美味しい給食
小5 あかね(akaneya)
2025年4月1日
「先生、今まで美味しい給食を作ってくれてありがとうございました!」
「いえいえ、こちらこそ給食を食べてくれてありがとう。」
私はみんなで最後の給食の日は、食べるときはみんな、少し悲しそうな顔をしながらもくもくと給食を食べ続けていた。食缶や食器やおぼんをピカピカにして給食室に持って行った。私が一番感謝している先生は、一年生の時から給食を作ってくれた先生だ。その先生は、来年からは違う小学校に行ってしまう。私はその時から一週間、その先生を見かけなかった。給食が大好きな友達は毎日、
「あの先生、元気にしているかなぁ」
と言っていたほどだ。私も最近はあまり見かけなかったから少し心配していた。
私の後期の給食当番はおぼんだった。私はいつも、おぼんを届けるときに給食員さんに、
「美味しかったです。お願いします。」
と言うことを心がけている。挨拶をすると、給食員さんが笑う。みんなは、彼が作ったカレーが好きだった。給食員さんは離任式の時に、
「みんなが挨拶をしてくれると、明日も頑張ろうという気持ちになりました。今までありがとうございました。」
と言ってくれて、毎日挨拶をしてよかったなと思った。給食員さんとは挨拶をするとき以外は話したことはなかったが、なぜかほっこりした。でも、新しく入ってくる給食員さんのことが楽しみでもある。五年生になって新しく入ってくる先生の私の予想では、髪がショートカットの女の先生だと思う。なぜなら、今その先生以外の給食員さんはみんな女性でショートカットの人だからだ。だが、逆に考えてみると、髪が長い男性かもしれないなと思った。そうやって想像していくと、どんどん楽しくなってくる。
お母さんに先生とお別れしたエピソードを聞いてみた。お母さんが小学生の頃はいつもふざけている面白い副校長先生がいたらしい。その先生がいなくなってしまい、みんなで悲しんでいると、数年後に校長先生になって戻ってきて、期待していると、キャラが変わって、すごく真面目な人になって戻ってきたらしい。私はお母さんの話を聞いて、せっかく戻ってっきてくれても、あまり期待しない方が良いんだなと思った。私が三年生のころにいつも
「すしざんまい。」
と、私には訳の分からない言葉を言っている面白い副校長先生がいた。その先生も、真面目な校長先生になって戻ってくるかもなと思った。
私は、悲しいことを考えるよりもすぐに切り替えて、次のことを考えることが大切だということが分かった。