長所と短所、あだ名は良いか
   中2 あえもま(aemoma)  2025年4月1日

 長所と短所に関する身近な実例としては、謙虚であることが自分の意見を言いづらくさせたり、慎重に考えすぎることが挑戦を避ける原因になることが挙げられる。実際に、私のクラスに謙虚な子がいた。その子は周りの気遣いがよく接しやすかったが、時に周りに気を使いすぎて、自身の意見が言えていないことがあった。また、私の姉は何でもかんでも慎重に考えすぎる癖があり、そのせいか、失敗やミスは少ないが、後になって「思い切ってやっておけばよかった。」と後悔している姿を時々見かける。このように長所と短所には、様々な種類がある。



 確かに長所を伸ばすのは大切だ。なぜなら、長所を伸ばすのは、効果が出やすく、楽しい上に、突き抜けた特徴になりうるからだ。私は小学一年生の頃からお箏を習っている。最初は難しかったが、気づけば練習が楽しくなっていた。先生にほめられるとさらにやる気が出て、自然と上達も早くなった。お箏は、同世代でやっている人が少ないため、学校の発表などで披露すると「すごい!」と驚かれることが多い。そのたびに、続けていてよかったと感じる。長所を大切にして育てていけば、それは周りと差がつく強みとなり、自分を表す特別な一面になるのだと思う。特に、他の人と違うことに挑戦していると、それだけで印象に残りやすい。発表や行事のときに声をかけられるなど、人に頼られることも増えて、自信にもつながる。自分でも意識しないうちに、「○○といえばこの人」と思ってもらえるような存在になれるのは、長所を伸ばす大きな魅力だ。



 しかし、短所を直すことも大切だ。 短所を直すとよりバランスの取れた人間になれるからである。「20世紀最大の科学者」とも言われる、アインシュタインの幼少期は、非常に内向的で、5歳になるまでほとんど話さなかったという。 言葉を使うのが遅かったことに加え、学校の学びに関心を示さなかったため、学校からの評価も決して高くなかった。だが、アインシュタインは内向的であるがゆえに、物事を深く考え、自分のペースで探究する力を育てた。成績こそ平凡だったものの、誰よりも粘り強く「なぜ?」を追い続け、自分の考えを大切にした。その結果、様々な革命的な理論を打ち立て、「天才」と呼ばれるまでになった。このように、短所と見なされていた部分を理解し、乗り越えたことが、彼を偉大な人物へと成長させたと言える。さらに、六角形のグラフにあるように、ある項目だけが突出していても、他が極端に低ければ全体のバランスは崩れる。だからこそ、自分の短所と向き合い、それを補う努力をすることで、より安定した力を発揮できる人間になれるのだ。



 このように、長所を伸ばすことも短所を直すことも大切だ。しかし、最も大切な事は、自分の軸を失わず、自分らしさを持つことだ。「周囲に惑わされず、自分の心に従いなさい」という名言があるように、長所も短所も含めて全てが自分なのだから、無理に完璧な人間にならず、野に咲く花のように、自分らしく生きることが大事なのである。