うなちゃん、こんにちは。あだ名について論じる時、とくに体験がないなあと困ってしまう人が増えているようです。いじめ問題などから、本名で呼び合うようにすすめる学校があるからのようです。うなちゃんは、ルールを決めて、みんなで個性豊かなあだ名で呼び合い、友情を深めることができているのですね。いい仲間です。
 個性があるから、親しみが生まれるから、この裏付けの部分に、体験や読書実例などふくらみを持たせていくといいですね。
 最後の段落の「反対意見への理解」の部分では、かえって実例は省く方がすっきりします。(とてもユニークな体験なのでもったいないけれど)
 是非(ぜひ)の主題、大成功です。

<<え2010/32み>>

すりりんごさん、作文の提出ありがとうございます。まず、作文の中でグループ内のあだ名のルールや個々のあだ名がどのようにして決められるのか、そのプロセスを具体的に描写(びょうしゃ)している点が非常に魅力(みりょく)的です。それにより読者は、グループの雰囲気(ふんいき)やメンバー間の関係性をより深く理解することができます。

また、あだ名に関するエピソードを通じて、人間関係の複雑さや、コミュニケーションの重要性についても考えさせられます。あだ名が増える過程や、あだ名によって生じたトラブルとその解決策を述べることで、あだ名の持つ意味や影響(えいきょう)力が際立っています。

さらに、あだ名が人々をどう結びつけ、またどう隔てる(へだてる)のかについての考察は、深い洞察(どうさつ)を感じさせる部分です。このように、自分たちの小さな社会の中でルールを作り、それによってコミュニティがどのように形成されるのかを考えることは、社会全体を理解する一助となります。

最後に、あだ名の良し悪しについて自ら考え、理解を深める態度が見られる点も評価できます。この作文からは、すりりんごさんが日々の生活の中で感じたこと、考えたことがしっかりと表現されており、読み手にもその感覚が伝わってきます。次回もぜひ、このように自分の意見や感じたことを積極的に作文に盛り込ん(もりこん)でください。

**項目(こうもく)評価:**
-たとえがうまく使われています:該当(がいとう)なし
-前の話聞いた話がよく書けています:該当(がいとう)なし
-ことわざがよく書けています:該当(がいとう)なし
-一般(いっぱん)化の主題がよく書けています:該当(がいとう)なし
-書き出しの結びがよく書けています:該当(がいとう)なし

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1238字/600字
思考点:53点
知識点:49点
表現点:62点
総合点:59点
(新しい森リンで仮の点数を出しています)

 


■思考語彙 15個
 第,、なぜ,、むしろ,。しかし,あるから,いうと,いると,うから,そのため,たから,だと,だろう,と思う,みると,呼ぶと,

■知識語彙 17種
人達,以前,以外,個性,原則,名前,喧嘩,学期,年生,日間,最初,本人,理由,相手,給食,縮小,許可,

■表現語彙 76種
あだな,あだ名,あと,い,おかげ,こと,ごはん,さまざま,ししゃも,そう,そのため,それ,たくさん,どれ,ひつじ,みんな,もの,よう,ん,カエル,クラス,グループ,フルネーム,モザイク,ユニーク,ルール,レモン,一,一つ,七,三,中,九,二,二つ,五,人,人達,他,以前,以外,個,個性,八,六,別,制,前,十,原則,名前,呼び名,喧嘩,学期,布,年生,後,思い,悩み,方,日間,時,最初,本人,版,理由,百,的,相手,私,給食,縮小,親しみ,許可,誰,豊か,

■文化語彙 36種
うまれる,おさまる,おわる,くれる,しまう,つける,できる,とる,と思う,なくなる,なれる,もらえる,られる,れる,わかる,使う,入れる,分かる,取る,合う,呼ぶ,呼べる,増える,嫌がる,守る,怒る,急ぐ,指す,気が付く,破る,見せつける,認める,起こる,述べる,集まる,食べる,

 

あだなはよい
   中1 すりりんご(akimano)  2025年4月1日

 私には、いつも遊んでいるグループがある。そのグループでは、皆があだ名でお互いのことを呼び合っている。そのあだ名には、「カエル」や「レモン」、「モザイク」や「ごはん」などユニークなものがある。どのあだ名も本人に許可を取り、認められたら使ってもよいことがグループのルールとなっている。グループの中の一人、モザイクには、あだ名が百二十二個ある。最初は、二十七個しかなかったものが、六年生の二学期、三学期で、九十五個も増えている。そのくらいたくさんのあだ名があるモザイクは、クラスのみんなからもさまざまなあだ名で呼ばれている。その一つ一つのあだ名は、個性豊かで、その人の思いが集まってできているものだと思う。しかし、誰のことを指しているのかわからないことも多い。私はあだなというものはよいと思う。その理由は二つある。

 第一の理由は、あだ名には個性があるからだ。私は以前、モザイクのことをフルネームで呼んでいた。だが、前に述べたようにグループではあだ名が原則となっている。フルネームだと、原則を破ってしまうのではないか。この後に気が付いたのだが、原則の他にも急いでいる時などにはあだ名で呼んだ方が呼びやすいし、むしろ、早く呼べることもあるだろう。それに、あだ名だと、他の人達からはわからないだろうからよいと思う。グループでは、「モザイク」以外に「ひつじ」やモザイクの縮小版の「モザ」、「るんご」などの呼び名がある。どれ個性的である。そのあだ名だけで、誰がつけたあだ名なのかが分かる。

 第二の理由にあだ名があることで親しみがうまれることである。フルネームで呼んでいると、かたくるしくはないか。私は、かたくるしいものより、柔らかい布のようなものの方が、親しくなると思う。そのために、相手が嫌がらないあだ名で呼ぶのがよいだろう。あだ名で呼ぶと、相手もあだ名をつけてくれる。フルネームとは別の名前である。

 あだ名では喧嘩が起こりそうと思う人もいるだろう。以前にグループであったことだが、給食中にグループの一人が「ししゃも」といって、あだ名が百二十二個あるグループの一人に見せつけて食べた。そのことに、あだ名が百二十二個ある人は怒り、二日間の喧嘩になってしまった。その喧嘩がおさまったあと、あだ名をつけるのはおわりにすることにしたが、その時あだ名が百二十二個ある人は、あだ名がししゃもを入れて九十八個だった。では、なぜ今あだ名が百二十二個あるのかというと、許可制にしたからである。その許可制とは、あだ名をつけたい人が、本人に許可をとり、認めてもらえたら使ってよい、認めてもらえなかったら使わないというものだ。このおかげでこのような喧嘩はなくなった。正しいものは、悩みも多いという。あだ名は・・・と思う人も、実際に使ってみると、相手と親しくなれるのではないか。それでも、相手が嫌がるようなあだ名をつけないことが原則だ。私は、原則を守りながら、あだ名というものはよいと思う。