新しい項目(こうもく)も上手に入れて書くことができましたね。目標字数も達成できています!

総評(そうひょう)
 この作文は、大掃除(そうじ)という行事を通して、自分の気持ちの変化や周囲の様子をしっかりと描け(えがけ)ている作品です。最初は「いやだなぁ」という気持ちで始まりますが、読み進めるうちに少しずつ「がんばろう」という前向きな気持ちになっていく流れが自然で読みやすく、共感しやすい内容(ないよう)でした。会話を効果(こうか)的に使っており、たとえや心の中で思ったこともしっかり取り入れることができています。

【各段落(だんらく)講評(こうひょう)

◆第1段落(だんらく):「書き出しを工夫する」「会話を入れる」
 冒頭(ぼうとう)の会話から始まる書き出しは、とても自然で読みやすく、読者を引き込む(ひきこむ)力があります。お母さんの反応(はんのう)や自分の気持ちが、短いながらもよく伝わっています。

◆第2段落(だんらく):「心の中で思ったこと」「聞いた話で話題を広げる」
 掃除(そうじ)をしないままだったら……という想像(そうぞう)や、「春休みが来てほしいからがんばる」という思いなど、心の中で感じたことを素直(すなお)に書けています。また、先生の言葉も入れることで、場面がより鮮明(せんめい)になります。

◆第3段落(だんらく):「前の話で話題を広げる」
 お母さんの話を取り入れることで、自分の生活とつなげて掃除(そうじ)の大切さを広げています。身近な人のことを紹介(しょうかい)することで、読み手にも説得力がありました。

◆第4段落(だんらく):「たとえを入れる」「心の中で思ったことでまとめる」
 掃除(そうじ)後の教室が「まるで来たことのない新しい学校のように見えた」という表現(ひょうげん)がとてもよくできており、変化の様子がよく伝わります。また、「次はこの教室になる人が…」という思いには、心の中の優し(やさし)さがにじみ出ていて、とても良い締めくくり(しめくくり)でした。

【この作文で特に優れ(すぐれ)ていた点】

書き出しを工夫する(会話を自然に使って始めた)

前の話(お母さんの料理)で話題を広げた

「まるで……のよう」たとえを入れた(教室が新しい学校のよう)

「心の中で思ったこと」でまとめた(次の人が喜んでくれるといいなと思った)

【考えを深めるための質問(しつもん)

 次に大掃除(そうじ)をするとき、今の自分だったらどんなことを工夫して、もっと気持ちよく掃除(そうじ)できると思いますか?
 


■思考語彙 11個
。だから,。もしも,いるので,くれると,するので,たので,と思う,ないと,もらうため,終わると,言うと,

■知識語彙 13種
今回,先生,場所,学期,学校,得意,掃除,教室,料理,最後,清潔,自分,苦手,

■表現語彙 35種
お母さん,お腹,かしこ,きれい,こと,そう,それ,それぞれ,だらけ,どこ,ほう,ほこり,まま,もらうため,よう,人,今回,先生,前,場所,嫌,学期,学校,得意,掃除,教室,料理,方,春休み,最後,次,清潔,私,自分,苦手,

■文化語彙 13種
くれる,しまう,と思う,もらう,使う,向かう,呆れる,喜ぶ,空く,終わる,見える,通る,頑張る,

 

学校の大そうじ
   小5 あこやす(akoyasu)  2025年4月1日

「はあ、大掃除嫌だなぁ。」

お母さんに向かってそう言うと、お母さんは呆れたように

「頑張ってね。」

と言いました。毎学期の終わりにある大掃除、私は少し苦手です。自分の教室やいつもの掃除場所を掃除するのですが、いつもお腹が空いてしまいます。

 大掃除をするのはそれぞれの学期の最後の方です。今回は春休みになる少し前でした。もしも掃除をずっとしないままだったら、どこもかしこもほこりだらけの学校になってしまうのかなと思いました。私はまだこの学校にいるので、ほこりだらけの学校ではなくきれいな学校のほうがいいなと思います。だから頑張って大掃除をしたいです。それに先生が

「ちゃんときれいにしないと春休みにならないぞ。」

と言っていたので、春休みに早く来てもらうためにも頑張りたいです。

 お母さんは料理が得意です。料理教室にも通っていたそうです。料理はきれいで清潔な場所でするので、掃除もよくしています。

 掃除が終わると、学校はまるで来たことのない新しい学校のように見えました。次はこの教室になる人が見て喜んで使ってくれるといいなと思いました。