ジ 7.1 古典と流行
古典とは、classic=一流という意味。単に古いものではなく、評価の定着したもの。 流行とは、ここでは、現代の変化に対応するというような意味。 昨今の企業の不祥事などを見ると、トップが目先の利益追求に追われ、経営の哲学を持っていないように思われる。それは、哲学又は教養の基礎となる古典に接していないためである。 一方、インターネットの普及は、現代人に日進月歩の対応を迫っている。言葉の森でも、昔作ったHPを現代のSEO(検索エンジンにヒットするための対策)に合わせるために苦労している。 また、youtubeのような新しい技術やシステムがぞくぞくと生まれている中で、それらの技術に対応できない企業は、時代に取り残されていく。 と考えると、予測問題は、現代の変化に目を奪われて古典の大切を見失っている社会の問題ということになるか。 対策1。まず自分自身が、ものごとを根本から考えるように努めること。 「あと1週間の余命」などと言われたら、野球や競馬やインターネットどころではない。たぶん、多くの人は聖書のような古典を手に取るだろう。 対策2。古典を読みやすくする工夫。 日本の古典は、そのままでは読みにくいため、優れた書物が活用されていず、日本の文化の大きな損失となっている。 確かに、現代のニーズに対応することも大事だが、しかし……。 |