目標とは
小6 あきあぬ(akianu)
2025年4月1日
「宿題、多いな。」
私は、塾から出た宿題を机の上に置いた。六年生になり、受験が近いとはいえ、この宿題の量は多すぎる。特に理科は、一週間に二回の通常用や土曜特訓用のテキストが合わせて三種類ある。それぞれのテキストは、十ページ以上ある。だからといって、あきらめてはいけないのだ。私には、中学受験で第一志望校に受かるという大きな目標があるのだから。
私は、勉強のやる気が出るスイッチがなかなか入らない。勉強をやる気になった時は、集中して問題をとくが、いざやるとなると鉛筆を置いてしまう。だから、毎日、何の科目を何ページまで終わらせるかという計画を紙に書き、勉強している。六年生になり、みんなが努力しているため、だんだんと成績が伸びなくなってきた。それどころか、成績を維持することさえも大変である。私は、平日は学童、休日は図書館に行って勉強している。周りで勉強している人からの刺激があった方が勉強がはかどるからだ。図書館には様々な本があり、調べたり、休憩に近くにある文庫本を手に取って読んだりすることがある。一生懸命勉強しても、なかなか成績が上がらないこともあり、落ち込む時期もあった。それでも目標に向かって前向きに頑張りたいと思っている。目標は、必ずかなうとは限らない。いくら努力したって、結果が出ないこともある。けれど、人間にとっての目標とは、何度もチャレンジや努力を積み重ねていき、理想の自分に近づくことである。たとえ、目標を達成できなくても、そのチャレンジしたことや努力したことは、決して無駄にはならず、成長につながるはずだ。
「今日もがんばるぞ。」
私は、計画を紙に書き、鉛筆を力強く握った。