授業の渚 ta-05-1


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タラの課題
【バオ】
 ぼく、バオ君。
 構成の仕方を説明するよ。
 タラの課題では、書き出しの工夫をしてみよう。
 作文というのは、普通、最初に、「いつ、どこで何をしました」って書くよね。
 でも、書き出しの工夫のときは、その「いつどこで何をしました」の前に、会話や色や音がわかるような書き方をしていくんだ。
 例えば、「ぼくは、この間、ボーリングに行きました」という作文だったら、その前に、
 「ゴロゴロゴロゴロ、ガタン、スー」ガーターになった音だね。
 あるいは、
 「ゴロゴロゴロゴロ、ヒュー、パキパキパキパキパキパキーン」ストライクの音だね。
 又は、
 「ゴゴゴゴゴゴ、ドドドドドドド、バババババキーン」ゴジラが巨大なボールを投げたのでボーリング場がこわれちゃった音だね。
 こういう書き出しの工夫のあとに、「ぼくは、この間、ゴジラとボーリングをしました」という説明を書いていくんだよ。
 では、ここで一句。「書き出しの 工夫は会話、色と音」
【コーチン】
題材の説明だよ。
「自分だけがしたこと」を書いてみよう。
ゴールデンウィークに、家族で何かスポーツした?
ぼくは、家族でボーリングにいったんだ。
ボーリングのボールを投げる時、ボールが前に行かないで、後ろに転がっちゃったンだ。そんなことしたのボクだけだったから、自分だけがしたことで書けるかなと思うよ。
ボールを投げた勢いで、シリモチついちゃったりね.
失敗しちゃったことだって、恥ずかしがらないで書いてみよう。作文に書けることがふえて、ラッキー!と思ってね。
ぼくは、ボーリングをしたのは3回目だったんだけど、生まれて初めてストライクができたんだよ。
ストライクっていうのは、ボーリングのピンが一度に全部倒れることで、最高得点なんだ。
「ぼくは、生まれて初めてストライクを出しました。」
ほら、「はじめて〜したこと」も書けるでしょ。
さぁ、題材の項目シールが貼れるように、がんばってみよう!
【フロール】
私は使えるカエル。名前はフロールです。
表現の項目の説明をします。
表現の項目って聞くと難しいけれど、いつも練習しているたとえのことだよ。
それから、今学期はダジャレ表現もあります。
今日の課題は家族でスポーツをしたこと 。
スポーツ、スポーツ。
え、ボーリングに行った?
う〜ん。ボーリングね。
あ、ボールに穴が三つあいてたでしょ。
あの穴、豚の鼻みたいだよね。
あ、思いついた。ほら、今の、たとえが書けそうじゃない。
「ボーリングのボールには穴があいていました。まるでブタの鼻の穴みたいです」
あ、ビリー、ごめんね。なんでもないの。
かれ、ビリーっていうのよ。
こんなことを言っていると「ブタにブタれるわ、大変大変」
え、わかんなかった、今のダジャレ。え〜ん。
「カエルが降りかえる」
さあ、みんなもじぶんだけのたとえとダジャレをかんがえてみてね。
どちらかひとつでもいいですよ。ダジャレがむずかしかったらかならずたとえをいれてね。
カエルのお話はおしまい。カエルはカエルー。
【ビリー】
 君は、思ったことをすぐ口に出す方? ぼくは、こう見えてけっこうはずかしがりやなので、あまり口には出せないなあ。もじもじ。今回は、そういうもじもじくんも、はっきりいえる人も、口には出さない心の中の動きや、感じたことを書く勉強だよ。
 さて、家族でスポーツをすると、学校と違って、年や力の差があるだろう? いろいろなドラマが生まれるよね。そんなとき、どんなことを思うかな?
たとえば、ボーリングで「お母さんは失敗すると、いつも『おかしいな。今日は調子でない。球が悪いんだわ』というので、ぼくは心の中で大人なのに球のせいにしてずるいなあと思います。」うんうん、だけど、そんなこと口に出していえないよねえ。
または、キャッチボールでわざとゆるい球ばかり投げるお父さんに「ぼくは心の中で、もう5年生なんだから本気で放ってくれよと思いました」なんて思ったりしない? でもそのあとで「でもお父さんは確実にキャッチするぼくを見てうれしそうな顔をしているなと心の中で思いました」よっいいねえ!
さらに、妹には「バドミントンで負けるとすぐ泣いて、やめると言い出すのはほんとうにひきょうだと思います。」というように頭にくることもあるよね。でも、まあ。許してやれよ、まだ小さいんだからさ。
どうっだい? わかったかな? 心の中だけで思った、口には出さない言葉、、、。そいつを書いてみよう! 
ではがんばって挑戦してくれたまえ! Let’s GO! (レッツゴー)
【シャンテン】
 では、最後に字数と表記の説明をします。
 字数の目標は400字です。作文用紙ちょうど1枚分です。
 ちょっと大変かなあ。でも、大丈夫。会話を入れたり、途中に思ったことを書いたりすれば字数が増えるからがんばってみてね。
 でも、どうしても400字まで書けなかったら、書けるところまででいいですよ。
 表記で注意することは、漢字を使って、ていねいに書くこと。習った漢字はどんどん使ってね。
 もう一つ注意することは、三つの文で一つの段落にすること。
話のかわるところで段落をかえることができればいちばんいいけど、最初のうちはむずかしいと思うから、とにかくまるが三つきたら、次の行にいって、一マスあけて続きの文を書いてね。 これで説明はおしまいです。今日書いた作文は、担当の先生に送ってね。
 じゃあ、がんばってねー。