授業の渚 mi-09-1


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ミ 9.1週

1.第一段落は、要約。人間はペットや家畜のことをかわいそうだと思っているが、実は人間自身が……。
 要約に続けて、自分の意見。「もっと自由に生きることが大切だ」

2.その理由は、社会のルールに合わせて生きるだけでは、本当の喜びは得られないからだ。
 変人といわれる人は、自分の人生に対する満足度が高い。
 作家の境野勝悟(さかいのかつのり)氏は、神奈川県の有名進学校の国語教師だったが、40代で退職し、自分の道を探し求めていた。そのとき、一人の老人が境野氏の家にふらりと立ち寄った。そこで、老人はぽつぽつと話し出す。老人は昔特高警察だった。しかし、兄弟が共産党に入っていたため、自分も疑われないようにと世間の目ばかり気にして生きてきた。しかし、今にして思えば、そういう自分が愚かだったことに気づいた。人間は、自分の考えたとおりに生きることが大切だ。その言葉を聞いて、境野氏は心の中に残っていた迷いが晴れた。

3.第二の理由は、自由に生きることによって自分もまた成長するからだ。
 団体旅行の決められたルートで行く場合は、行先も記憶に残らない。しかし、自分で計画した旅行は、細部までよく覚えている。
 カモメのジョナサンは、カモメであることを超えようとした。
 源頼朝は、貴族による政治の枠を超え、武家政治を作り上げようとした。

4.確かに、ルールに沿った行動は必要だ。しかし、……。
 名言は、「32 自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう」など。