授業の渚 mi-07-1


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 ミズキ7月1週の課題の説明です。

 今学期から、初めてこの構成で書く練習をする人もいると思いますので、まず、全体の流れを説明します。

 第一段落は、要約または状況説明と意見を書きます。今回は、長文の感想文課題ではないので、状況説明となります。
 第二段落は、一つ目の理由を書きます。
 第三段落は、二つ目の理由を書きます。
 第四段落は、反対意見に対する理解を示した上で、名言を引用して最初の意見でまとめます。

 今週の課題は「テストはよいか」です。
 テストは嫌いという人がほとんどだとは思いますが、ここは前向きに、「テストはよい」という意見とその理由を考えてみましょう。

 今回は長文の感想文ではないので、第一段落ではテストに関する体験談などを書いてから意見につなげましょう。

 「この前、学校の期末テストがあった。中学生になってから二度目の大きなテストである。中間テストの失敗を取り戻すつもりで、これまでにないほど熱心に勉強した。」などという具合です。

 状況説明の後は、テストはよいという自分の意見をはっきりと示しましょう。

 第二段落は、なぜテストをよいと思うのか、一つ目の理由を書きます。たとえば、「テストがないと集中して勉強しないからだ。」という理由が考えられます。

 理由を示した後は、その理由を裏づける実例を挙げます。もちろん、中にはテストなどなくてもただ勉強が好きだから勉強するという人もいるかもしれませんが、ほとんどの人の場合、テストがなかったら、なかなか集中して勉強しようという気持ちにはなれないでしょう。テストがあるから勉強して、知識が身についたというような体験実例を書いてみましょう。

 第三段落は、二つ目の理由を書きます。「また第二の理由としては、テストがあると勉強の成果がわかりやすいからだ。」といった具合です。

 二つ目の理由を示した後は、その理由を裏づける実例を挙げます。テストを受けてみて初めて、自分の弱点がわかるということもあると思います。テストの結果から、自分でも気がつかなかった間違いに気がついたなどという体験実例を書いてみましょう。もちろん、どの科目も100点ばかりで、勉強の成果が十分に上がっていることが確信できたというような実例でも構いません。

 第四段落は、まず、反対意見に対する理解を示します。今回の場合は、テストはよくないという意見にも一理あるということで、「確かに、テストのためだけに勉強するというのはいいこととは言えないし、テストの結果だけがすべてではない。」などと書いてみましょう。このように、反対意見に対する理解を示すと、自分の主張する意見がより際立ちます。

 反対意見に対する理解を示した後は、逆接の接続詞を使い、書き出しの意見に戻ってまとめます。ときどき、反対意見に引きずられて、曖昧な意見で終わってしまう人がいるのですが、最初の意見に戻ることを忘れないでください。

 ここに名言も引用してみましょう。「しかし、『悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。』という名言があるようにテストの良い面をうまく利用していくことが大切だと思う。」などとまとめられそうです。

 今学期の字数の目標は800字です。各段落それぞれ200字くらいを目安に書いていきましょう。

 では、がんばってください。