毎日の楽しみ
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人間はだれでも、長所と短所を持っている。私の友達にはいつも明るく、元気な人といつも冷静で慎重な人がいる。明るい方の友達の長所はまわりを明るくし、リーダーシップをとれるところだと思う。しかし、場の盛り上げ役になろうとしすぎて、場面によっては「うるさい」と言われてしまうこともある所は短所と言えるのではないだろうか。いつも冷静な方の友達はほとんど物事においてミスをしない。だから、たくさんの人から慕われ、私も安心して信頼している。一方で、慎重すぎるゆえに、チャンスを逃したり誘いにすぐ乗れずに楽しめなかったりする場面が多いと思う。しかし、どちらも短所を自分の得意な長所でカバーすることはできると思う。だから、自分のはっきりした長所を自覚し、それを伸ばしていくことが大切なのではないだろうか。
その1つ目の理由は、自分の得意なことや好きなことを伸ばすと、成果が出やすく、「できた!」という達成感が得られるからだ。私の得意な教科は数学なのだが、その中でも特に好きなのが角度を求める問題だ。毎日やっている問題集の中にその章が入るとほかの教科も早く終わる。教科以外にも私は冬にスキー場に行ってスキーをするのが好きだ。「学期末のテストが終わった週にスキー場に行く」というご褒美があったからテスト勉強を頑張ることができた。テスト前にスキー場に行けても「まだ勉強が終わっていないのに」という罪悪感と「もう行けてしまった」という脱力感でテストも頑張れていなかったと思う。自分のモチベーションや自信を上げるためにも長所を伸ばすことは大切だ。
その2つ目の理由は、長所を伸ばすことは短所をカバーする力にもなるからだ。その有名な例として鈴木一郎が挙げられる。彼は、自分は体格が小さく、パワーではメジャーリーガーに劣っていたという事実からバットコントロールと俊足という長所を極限まで磨いたのだ。今では、力では勝てないとわかっていたからこそ、自分の武器をとことん活かした例として世界で認められている。また、歴史上の人物として徳川家康も長所を上手に生かして天下統一を果たしている。彼は決断が遅く、慎重すぎるとも言われていた。しかし、その「慎重さ」を徹底的に活かし、派手な勝負には出ず、周到な準備と辛抱強さで天下統一を果たしたのだ。
上記で書いたように、もちろん長所を伸ばすことも、それで短所をカバーすることも大切だ。しかし、一番大切なのは自分自身を向上させようという気持ちだ。短所を直すか、それとも長所を伸ばしてカバーするかということはそのための方法だ。世界には短所、または長所しかもっていないという人間は存在しない。だから、まずは自分がどんな性格をしているのか、どんなことが得意で苦手なのかなどということを知り、周りから見た自分を知ることが大切なのではないだろうか。それを知っていかないと、伸ばすべき長所もどこにあるのか全く分からないままに日常を送っていくことになってしまう。