また会おうさきちゃん
小5 ゆい(akakiyu)
2025年4月1日
また会おうさきちゃん
「私、アメリカに引っ越すかもしれない。」
三年生のはじめ、プールの習い事の時、休憩時間に、仲の良い友達からそう言われた。
「えっ。」
私は、少し大きな声で言ってしまったほどだ。
それから月日が経ち、四年生のはじめ、本当にアメリカのニューヨーク州に引っ越してしまった。私はそれまで、ニューヨークに行かないと思っていたので、とても落ち込んだ。だが、友達が引っ越す二日前に、一緒に遊んだことは忘れられないだろう。あの日、友達が私の家に来て、一緒に遊んだことだ。お昼には、一緒にカレーを食べた。もうすぐ引っ越す友達と食べるカレーは少し特別な味がした。その後は、他のともだちとも合流し、みんなで一緒に外で遊んだ。あっという間に時間がすぎ、一日がまるで、一時間のように感じた。プールの習い事を一緒にし、お互いの家にも何度も行っている。喧嘩もたまにしていたけれど、これが本当の友達だと思う。私はニューヨークでのニューライフを存分に楽しんでほしい。
アメリカ人の父は大学の時、日本に一年留学し、友達をたくさん作ったそうだ。一年経って、アメリカに戻る時みんながパーティーを開いてくれたと言っていた。父の友達みんなは、父の事を胴上げした。そして、
「また会いましょう。」
と、笑顔で別れたそうだ。私も、引っ越す友達と、一緒にアイスクリームを食べた思い出がある。引っ越す前日、他の友達と私の友達さきちゃんと一緒にアイスクリームを食べた。私は、最後さきちゃんと何度も
「また会おうね。バイバーイ。」
とお互い言っていた。帰り道、私は少し泣きそうになった。涙をぐっと堪えたまま私は家に帰った。そこで、私は疑問に思った。なぜ人間は、別れる時に悲しくなるのだろうか。私は、考えてみた。すると、「心にぽっかり大きな穴があいたような気持ちになるから」ではないだろうか。私は、さきちゃんともとても関わりがあって、とても仲がいい友達だったからこそ、アメリカに引っ越すことを聞いて心にぽっかり大きな穴があいたような気持ちになったから、悲しくなったのだと思う。
たくさん遊んでたくさん喧嘩もしたが、別れたあとは、すべてがいい思い出として心に残るということがわかった。