子供のころのごっこ遊び。
「ぼく、八百屋さん」 「私、お花屋さん」 「ぼく、泥棒屋さん」(そんな職業ないって) 子供たちは、遊びの中で社会のルールを学んでいきます。 「さあ、金を出せ」(なんて、全然学んでいません) たしかに学校で学ぶような現実的な勉強も必要です。 しかし、子供は空想的な遊びの中で、多くのことを学びます。 「スペシウム光線だ」 「こっちは、カメハメ波だ」(いずれもちょっと古い。スペシウム光線は、ウルトラマンが出した光線です) 遊びの中で、人間は何かを学んでいくのです。 第一段落は、要約です。 第二段落は、子供のころの遊びの経験から得るものは多いという意見と実例。 第三段落は、しかし勉強しなければ身につかないものあるという意見と実例。 第四段落は、総合化の主題です。 「子供は大人を小さくしたものではなく、独自の価値を持っている」という名言があります。子供時代にしかできないことをするのが大切だ、という意味です。 では、漫画を見ていましょう。 確かに、勉強の中で、学ぶものがあります。 「1+1=2」 この場合、生徒は生徒の役割しかできません。 ところが、遊びの中ではいろいろな役割ができます。 「ぼく、今度お母さんね」 「わたしは、お父さん役ね」 「ぼく、犬ね」(お前は、もともと犬だろ) このように、遊びの中で社会性が育ちます。 昔話の例で考えてみましょう。桃太郎は、動物たちとの遊びの中で、リーダーシップを身につけました(ほんとかいな)。ウサギや鳥たちと遊ぶ中でたくましく成長し、犬、サル、キジがやってきたときに、グループのリーダーを務めることができたのです。 総合化は、実は、勉強と遊びは支え合っているものだ、など。 遊びが成長するから、勉強も進みます。また勉強が進むから、遊びのレベルも上がっていきます。勉強と遊びは、そういう関係にあるのではないかということです。 |