はるまきさん、こんにちは!
作文「嫌い(きらい)」を使ったいたずらについて読ませていただきました。はるまきさんの文章からは、ばあばやじいじとの温かい交流が伝わっ(つたわっ)てきて、とても心温まる作品でしたね。

まず、お話の構成(こうせい)がとても良かっ(よかっ)たです。はるまきさんがいたずらを計画し、実行する様子が丁寧(ていねい)描か(えがか)れていて、読み手を引き込む(ひきこむ)力がありました。また、ばあばの反応(はんのう)やその後の会話が、とてもリアルで面白かったです。ばあばがヤモリに対して持っている感情(かんじょう)変化(へんか)や、いたずら後のちょっとした後悔(こうかい)が感じられる部分も素晴らしかっ(すばらしかっ)たです。

また、じいじの昔話を取り入れることで、ただのいたずら話ではなく、家族の歴史(れきし)や思い出も感じられる作文になっていて、前の話聞いた話がよく書けています。このように複数(ふくすう)視点(してん)や時代を織り(おり)交ぜることで、読む人に深い印象(いんしょう)与える(あたえる)ことができています。

心の中で思ったことや、感情(かんじょう)の動きも非常(ひじょう)によく表現(ひょうげん)されていて、作文全体を通して「心の中で思ったことがよく書けています」。最後(さいご)に、いたずらに対する反省(はんせい)再考(さいこう)の気持ちを書いている点も、成長(せいちょう)していることを感じさせる良い(よい)結び(むすび)となっています。

全体として、非常(ひじょう)に楽しく、かつ感動も感じられる作文をありがとうございました。これからも、はるまきさんの色々な作文を読むことが楽しみです。

項目(こうもく)評価(ひょうか):
-前の話聞いた話がよく書けています
-心の中で思ったことがよく書けています
-動作情景(じょうけい)結び(むすび)がよく書けています
 

森リン評価 「嫌い」を使ったいたずら ta 04月1週 はるまき
字数/基準字数:
1349字/400字
思考点:53点
知識点:49点
表現点:56点
経験点:65点
総合点:55点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙15種18個83%53点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙17種20個85%49点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙65種109個60%56点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙29種42個69%65点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1349字
 53点
 49点
 56点
 65点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 15個
nば, ば,、だから,あれば,たので,だから,だと,だろう,と思う,と考える,のため,みると,を考える,入れるはず,帰ろう,

■知識語彙 17種
人形,利用,動物,可哀想,学校,安心,家族,小学,年生,心配,感情,普通,機会,神様,裏表,近所,途中,

■表現語彙 65種
いくら,いたずら,いちご,お母さん,きのこ,こと,じい,そう,それ,それぞれ,たくさん,ところ,のため,ば,びっくり,よう,ん,スリル,ヤモリ,三,人,人形,今,入れるはず,利用,動物,叫び声,可哀想,声,好き嫌い,嫌,嫌い,学校,守り,安心,家,家族,小学,帽,年,年生,心配,感,感じ,感情,昔,時,普通,機会,申し訳,畑,白,真っ赤,神様,私,窓,肉,色,裏表,話,赤,近く,近所,途中,頃,

■文化語彙 29種
がる,くれる,しまう,ちゃう,と思う,と考える,のぞく,やる,れる,わかる,を考える,入れる,出る,分かれる,困る,守る,実る,帰る,張り付く,得る,怒る,感じる,持つ,楽しめる,混ざる,聞く,見せる,追い払う,鳴り響く,

 

「嫌い」を使ったいたずら
   小4 はるまき(akoruka)  2025年4月1日

    「嫌い」を使ったいたずら

              はるまき

 「ギャーッ!!」

じいじとばあばの家に、叫び声が響いた。この声はばあばだろうか。窓に、ヤモリがべったりと張り付いている。そう、ばあばはヤモリが大嫌い。ヤモリは、ベタベタしているのが特徴の爬虫類だ。私は、つぶらな目が宇宙人っぽくて好きなのだが、ばあばは大嫌いだそうだ。今日は、ばあばのヤモリ嫌いを使っていたずらをしてみることにした。

 どういういたずらかというと、ばあばが目をつぶっている間に、手にリアルなヤモリの人形を置くといういたずらだ。尻尾のところに紐がついているが、手触りもペタペタサラサラしていてかなりリアルな人形となっているので、ばあばがかなり大きい悲鳴をあげることが期待できる。

「ばあば、目をつぶって手を出して。」

私は、そう言った時点から笑いをこらえていた。ばあばの悲鳴や泣きそうな顔を思い浮かべると、ついつい笑ってしまいそうになる。よし、人形を置こう。ばあばは、私がいたずらするということはわかっていたと思うが、まさかヤモリの人形を置くとは夢にも思っていないだろう。

「目開けていいよ。」

私がそう言って、ばあばが目を開けたとたん⋯

「ギャアアアアッ!!!」

いつもより一段と大きな叫び声が、家に鳴り響いた!

「びっくりするじゃない!近所の人が心配して出てきちゃうわよ!」

ばあばのその声は、いたずらをされて怒っている感情と、人形だとわかった安心感と、少しおもしろがっている感情が混ざっていた。

「ごめんごめん!でもさぁ、ヤモリは、ヤは家で、モリは守る、だから『家守り』なんだよ?追い払ったら可哀想じゃん!」

いくら嫌いでも、『家守り』を追い払うのは可哀想だろう。窓に張り付くことで家を守ってくれているのだから、神様のような動物ではないか。

「でも、あのベタベタした感じが嫌なの〜!」

ばあばは困ったようにそう言った。まぁ、人それぞれ好き嫌いはある。私だってお肉やきのこが嫌いなんだから、同じようなことか。

 じいじに、昔したいたずらを聞いてみることにした。じいじが小学三年生だった頃のことだ。学校の近くにいちご畑がありたくさんいちごが実っていたので、じいじは裏表で色が分かれている赤白帽に入れて家に持って帰ろうと考えた。いちごをお母さんに見せている途中、、ふと赤白帽をのぞいてみると、白いところが真っ赤に!お母さんにひどく怒られたそうだ。家族のために美味しいいちごを持って帰ったのに怒られるとは、可哀想だなと感じた。だけど、なんで赤いところに入れなかったのだろう。普通なら、白いところが真っ赤になってしまうことを考え赤いところに入れるはずなのだが⋯まぁ、あのドジなじいじならあり得るかな、と微笑ましくその話を聞いた。

 ばあばにいたずらをして三年。今だと、申し訳無く感じている。人それぞれ好き嫌いがあるのに、それを利用していたずらしたのは、悪かったかなと思っている。だけど、やっぱりいたずらは楽しい。された人も、スリルを楽しめる。あまりいたずらをする時はないけれど、機会があればまたやってみたい。