがよく書けています。

内容(ないよう)★ 構成(こうせい)◎ 題材◎ 表現(ひょうげん)◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準(きじゅん)字数:1146字/500字
思考点:47点
知識(ちしき)点:56点
表現(ひょうげん)点:60点
総合(そうごう)点:57点
(新しい森リンで(かり)の点数を出しています)

 


■思考語彙 11個
。しかし,たので,だろう,と思う,ないので,なければ,なので,変わるので,感じざる,知らざる,見ると,

■知識語彙 26種
一番,上手,中学校,中止,先生,友達,名前,始業,学校,年生,性格,感覚,教室,最後,毎年,町田,画面,発表,空気,素敵,終業,脱皮,自分,違和感,遠足,黒板,

■表現語彙 73種
うち,お互い,お母さん,こと,さ,そう,そこ,それ,たくさん,たび,とき,どれ,もの,よう,オンライン,クラス,コロナ,ポジティブ,一番,上手,中,中学校,中止,事,今,仲,何,先生,出会い,別れ,友達,名前,回,大好き,始業,子,学校,家,小,年,年生,式,引っ越し,後,性格,感覚,教室,方,時,替え,最後,朝,楽,楽しみ,様,毎年,町田,画面,発表,目,禍,私,穏やか,空気,素敵,終業,絵,脱皮,自分,誰,違和感,遠足,黒板,

■文化語彙 31種
いける,しまう,とらえる,と思う,なれる,やめる,れる,わかる,わく,乗り換える,会える,入る,出来る,分かる,分かれる,別れる,包む,変える,変わる,待つ,感じる,慣れる,探す,描く,映る,気付く,知る,終わる,話す,辞める,離れる,

 

新しい出会いを探して
   小5 あけのの(akenono)  2025年4月1日

 「最後に、ありがとうだけでも言いたかったのに。」

知らぬ間に去ってしまった先生へ、何も言えなかったことを悔しく思い、だんだん悲しくなっていく。1年生の担任の先生が、終業式での発表もなく去って行ってしまったのだ。その先生は、優しく、怒ると鬼の様に怖くなるような先生で、皆が大好きな人気のある先生だった。

 その先生は町田先生と言って、とても絵が上手だった。朝教室に入って黒板を見ると、何かの絵が描いてあった。何の絵だろうと楽しみに、楽しく学校に行く事が出来た。コロナ禍で終業式がオンラインになり、いつもより早く終わったのだが、1年目だった私はそんなことを知らなかったので、違和感も感じずに誰やめないのだと思って2年生になった。先生がお辞めになったことを知ったのは、始業式の時だった。オンラインだったので、画面に映っていない先生が辞めてしまった先生だということに気付き、まさかと思った。しかし、始業式でお辞めになった先生方を発表した。その中に、町田先生の名前が入っていた。2年生の時のクラスにも、1年生の時に同じクラスだった子はたくさんいたので、教室が悲しくどんよりとした空気に包まれた。まるで、遠足が中止になった時の様だった。

 お母さんは、小、中学校のうちに3回引っ越しをしたそうだ。そのたびに学校も変わるので、お友達とも別れなければいけなく、それがとてもつらかったそうだ。特に、初めて引っ越しをしたときは、友達と別れる時の感覚や、その悲しさに慣れていなかったので、一番つらかったと話していた。その時の友達とお母さんは、おとなしく、穏やかな性格だったそうだ。しかし、引っ越しをするたびにお母さんは自分を変えていき、最後は比較的明るい性格になったそうだ。お母さんは、このことを脱皮をしているようだと話していた。また、わかれるのはとてもつらいが、2回目くらいからはまた新しい出会いがあると思って少し楽に分かれる事が出来たそうだ。私は引っ越しをして誰かと別れたという事はないので、そのつらさがどれほどのものなのかははっきりとわからないが、今の友達と離れるのはとてもつらいことだと思う。また、私は自分の家が大好きなので、そこから離れるというのも辛いと思い、それを乗り換えてポジティブにとらえるお母さんはすごいなと思った。

 別れには、知らずに別れるものや、お互いわかってわかれること、また別れた後でも会えるものなどたくさんあるという事が分かった。また、別れの後には素敵な出会いが待っていることも分かった。私の学校は毎年クラス替えがある。誰と同じクラスになるのか、今の仲が良い子と同じクラスになれるのかはわからないが、もし分かれてしまってももっと素敵な出会いを探したいと思う。