中学三年生進級おめでとう。今年度は「生き方の主題」という書き方を学んでいきましょう♪
【総評】
この作文は、「ゴミでさえ活かすことができるなら、自分もそうありたい」という主題が全体を通じて一貫しており、非常に印象的なスタートから締めくくりまで、しっかりとした構成で展開されています。具体例や比喩を巧みに用いながら、自分の考えを分かりやすく伝える力が感じられる、とても完成度の高い意見文でした。また、社会や教育への視点も盛り込まれており、中学三年生らしい成長した思考の深まりがよく表現されています。
【第一段落(要約・生き方の主題)】
「ゴミのようなものも活かせる人間になりたい」という表現が非常に秀逸で、読者の心に残ります。家庭や地域でのリサイクルの取り組みを紹介しながら、それを自分の生き方へと結びつけているところに、日常の観察力と柔軟な発想力が感じられます。この段落は、生き方の主題を明確にし、読む側を引き込む力を持っている点でとても優れています。
【第二段落(複数の方法一)】
「物事の良い面を見ること=ポジティブ思考」を提案するこの段落では、心理的な効果や自分の体験を通して説得力を持たせています。特に、「家族や友達のアドバイスで元気になった」というエピソードは、具体的かつ共感しやすいもので、作文に温かみを加えています。やや説明が素直すぎるところはありますが、伝えたいメッセージが明快で、読む人の心に届く良い文章です。
【第三段落(複数の方法二)】
ここでは社会的・教育的視点からの課題提起がなされており、「原点(減点)主義のような教育」「完全無欠を目指す風土」という大人びたテーマに挑戦している姿勢が光っています。論点がやや抽象的になる部分もありますが、「目的に特化すれば欠点があっても良い」という考え方はユニークで、視点の転換を促す内容です。マイナスを見つめるのではなくプラスに注目するという提案は、第一段落の主題ともよくつながっています。
【第四段落(反対意見への理解・名言の引用・生き方の主題)】
反対意見を認めつつ、それを超える自分の意見として「すべてに効くという薬は、何にも、たいして聞かない」という名言を使っている点がとても効果的です。自作の名言としての完成度も高く、読後に残る印象的な言葉となっています。また、最後に主題をもう一度繰り返す形で締めくくっており、作文全体の構成としても非常にまとまりがあります。
【この作文で特に優れていた点】
四段落構成が明確で、各段落の役割がしっかりしている
主題「ゴミのようなものも活かせる人間になりたい」が独創的で一貫している
比喩表現や名言の使い方が効果的で読後感が良い
身近な体験から社会的な問題まで視野が広い
文章の流れが自然で読みやすい
【考えを深めるための質問】
あなたが「ゴミのようなものも活かせる人間」になるために、今の学校生活や家庭の中でできることは何だと思いますか?小さなことでもいいので、一つ行動を考えてみてください。
■思考語彙 15個
確か, 第,。しかし,。だから,。確か,あれば,しよう,だと,と思う,なると,に考える,作り出そう,使えるはず,変えると,見つかると,
■知識語彙 42種
中心,主義,予想,人間,以上,使用,信頼,元気,分別,効果,原点,友達,商品,回収,困難,地域,場所,大事,失敗,安心,完全,家族,思考,改善,教育,方法,最近,欠点,活用,無欠,物事,現実,目的,社会,経験,行動,視点,言動,言葉,資源,週末,風土,
■表現語彙 90種
確か,。確か,うつ病,おかげ,がち,こと,ごみ,すべて,それ,それぞれ,もの,よう,アドバイス,ゴミ,ゴミ箱,ストレス,スーパー,トラック,ネガティブ,プラスチック,ペットボトル,ポジティブ,マイナス,ミス,リサイクル,一,中心,主義,予想,二,人,人間,今,以上,何,使い道,使えるはず,使用,信頼,元気,分別,前向き,効果,化,原点,友達,商品,回収,困難,地域,場所,外,多く,大事,失敗,安心,完全,家,家族,度,思考,性,改善,教育,方法,時,最近,欠点,活用,無欠,物事,特,現実,的,目的,社会,私,紙,経験,薬,行動,視点,言動,言葉,資源,軒,週末,面,類,風土,
■文化語彙 28種
しまう,せる,できる,とらわれる,とる,と思う,に考える,もらう,られる,住む,作り出す,使える,分ける,効く,回る,増える,変える,気づく,活かす,活かる,溜まる,燃える,直す,聞く,見つかる,見つめる,起きる,高まる,
ゴミをどう捉えるか
中3 あおてね(aotene)
2025年4月1日
私の家でもゴミの分別をするようになった。プラスチックゴミと生ゴミ、紙類などを分ける。外にあるゴミ箱だと、燃えるゴミと燃えないごみに分けられ、スーパーなどにはリサイクルできるプラスチックやペットボトルを回収している場所もある。ゴミは、もう使い道がないものとしてとらわれがちだが、ゴミでもリサイクルで資源として活用することができるのだ。私の住む地域では週末になるとトラックが一軒一軒回り、リサイクルできるものを回収している。私は、このゴミのようなものも活かせるような人間になりたいと思う。
第一の方法としては、物事の良い面を見ることだ。最近では、「ポジティブ思考」という言葉をよく聞く。何か予想外のことが起きたとしてもすぐにネガティブな言動や行動をとるのではなく、どんな時でも前向きに考えることだ。ポジティブ思考があるおかげで、ストレスが溜まりにくくなったり、うつ病にもなりにくくなるという効果がある。また、私も失敗した時やミスをしてしまった時何度か家族や友達からポジティブのアドバイスをもらって元気になった経験もある。物事の良い面を見るということは、大事なことだと改めて気づくことができた。
第二の方法としては、今の原点主義のような教育ではなく、マイナス面を直すことを中心とした社会風土を変えていくことだ。物事には必ず良い面と悪い面がある。多くの人は悪いことが見つかるとすぐに改善しようとし、完全無欠なものを作り出そうとしている。確かに完全無欠なものができると信頼性も高まり、使用する人が増える。しかし、現実的に考えて完全無欠なものを作り出すことも困難であり、そんな商品があったとしても面白くないと思う。ものにはそれぞれの目的があり、その目的に特化したものであれば欠点があったとしても安心に使えるはずだ。マイナスばかり見つめるのではなく、もっと良い面に視点を変えると良いと思う。
確かに、欠点を直すことは大事である。しかし、「すべてに効くという薬は、何にも、たいして聞かない。」という言葉があるように、物事の良い面を活かしていくことがそれ以上に大事である。だから、私は、ゴミのようなものも活かせるような人間になりたいと思う。