新しい学年の課題(かだい)になりました。気持ち新たにがんばっていきましょう♪

【全体(てき)総評(そうひょう)
 とても楽しく読める作文でした。自分がしたいたずら、家族とのやりとり、そして聞いた話などがバランスよく書かれていて、読み手に「くすっ」と笑っ(わらっ)てしまうようなユーモアがしっかり伝わっ(つたわっ)てきました。いたずらをめぐる家族の様子や、自分なりの反省(はんせい)も書けていて、ただのおもしろ話で終わらず、考えが深まっている点も素晴らしい(すばらしい)です。

(かく)段落(だんらく)講評(こうひょう)

◆第1段落(だんらく):「書き出しを工夫(くふう)する」「情景(じょうけい)と会話」
 「きゃあー。ゴキブリ。」というインパクトのあるセリフで始まり、読み手をぐっと引きつけました。そのあとの「裏返し(うらがえし)のカブトムシのフィギュア」というアイデアもおもしろくて、自分だけの体験(たいけん)がよく出ています。

◆第2段落(だんらく):「家族とのやりとり」「ユーモア表現(ひょうげん)
 お母さんが顔を赤くして怒っ(おこっ)ていたり、次の日に(ぎゃく)驚かさ(おどろかさ)れたりと、家族の反応(はんのう)を動作や表情(ひょうじょう)でうまく描い(えがい)ています。読んでいて場面が目に浮かび(うかび)ます。

◆第3・4段落(だんらく):「聞いた話で話題を広げる」
 お父さんやお母さんの子どものころの話を聞いて、その内容(ないよう)を作文に取り入れられているところがとてもよいです。家族の中でもそれぞれの「いたずら」の捉え(とらえ)方が違う(ちがう)ことがわかり、話題が広がりました。

◆第5段落(だんらく):「たとえ表現(ひょうげん)
 お母さんの様子を「まるで(もち)つきをしているよう」とたとえたところは、とてもユニークで笑っ(わらっ)てしまうほどでした。上手なたとえです。

◆第6段落(だんらく):「心の中で思ったこと」「まとめ」
 「やりすぎると信用(しんよう)がなくなる」という、自分なりの深い考えが書かれていて立派(りっぱ)です。最後(さいご)の「(でもよくやってしまう)」というひとことも、心の声がそのまま伝わっ(つたわっ)てきて、作文にあたたかさと面白さを加え(くわえ)ています。

【この作文で特に(とくに)優れ(すぐれ)ていた点】

書き出しに会話と情景(じょうけい)があり、読者の興味(きょうみ)を引いていた

「自分だけの体験(たいけん)(カブトムシフィギュアのいたずら)」がユニークだった

家族から聞いた話を活用して、話題を広げていた

ユーモアとたとえ(まるで(もち)つきのよう)がとても上手だった

心の中でのつぶやきを最後(さいご)に入れて、作文を自分らしく締めくくっ(しめくくっ)ていた

【考えを深めるための質問(しつもん)
 いたずらを「しないようにしよう」と思った気持ちがあるのに、ついやってしまうのはどうしてだと思いますか? 次にいたずらをするとしたら、どんなことを工夫(くふう)してみたいですか?
 


■思考語彙 12個
 ただし,。ただし,。たとえば,。どうして,いうと,しまうから,せるから,だから,と思う,れると,寝よう,怒ると,

■知識語彙 7種
一時,今日,信用,大変,椅子,様子,発表,

■表現語彙 47種
いたずら,お母さん,お父さん,こと,そう,その後,それ,つき,とき,ばあちゃん,びっくり,ほうき,よう,カブトムシ,キッチン,クッション,ゴキブリ,トイレ,フィギュア,一時,上,下,中,今,今日,信用,僕,叫び声,夜,大変,好き,後,心,日,椅子,様子,次,気,発表,裏返し,話,誰,雷,顔,餅,鬼,4月,

■文化語彙 24種
かげる,しまう,すぎる,せる,つける,できる,と思う,なくなる,ひっくり返る,やる,れる,入る,入れる,出る,叩く,寝る,怒る,書く,置く,聞く,聞こえる,落とす,隠れる,驚く,

 

虫のいたずら
   小4 りょうたろう(aehoyo)  2025年4月1日

「きゃあー。ゴキブリ。」

とお母さんの叫び声がキッチンから聞こえます。僕は一時すごくいたずらが好きなときがありました。今日発表するいたずらは、キッチンの下に裏返しにしたカブトムシのフィギュアを入れたことです。そうするとひっくり返ったゴキブリとそっくりだからです。その後、お母さんが

「誰がしたのよー。」

と顔を赤くしていました。次の日僕にお母さんがいたずらをしました。それはかげに隠れてわあっと驚かせることです。僕はすごくびっくりしました。

 次にお父さんから聞いた話を書きます。お父さんはいたずらはしたことがないようです。どうしてかというと、おばあちゃんが怒ると鬼が雷を落としているように怖いそうだからです。ただし今は僕にいたずらをしています。たとえば、僕が夜にトイレに入って出た後、ちょうどスッキリして、また寝ようとしたときにわあっびっくりさせるからです。次にお母さんに聞いた話をします。お母さんもお父さんと同じでいたずらはしたことはないようです。どうしてもといわれると、4月1日エイプリルフールのときにちょっとしたいたずらをしていたそうです。たとえば椅子の上にブーブークッションを置いたりすることです。

 まるでお母さんがゴキブリだと思ったとき、ほうきでフィギュアを叩いていました。まるでその様子は餅つきをしているようです。

 ただし、やりすぎるのは大変です。どうしてかというとやりすぎると信用がなくなってしまうからです。なのでいたずらは楽しいができるだけやらないように心の中から気をつけています。(でもよくやってしまう)