心、疑問を持つことの大切さ
高2 あおつゆ(aotuyu)
2025年4月1日
現代の社会は、物質的なことが優先され、人間の心は二の次に考えられている。例えば、多くの企業では、利益や生産性が最優先されるあまり、社員の心の健康が置き去りにされているのかもしれない。そして、長時間労働や成果主義のプレッシャーにより、うつ病や燃え尽き症候群を抱える人が増加してきている。ところが職場では「がんばること」が美徳とされ、心の声を無視する風潮が根強い。どうすればこの要因を解決するにはどうすればいいのだろうか。
その為の方法としては、根本的な解決策が求められているのではないのかと思う。まず、第一に考えられる原因はまず、第一に考えられる原因は、「成果」や「数字」でしか人を評価しない社会の価値観にあるのではないのか。本来、働くということは生活のためであると同時に、やりがいや社会とのつながりを感じる手段でもあると思われる。しかし現代では、売上やノルマ、KPIといった「見える結果」ばかりが重視され、人間の心の内面や過程が軽視されている傾向があると思われる。
そして、第二の原因としては、資本主義の社会においては金銭的に換算できる価値が優先されるという構造的な背景が挙げられます。商品やサービスはもちろん、人の労働さえも「コスト」や「利益」として評価される中で、目に見えない「心の豊かさ」や「安心感」といった価値は、評価の対象から外れてしまいがちになるかもしれなくなってしまう。その結果、どれほど心をすり減らしながら働いていても、「成果」が出ていれば良しとされるような風潮が定着してしまったのかもしれない。
確かに、物質的な豊かさは人間生活の基礎としては重要である。しかし、それだけでは本当の意味での「幸福」や「満足感」にはつながらない。人間は単にモノに囲まれていれば満足できる存在ではなく、心が満たされ、他者とつながり、安心して自分らしく生きられることが不可欠である。それにもかかわらず、現代社会では「効率」や「成果」の追求が優先されすぎるあまり、そうした心の側面が軽視されてしまっている。その結果として、人間関係の希薄化、孤独感、燃え尽き症候群など、精神的な不調が深刻化している。このような状況を改善するためには、社会全体の価値観を見直すとともに、心の健康や人間らしさを大切にする仕組みや文化を再構築する必要があるのではないのかと思われる。たとえば、企業や組織の中で「心のケア」を日常的な習慣とする取り組み――メンタルヘルス研修、1on1面談、フレキシブルな働き方の導入など――を取り入れていくことが求められる。また、学校教育の場でも、競争ではなく共生を学ぶような環境づくりを進めることが、未来の社会全体の価値観の変化につながっていくのかもしれなくなる。物質的な豊かさに加えて、心の豊かさも同じくらい大切にされる社会へ。そうした社会の実現のために、私たちは今一度、「人間らしさ」とは何か、「本当の幸せ」とは何かを問い直す必要があるのではないだろうか。