努力の根源
中2 あおらえ(aorae)
2025年4月1日
「負けず嫌いだ」といわれる。言い換えれば、集中することが得意だということか。しかし、そうではない。確かに、興味のあるもの、理系のものや本、教科書が目の前にあるときには集中できる。ただ、話しかけられているのに気づかずに怒られることがよくある。図書館から帰ってくると、さっそく借りてきた本を読み始める。前はNewtonという雑誌の第九惑星についての記事を読んでいた。宇宙は特に興味のある分野のため、没頭していた。「夜ごはんだよー」という呼びかけも聞き漏らしてしまった。あとで近くまで来て言われ、ようやく気付き読むのをやめた。ただ、呼びかけられても返事をしないのは失礼とされる。このように、「集中できる」長所は、短所となることもある。長所と短所は表裏一体である。
長所を伸ばしていくことや、長所を使うことは大切だ。自分の得意分野を伸ばしていくことで、新たな発見を得られるかもしれない。すでに発見されているものを自分で再発見することも楽しく、達成感を得られる。私はもともと化学や生物学が好きであり、中学でそれらが本格的に始まりさらに興味を持つようになった。興味を持てれば集中できる。生物の教科書も面白くなり、何回か読んだ。また、クラスで同じくらいの学力の人がいる。その人から前回行われた期末試験で勝負しよう、と言われた。現代文の漢字テストでも同じことを言われたが、今まで負けると嫌なため受けてこなかったが、その時はそれに同意した。負けず嫌いで、負けるのは癪なため普段よりも多く、長く勉強した。勝敗の結果はいまだによくわからないままであるが高得点をとることができ、満足はするな、といわれるが満足な結果が出たと思う。
短所を直すこと、短所を克服することが大事だという考え方もある。引き算において、答えを大きくするために引かれる数を大きくするか、引く数を小さくするかということだ。
ビル・ゲイツという、米マイクロソフトの共同設立者で元マイクロソフトの最高経営責任者である人がいる。今ではマイクロソフトといえばGAFAには入らないものの巨大な企業であるがマイクロソフトという名称は当初、設立者である二人のチーム名であり企業ですらなかった。どうやらゲイツは、若年期内面的であったそうだ。企業を発展させるためには、必然的に他社への自社製品の売り込みなどの営業が必要となり、積極的にコミュニケーションをとる必要がある。また、話し上手で、相手をその気にさせなければならない。マイクロソフトがここまで大きくなったのも、ゲイツがいわば短所であるそのような性格を克服したことが一因であるかもしれない。
たしかに、長所を伸ばすことや短所を伸ばすことはどちらもとても重要なことであり、是非ともそうするべきで、そう努力するべきだと思う。どちらかをやるだけでも成長することができる。しかし、そう今の状態に満足せずに努力し続けられる源には、好奇心や探求心のみならず、目的や目標を達成するという願望がある。現状の長所や短所を伸ばしたり、直したりすることにとらわれすぎることなく、長い目でその目的や目標を見つめている必要があると感じる。何事にも極端にやることは良くない。作家のロリ・デシェンは、「人生はすべてバランスだ」と言っている。長所と短所でバランスを取りながら成長していくことが大切だ。そう、長所と短所は表裏一体であるからである。