アカシアの課題
【バオ】 ぼく、バオ君。 作文を書くときの構成の仕方について説明するからね。 まず、1年生でいちばん大事なことは、何を書きたいかをはっきりさせることだよ。 そのためには、自分が書きたいことを絵にかいてみるといい。 そこで、今日は「はじめに絵をかく」。 例えば、「せんせーい。」 「はあい。じゃあ、先生がえをかいてみるからね。」 (絵をかく) 「ありがとう。」 「バオ君もがんばってみてね。」 「バオー。バオー。バオー。」 【コーチン】 題材の説明で〜す。 名前や数字を詳しく書くということが、目標だよ。 ゴールデンウィークにみんないつもの学校へ行っているときとは違うことをしたのではないかな。 あそんだり、家族とどこかへ行ったり、誰かがお家に来たり。ねっ。 そのときのことを作文に書くとき、 いつ、だれと、どこへ行ったかの数字や名前を書いてみるといいんだよ。 わたしはね、4月29日の日曜日、お父さんとお母さんと妹のケコちゃんといっしょに、水族館へ行きました。 八景島シーパラダイスという水族館へは、京浜急行とモノレールに乗っていきました。 たくさんの魚や海の動物がいました。 私は、白いイルカが3匹いたのが、いちばんかわいいと思いました。その白いイルカはベルーガというそうです。 ほら、この短い文の中にくわしい数字や名前が、たくさんでてきたでしょ。 こういう感じで書いてみてね。 数字や名前が詳しく書けたら、項目シールを貼るのを忘れないでね。 【フロール】 つぎは表現の項目を説明します。 表現の項目ってなあに? と思ったおともだちもいるかな? 表現というと難しいけれど、じつはいつも書いているアレのことだよ。 アレ、アレ。わかった? そう、おなじみのたとえです。 「まるで〜のように」という言葉をつかって書きますね。 さあ、きょうはどんなたとえが書けるかな? ちょっと考えてみましょう。いっしょに想像してみてね。 おでかけしたところは人であふれかえっていました。 ちけっとを買うにもながーい行列がならんでいますよ。 なんだか、ありの行列みたい。 ほら、書けそうじゃない? 「まるで ありの行列のようでした」 ほら、けっこう簡単でしょ。 まだぴんとこないって? じゃあ、もうちょっと練習してみましょうか。また一緒に想像してみてね。 目の前には海が見えてきました。おひさまの光できらきらと輝いています。 とっても綺麗でうっとりしちゃう。 これはどう? キラキラ光る様子をまるでをつかって書けそうでしょう? 「海はキラキラと光って、まるで ほうせきの ようです」 ね、書けた。 そうね、まるでダイヤモンドのようです。も素敵ね。 え〜、まだわかんないって? じゃあ、おまけ、最後にもう一度、一緒に想像してみてね。 水族館にはアザラシやアシカがいるでしょう。ごろごろと横になっています。 あ〜、いい気持ち。眠くなってきちゃった〜。そんな様子でウトウトしてます。 ほ〜ら、誰かに似てるでしょ? わかった? え〜、わかんないの? じゃあ、教えちゃう。 お休みの日におうちでごろごろしているパパに似ていないかしら? 疲れた〜ってごろごろしてるときがあるでしょう? あ、いま、あるって聞こえた。ね、あるよね。おとうさんは毎日お仕事でお疲れだもの。仕方ないわね。 さて、まるでをつかってみると〜 「ゴロゴロと横になっていて、まるでお休みの日のおとうさんのようでした」 かんぺき! さあ、みんなもじぶんだけのたとえをかんがえてみてね。さくぶんのなかに一つ、入れられるといいですね。 もちろんたくさん思いついたらぜんぶ書いていいですよ。 素敵なたとえを待ってまーす。がんばってね。 カエルのお話はおしまい。カエルはカエルー。 【ビリー】 略 【シャンテン】 では、最後に字数と表記の説明をします。 まず、字数は、100字でOK。 作文用紙でいうと、ここまで。1、2、3、4、5、6、7。たったの7行でいいのよ。これなら簡単でしょ。 あ、でも、どうしても7行も書けないっていうおともだちは、2行でも3行でも書けるところまででいいからね。 表記で気をつけるところは、行を続けて書くこと。 一つの文が終わっても、行は変えちゃダメ。その下に続けて次の文を書いていってね。 それから、だれかがお話ししたことをカギかっこに入れて書くときは行をかえて書くっていうことは知っていますか? カギかっこは、次の行のいちばん上に書いてね。カギかっこを閉じた後も行をかえるのを忘れないでね。 これで説明はおしまい。今日書いた作文は、たんとうの先生に送ってね。 じゃあ、がんばってねー。 |